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SHIMANO SUZUKA 2012 TTT

 210起床、300に西やんが自宅まで来てくれて自転車等を積み込み出発。340桂川到着、NAM君ピックアップして510鈴鹿到着。今年は大澤さんがチームオフィスを取ってくれていたので助かった。荷物も自転車も置けるし何よりエアコンがある。水道もトイレも冷蔵庫もモニターもある。カンペキである。
 
 615からコース試走開始。上りの速度を確かめたりコーナーリングの感覚を思い出したりしながら4周。ホームストレートは35まで。シケインは25ぐらいまで落ちても焦らない。下りは速い人が先頭に出る。やり残したメンテナンスをする。色々と決め事が出来たので良かった。
 
 715に試走が終わってレーススタートまで時間がたっぷりあるので1時間ほど仮眠。1030ぐらいから鈴鹿市内をぐるぐると走ってアップ。1130ごろ戻ってきて静かに待機。このスタートまでの緊張の時間は何度経験しても落ち着かないもんである。できることなら逃げ出したい。でも誰も逃げない。みんな怖くないのだろうか。いや、怖いくせにヤセ我慢してるだけだろう。そんなことを考えながらひたすら待つ。 
 
 スタート集合場所まで移動してラインに並ぶ。改めて鈴鹿サーキットのアスファルトの上に立つと、あの独特の雰囲気に飲まれそうになる。道幅がとても広く、横断歩道も無ければマンホールもない、ただだだっ広い黒いアスファルトの上にポツンと置かれると、周囲からアスファルトに取り囲まれるような気がする。
 
 そうこうしているうちにいよいよスタート。NAM君先頭。直後の上りは35止まり。シケインは30弱。なかなか私にとってはナイスな導入であった。さっそくここで死にそうになった去年とは大違いである。シケインを抜けて130Rへ。若干の下りなので呼吸を整えながらソコソコのペースを維持する。
 
 スプーンカーブの上りをエイヤっとパスし、シケインの下りへ。コーナーの立ち上がりで踏み込むと、軽い西やんが遅れ気味。デグナーの上りもエイヤっとパスしてS字の下りへ。ようし、なんとかここまでは破綻せずに走れている。パイロンで狭められた最終コーナーを回ってホームストレートへ。上りは協定通り35で。確か2周目のホームストレートでの先頭は私だった。最終コーナーから立ち上がって45ぐらい。だんだん落ちてきて38ぐらいをなんとかキープしつつも、「35まで落としてもいいんだ」という余裕を持ちながら先頭維持。じわりじわりと落ちて35。さらに落ちそうになるが必死で35を維持。シケインで28ぐらいまで落ちたけども、それは作戦の範囲内。心臓はかなり苦しいが、このあとの下り基調で回復させる。
 
 やはり鈴ひろさんと私が重い分、下りの速度が速い。体重の軽い西やんは下りでも踏み続けなのでかなり消耗しているようだ。シケインの立ち上がりでは車間が随分と開いてしまうこともあった。中盤から終盤になってくると私もかなり苦しくなってきて、登り坂で千切れそうになりNAMくんに「落として!」と何度か声をかけた。上りが得意な人と、下りが得意な人。それぞれが得意なステージで先頭を引こうと予め決めていたが、安易にそうしてしまうと得意でないステージで着き切れしてしまう。かと言って得意でないステージで先頭を引くのは列車の速度を落としてしまう。鈴鹿はそういう意味で非常に難しい。ここで勝とうと思ったら、ローテの美しさやチーム力とか云々よりも、まずは個人技の向上である。どこでもガンガンに速い奴がパッと4人集まったほうが、鈴鹿では強いのではないかと思う。

 なんとか4人で固まりながら残りの距離を消化していく。今年も鈴鹿のインターバルにやられた感じ。脚は残っているように思うけどとにかく心肺が苦しい。もっと長い距離のチームTTならと考えることがあるけど、やっぱりレースはなんでも苦しいものだ。この苦しさに慣れることなんてないのかな。楽なレースなんてない。みんな苦しい。ラストのスプリントは3番手でゴール。第1ヒートの中では7位。第2ヒートも合わせて全体で12位という結果だった。
 
 とは言え去年は痛恨のDNF。その後の反省会でも、誰が悪いということはなくて強いていうなら全員が悪かったな~なんて話をしていたけど、全員の悪さが集合した結果、西やんの大怪我ということになったのだ。我々の悪さを一手に引き受けて、「全員が悪い」で済ましてはアカンだろう。1人だけ痛い思いをさせといて自分は翌日から普通の社会生活に戻った罪悪感みたいなものがずっとこの1年残っていて、今年はなんとしても西やんをゴールまで連れて行くというのが、密かな私の目標だった。
 
 それが達成できたことは素直に嬉しい。ヘロヘロでゴールしたあとに、西やんが小さくガッツポーズをしたのを見た。それを見たとき、ようやくこの1年の呪縛から解き放たれた気がして涙が溢れ出てきて、ちょっとメンバーとは離れて涙を隠しながら1人でブラブラと各社のブースで賑やかな会場をしばらくうろついた。
 
 暑いね。鈴鹿は暑い。この腹が立つぐらいの暑さもこれで終わりかと思うと少し寂しい。今年もとても楽しい夏になった。やっぱりこの4人で走るのは楽しいね。来年もやろね。

 応援してくださった皆様ありがとうございました。

 

第30回チームTT練習

 もう30回である。我ながらよく頑張ったもんだ。とはいえ私は寝坊してDNSだったのだが(笑)。最後の最後でらしい失敗である。3人のメンバーはほぼ40ペースで流して調整のみだったようだ。ひとまず、長い間朝練お疲れ様と言いたい。
 
 今年に限ったことではないが、毎年夏が終わる頃には少し寂しい気持ちになっちゃうものである。特にこうやってチームTTという1つの目標に向かって4人が力を合わせて頑張る環境においては尚更。40近くにもなってアレだが、まるで学生時代のようだ。まあ男は何歳になっても少年の心を持っているということだ。 
 
 しっかしあれからもう1年が経つのかと思うと、改めて時間の流れの速さにビビる。去年はみんなTTバイクなんて持ってなくて、普通のロードバイクにDHバーを付けただけのバイクだった。今年は誰がどこから見ても「本気でTTやってます!」というぐらいの機材となり、自他共に認めるタイムトライアルチームになった。
 
 みんな仕事や家庭で忙しい忙しいと言いながらも、これだけのことをするお金と時間を捻出した。人間やればできるのである。もちろん周りの協力や理解があってこそだけど、自分が「やりたい!」って思って本気で行動したら、自然と協力や理解を得られたりして、結局は周囲をも巻き込んでいく。このことは何もTTTだけじゃなくていろんな場面でもそうだろう。「本気でやったらなんとかなる」という教訓は今後役立つに違いない。
 
 土曜のレースは非常に楽しみである。ドキドキというよりワクワクしている。早く本番を迎えたい。

子供の習い事について

 誰しも子供ができるといろんな習い事をさせてやりたいと思うのが親心である。私も長男宗一郎が生まれた時には、野球でもスイミングでも英会話でもピアノでも何でも習わせてやって、その中から才能があると見込んだものだけをチョイスしてプロ級にまでさせたろかーなんて妄想していたけど、成長と共に息子の性格や家庭の環境や親の甲斐性やらが複雑に絡み合い、ひとつ、またひとつと可能性が失われていく。
 
 今のところ宗一郎が通っている習い事は赤ちゃんの頃から行っている英会話教室だけとなったが、これも今月いっぱいで辞める予定である。いつまでたっても私に英語で話しかけてこないところを見ると、効果はそれほどでもないようだ。せめて痛いときには「アウチ!」とか言うて欲しいものであった。
 
 最近サッカーに興味を持ち出したようで、同級生が多く通う近所のサッカー教室に習いに行きたいと言い出した。習いたいというきっかけが、本当にサッカーがやりたいのか、それとも友達と遊びたいだけなのかはとりあえず考えないことにしたけど、サッカーを習うことによって親が被るデメリットを考えてしまった私は親失格であろうか。
 
 毎週日曜の午後から約1時間の習い事。月謝・遠征費・共益費(これが謎)等のお金のことはともかく、試合がある日にはワンボックスを持つ親はクルマを駆り出され(当然運転込み)、車内をドロドロにされ、走行距離が増えることによるメンテナンス費用なども自分持ち、もし事故でもあったら目も当てられない。そこまでしてレギュラーで活躍するならまだしも、低学年だったら試合にも出られないだろう。デメリットしか思いつかない。
 
 先日早起きして宗一郎を近所の運動場に連れて行き、サッカーボールでパスの練習をしてみた。私はサッカー未経験者なのでドリブルもリフティングもうまくできないけれど、10mほど離れた相手に転がるボールを蹴ることぐらいはできる。まあ1時間ほどのサッカー遊びである。
 
 私は確信した。小2ぐらいの子供がサッカーボールを蹴るのはまだ早い。サッカーだけではない。野球のバットも重すぎるし、グローブも大きすぎる。基本的な筋力が未発達のまま道具を与えるのは変な癖がつくだけでダメだ。今の時期はまずは体幹の筋肉をしっかり鍛えておくために、ただただ走り込むだけでいい。小学校高学年まではそれで十分だと思う。野球やサッカー、その他のスポーツなんて中学からでも十分だ。しっかりした体幹と体力があればどんなスポーツだってすぐに対応できるはずだ。
 
 だから宗一郎にはそのことを小2にもわかるようにじっくり懇懇と説明し、私のTTシーズンが終わったら一緒に早起きしてマラソンすることに両者納得の上で決定した。まあ小2のことである。「走りが速くなるぞ~」と言えばイチコロであった。私もランニングができるし、さらに習い事によるデメリットからも開放され、パパとしては一石ニ鳥どころか五鳥ぐらいの収穫である。
 
 というわけで、TTが終わったらランニングしようと思う。自分のためでもあるし、息子のためでもある。なんだか今までマラソンに取り組んできた意気込みとはちょっと違うものがあって新鮮な気分である。だから新しいランシュー買うねん(笑)。
 
 

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第29回チームTT練習


 
 345起床。420家出。まだ外は真っ暗。冬の星座であるオリオン座がハッキリ見える。この時間には夏でもオリオン座が見えるんやね。つい最近までは家出の時点でもうすでに明るくなりかけていたのに、520の集合場所に着く頃にようやく明るくなってくる。季節の変わり目を感じる。
 
 集合場所までは淀川沿いを太陽の昇る方向に走っていくことになるので、東の空がじんわりと紫色からオレンジ色に変化していく様をボーっと眺めながら走っているのだけど、堤防の上から川沿いに下りるためのスロープを下るときにぐるりんと反対方向に向くと、西の空の雲が朝日を受けて赤く光っているのが見える。ああ、こっちの空も変化してるんやね。
 
 練習の方はNAMくん痛恨の寝坊で(笑)3人ローテ。ゆっくり走り出すも私の調子がすこぶる良くて、復路では45ぐらいで巡航して約1名を切り離してしまう。本番5日前にしてピークを迎えてしまったようだ。あとは落ちるだけか、それとも維持できるか…。
 
 お盆が過ぎると世間の夏休み気分はちょっと過ぎ去ったように思える。もちろん学生さんたちはまだまだ夏休みなんだが、それでも朝まで河川敷で遊ぶ若者の数も減ったように思うし、花火の残骸も減った。
 
 その代わりと言ってはナンだがお年寄りはいつもと変わらず大盛況である。特に朝練からの帰り道にある公園では、ポータブルラジオを中心に、そこから放射状にお年寄りが100人以上集まってラジオ体操している光景が見られる。まるでメッカに向かって祈りを捧げるイスラム教徒のようだ。
 
 夏ももうすぐ終わり。今年も頑張ったなあ。
 

第28回チームTT練習

 調整段階に入っているチームTT練習。気が付けばもう今週土曜日25日が本番である。今日は鈴ひろさんがお休み。残る3人は時間にも余裕があったのでいつもの520集合後、御幸橋から川沿いを繋いで宇治市街地へ。天ヶ瀬ダムまでは災害通行止めで行けず、白山神社経由でR307、川沿いで御幸橋までのコースを良いペースで走る。
 
 35ぐらいから始まり、じわじわと38ぐらいまで上げる。ここまでにじっくり10分ほど時間をかけるとその後の40巡航がびっくりするほど楽になる。スタートしていきなり40巡航に持って行くよりもかえって長い距離を40、もしくはそれ以上で走れるようになる。
 
 レース本番ではそんな悠長なことはしていられないと思うが、今まで我々が出たレースのほとんどが後半ガタ落ちになっていることを思えば、序盤は抑え気味、鈴鹿の場合なら1周半ぐらいは鼻息ペースで流すのもいいかもしれない。いやそうするべきだろう。いつものTTT練習での42よりも、ちょっとロングを走ったときの42のほうが比べ物にならないぐらい楽だ。
 
 その為に試走は必須だと考える。サーキットという場所は、人を無意味に高揚させる効果がある。普段と種類の異なるアスファルトから発せられるロードノイズ、自由に使える道幅の広さ、意外と大きい風切り音。ただでさえ緊張して雰囲気に飲まれ気味の人間が、軽く小パニックに陥ることは想像に難くない。試走時間とレース時間の幅がありすぎるのでウォーミングアップの効果はないが、精神的なウォーミングアップには貢献できるだろう。
 
 早朝の試走で一度思いっきり走っておいて、コーナーリングの感触とか、登り坂の程度なんかを体感しておくべきだ。ということでメンバーの皆さん、当日は早起きよろぴく(笑)。
 
 

第27回チームTT練習

 中3日空けてのTT練習。メンバーも盆休み中はしっかり休養できたようで、私も含めエエ感じでナマっておる(笑)。とりあえず4人揃っているので適当にローテしながら走りだす。
 
 列車はいつもより少し遅いペースで進むがナマッた体にはちょっとキツイぐらい。後半折り返しでは約1名が列車から離脱(笑)、3人で回すもイマイチ精彩に欠ける。まあ休養明けで心肺機能が本調子じゃなかったということで。早起きして集まったということが重要なのだー。
 
 ところで、以前から固着して何をやっても動かなかったシートポストが、回転木馬の協力により約5年ぶりに外れ、上下に高さ調整が可能となった。ついでに動きの渋かったヘッドベアリングも交換して頂き、本番に向けて機材の準備は万端という感じである。どうもありがとうございました。
 
 早速気になっていたサドル高さと前後位置を調整し、限られた出力を最大限に引っ張りだすポジションへと変更。今日の朝練でゴキゲンを伺ってやろうと妄想していたのだが、まあそうウマイこといかんもんで、サドル高さのポジションが出たら出たで、局部への圧迫がハンパない重圧となって表れた。
 
 元来それほど立派な局部ではないために、そのあたりの悩みは今まで皆無だったのだが、これはなかなかのモンである。鈴鹿3周したあとは、約1ヶ月はアッチの方はお休みになるだろう。まあずっとお休み中なのだが。
 
 明日は100kmぐらい走れたらいいかな。
 

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龍神村へ

 13日~14日の2日間、龍神村へ行ってきた。今年は亡くなったおばあちゃんの初盆ということもあってバタバタするのであんまりゆっくりできないけど、それでもやっぱり夏は龍神村の自然と触れ合って川で泳いで遊ばせてあげたい。しかし残念ながらずっと雨だった。大阪市やその近辺の地域では大変な豪雨でいろんな所で被害が出たようだが、その間は龍神村にいたからわからなかった。ただただ折角の夏休みに雨続きという運の悪さに辟易していただけだった。
 
 それでも私自身は念願の「龍神村まで自転車で自走する」ことが叶って嬉しかった。何年も前から計画はしていたのだけど、“計画を人にしゃべると実現しない”というジンクスのせいでなかなか実現しなかったのだが、今年はヨメコドモにさえパパの密かな計画をギリギリまで黙っていたことが功を奏して、13日早朝、ヨメコドモのクルマを送り出した後、パパはコルナゴC59と共に龍神村へ向けて走り出したのであった。
 
  
 
 自宅~今里筋~内環~R309~R310。このコースは母校のホンダ学園まで通っていた懐かしいコースである。当時はNSR250Rで走っていたが、ここを自転車で走ることになるとは20年前には想像もしていなかったことだ。学生時代を思い出しながら走る。
 

 
 また新しい校舎が増えておった。
 
 ホンダ学園からじんわりと登り始める。でも心の準備は十分だったし、雨で靴下までぐしょ濡れであることを除けば調子は良かったので何の問題もなく快調に走る。美加の台駅ぐらいから周りの景色は山道に変わっていく。雨は降っているが楽しい。こんな気持ちはいつ以来かな。
 
 紀見峠~橋本市街地~高野山。高野山を越えるには九度山経由とR371経由の2ルートあるが、今回はR371を選択。どちらが早いとか距離が短いとかの予備知識がなかったのでテキトーに選んだ。地図で見る分には、恐らく長めの山道が続くんやろな~ぐらいの心構えであったが、その考えは甘かった。途中に下り坂もあるけど十三峠ぐらいの斜度が延々と続く感じで、もうとにかく下を向いて登り続けるだけ。
 
 そろそろ高野山頂上かな~という所らへんに、『弘法大師御衣干岩(こうぼうだいしおころもほしいわ)』という岩が祭ってある神社があった。弘法大師が高野山に向けて登っている最中に自分の着物を干したと思われる(想像w)。
 

 
 私もぐしょ濡れの靴下を干したかったが、干すどころか中に入ることも許されないほどの厳重な保存状態だったので自販機休憩のみ。とっとと走りだす。今回のツーリングは休憩が少なかった。止まってしまうと濡れた靴や靴下の不快感を思い出してしまうので、おにぎりなんかも走りながら食べた。走りながら補給するなんてツールド沖縄以来ではないだろうか。しばらく登ると高野山頂上。
 
 高野山~高野龍神スカイライン~護摩壇山。高野山頂上に着いた瞬間のあの人ごみはナンだ。いきなり観光バスから吐き出される観光客の多さにビビる。いままでクルマなんてほとんど見なかったのにちょっと渋滞するぐらいの交通量の多さ。このギャップがR371ルートの醍醐味かというぐらいである。町を漂う線香の香りがかろうじて高野山であることを主張しているが、それがなければここは京都か奈良か。
 
 あんまり人が多いので高野山なんかスルーしたろかと思ったが、ここでなんか補給食を買っておかないと恐らくここから先のスカイラインにはスカイタワーまで何も売っていないだろうということで物色。頭の先からつま先まで濡れネズミなので店に入ってうどんも食べれず、売店で高野山名物なる「弘法大師やきもち」をGET。
 

 
 ペラペラでとてもやわらかく、濃すぎず甘すぎず美味いではないか。1枚100円で2枚購入したがこんなことなら10枚ほど買っておけばよかった。
 
 R371も難関であったが高野龍神スカイラインもかなりの難関だった。とにかく長い。スカイライン入り口から頂上まで30kmもある。時折下りがあってリズム良くヒルクライムできるが、とにかくダラダラと長くてメーターの距離計をじっと睨んでいるだけ。雨は相変わらず降ったり止んだり、景色は濃霧で何も見えず。楽しいのは距離計の数字が少しずつ増えていくことだけ。
 

 
 スカイラインの中盤、日本一のあじさい数を誇る(想像w)というあじさい園がある。写真を撮っただけでスルー。たしかにあじさいだらけであった。ちょっと気が紛れたかな。とにかく長くてしんどい。幾度かのダウンヒルと、気の遠くなるヒルクライムを繰り返し、やっとこさ護摩山スカイタワーに到着。
 

 
 笑けるほどの濃霧でスカイタワーはおろか、標高1000m超の絶景も見られず感動もクソもない。当たり前だが道中もローディーの姿など無し。クルマからは奇特な目で見られ、「にいちゃんどっから来たんや!?」「ここ登ってきたんか!?」的なお決まり会話もテキトーに交わし、自販機でジュースを買ってそそくさとスカイタワーをあとに。ここから先は龍神村までずっと下りである。とにかく約40kmの下りを走りたくてたまらなかった。もう登りはイヤだ。
 
 コースプロフィールの通り、本当にずっと下りだった。時折数10mの登り返しがあるけどアウターのまま踏んでいける程度のものばっかりで、サイコーに快調であった。ウェアは濡れているが寒くはなく、むしろ炎天下よりはマシだと思えるぐらいの精神状態には回復。40kmなんてあっという間。龍神温泉を通り、そこから平坦にはなったが若干の下り基調でスムーズに龍神村福井まで走行。総走行距離150km。朝6時30分ごろ出発して14時40分ごろ到着。8時間ちょっとのロングライドであった。
 
 先着しているヨメコドモに歓迎(?)され、「大丈夫?」と龍神村の皆さんから声をかけていただいたが、当の本人は意外にもケロっとしており特に身体の異常などはなかった。補給がうまいこといったのかハンガーノックもなく、久しぶりの150kmと山岳コースのわりには結構イケたのは嬉しい。TTT練が効いているのだろうか。
 
 鈴鹿本番まで10日を切った。今から何をしても何かが変わるということは無いと思うけど、何かをしていなければ不安な日々。今回の龍神村へのロングは、そんな毎年の不安感を幾分かは和らげることができたように思う。もうすぐ夏も終わり。サイコーの夏にして終わりたい。
 
 
 
 

体操しよう

 伊調馨に続く吉田沙保里の金メダルにより、警備会社であるアルソックはさらに屈強で最強なイメージがついて万々歳であろう。もしかしたら本人より喜んでいるかもしれない。ここまで強いとアルソック体操でもしてやろかと思う。せえへんけど。
 
 体操といえば息子がyoutubeで「あたりまえ体操」を見せてくれと言うてくる。cowcowというお笑いコンビのネタなのだが、これが子供たちに大人気で、「右足を出して左足を出すと~~歩ける!」とか歌って喜んでおる。そんな体操よりも早起きしてラジオ体操でもして頂きたいところである。
 
 今朝は3:45起床。そのまま朝練…とはいかずになでしこジャパンを観戦。金メダルにはとどかなかったが粘り強く善戦したと思う。今後も頑張って頂きたい。90分+15分の観戦の間、ずっとバランスボールに座っていたので腹筋がなんだかワクワクしておる。観戦後すぐに朝食を食べて自転車通勤したら腹筋が目覚めていたので、清滝も軽やかに登れた。体幹の筋肉は重要だな。 

 そんなこんなでもうすぐ盆休み。何事も無く業務を終えたい。

第26回チームTT練習

 毎日熱戦が繰り広げられているロンドンオリンピック。日本人選手の皆様には後半も頑張って頂きたいと思う。今回のオリンピックでは、個人種目では結果がいまいち振るわなかった選手でも、団体種目になるとメダル獲得となるケースが多いように思う。
 
 現在のところ団体競技でメダルを獲得したのはパッと思いつくだけでも、卓球、アーチェリー、体操、水泳などがある。サッカーのメダルも大いに期待されているが、サッカーの場合は元々団体競技なので、個人種目と団体種目とがある競技とはちょっと違うのでここでは置いておく。もちろんサッカーにも頑張って頂きたい。
 
 個人種目で実力を発揮できなかった選手が、3人なり4人なりのチーム戦に出た時に、実力以上の能力を発揮するということは珍しくはないけれど、今回のオリンピックでは特にそのパターンが多い。これは日本人特有のものではないかと勝手に思っている。例えば北島康介は個人100m平泳ぎでは4位に終わってしまったが、メドレーリレーの際には個人の時のタイムを大幅に上回り、もしそのタイムで個人種目を泳いでいたら余裕で銀メダルだったという。
 
 やはり「力を合わせてなんかやる」という場面において日本人は強いのだ。去年の震災もあり、「ひとりじゃない」とか「絆」とか、そんな気持ちがさらに強さを加速させたのではないだろうか。我々が挑戦しているチームTTも然り。個人個人の力はさほどでもないが、4人で力を合わせれば決して出ることのない速度が出る。連夜のオリンピックでの日本人の活躍にそれを学ばない手はない。
 
 そんなことをメンバーに熱く語ってやろうと第26回チームTT練習集合場所に行ったら・・・・・、
 
 
 オレしかおらんやん!
 
 
 仕事の都合の西やんは仕方ないにしろ、NAMくんからは寝坊DNSのメール、鈴ひろさんも疲れによる脚の張りでDNS…。かく言う私も寝坊気味で10分ほど遅れで集合場所に着いたのだが(笑)。
 
 まあ26回も超早起きしてれば睡魔や疲れに負けることはあるわな。26戦して23勝はしてるだろう。阪神タイガースにも見習って頂きたい勝率である。共に早起きし、共に仕事でストレスを感じ、共に家族の予定に翻弄され、共に酒を煽る。そんな日々の暮らしまでも共有している我々は、団体競技に参加する選手にも負けていないだろう。起こるぞ…。ミラクルが…。
 
 

第25回チームTT練習

 カラダの芯に残るような疲れが取れず、前夜は禁酒。なるべく早く寝て体力回復に努める。3:45に目が覚めるがスカッという感じではない。頑張って起きて準備。エアを入れるのに少々手こずっていつもより少し遅く家出。まあ間に合う時間。
 
 走り出すと不思議とカラダが軽い。禁酒の効果なのだろうか。こんなに軽くなるならずっと禁酒したろかと思うけど、あんまり意気込んでしまうと失敗するのでやめておく。集合場所までは強い向い風だったが35ぐらいの巡航でも可能。こりゃ調子が良い。
 
 実は前日にDHバーを15mmほどカットした。我ながら随分と思い切ったカットである。今までは少し長すぎたので短めに握っていたりして工夫していたのだが、どうも腕の位置がバシッと決まるところが無くて上半身の力を使い切れてない感じがしていた。短くなったことで脇と肘の角度が90度になってガッシリ握れるようになった。
 
 スタート前にメンバーに今日はめちゃくちゃ調子が良いことを告げる。メンバーは苦笑しておる。だいたいスタート前に「調子が良い」と豪語するやつはアカンのだ。私もそれはわかっていたのだが自分へのチャレンジという意味で言ってみたのだ。調子が良いと言ったからには長めに、そして速めに引かなければならない。
 
 いつもなら30秒ぐらいでチェンジするところを意識して1分ほどに伸ばした。なるべく列車の巡航速度を落とさないように意識した。しかし鈴ひろさんの調子が良すぎる。47とかで引っ張られ、後ろに着けていても思いの外消耗してしまい、結局いつもと変わらんぐらいの巡航速度になってしまった(笑)。
 
 最後の区間で49ぐらいまで上げ倒して今日は調子の悪い西やんを切り離し、その後鈴ひろさんとNAMくんにパスして2人でゴールまですっ飛んで行ってもらった。・・・・がしかし、本番では最低でも3人でゴールしなければいけないことを思い出し慌てて追いかけるが後の祭り。
 
 まあ良い体調で練習に参加できたことは収穫だと思う。練習で出せない速度が本番で出るわけがない。練習こそきっちり体調を調整して本番と同じ気持ちで臨まなければ。去年もおんなじこと書いたと思う(笑)。