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第17回チームTT練習~鶴見緑地プール

 14・15・16回の練習をDNSしたので公式には17回目のTTT練習。自転車自体が久しぶりだったので前日に自転車通勤で乗り方を思い出しておいたが脚力の落ち込みようは尋常ではなく、これを書いている現在、久しぶりの筋肉痛。
 
 NAMくん逃げ役で西やんと私が追い役。1分ではハンデありすぎなので30秒にしてもらってNAMくん先発スタート。乗ってなかったとはいえ序盤は誰でも調子が良い。44ぐらいで西やんを引くぐらいのことはできる。問題はそれをどれだけ長時間維持できるかである。
 
 案の定一つ目の車止めを通過してゴルフ場横の直線からヤバくなってくる。8割ほど西やんに引いてもらう。2つ目の車止めを超えてNAMくんの姿を捉えるも、捉えただけ…。ミサイルが命中する射程距離とは言えない。8割引かせてた西やんも消耗してしまい、最後はヘロンへロンでゴール。やっぱりNAMくんには追いつけなかった。こりゃ別の方法を考えないと1000円持って行かれっぱなしである。
 
 いやまあ金を賭けてるのは冗談だが、実力差のある4人の中でなんとか全員が出し切れるような練習方法を考えているけど、何度か「逃げ切り練」をしていくうちに、「どの辺りで射程圏内でないと捕まらない」とか「この人が逃げる時は8割ぐらいの力で」なんていうことが見えてきてしまう。どんなに新しいことを考えても、続けていればマンネリ化してしまうのは仕方のないこと。アイディアで勝負である。
 
 とは言えまだ「1人逃げ3人追い」のパターンはやっていないので、4人ベストで揃う時にNAMくんに逃げてもらうか。ていうかいつもNAMくん逃げでいいんじゃないか。それなら4人全員同レベルまで追い込むことができるだろう。ヨシ、それでいこう(笑)。
 
 
 
 で、朝練終わって8時前に帰宅。子供たちと約束をしていたので近所(自転車で5分)のプールに行く予定をしていたのだが、そこはベタな市民プールで特に大げさな遊具とかがないことをヨメがしゃべりよった。そしたら案の定「ウォータースライダーがあるところがいい!」とか「流れるプールがいい!」とか言い出し、結局鶴見緑地プール(自転車で40分)まで行くハメになった。怠け者のヨメは留守番。目の離せない2歳を含めた3人を私1人でプールに連れて行くという、ある意味自分へのチャレンジを敢行してみた。
 
 9時からなので9時到着。するとすでに長蛇の列。入館するまでにカンカン照りの中40分並び子供たちもフラフラであった。しかしプールに入るとテンションMAX!こころなんかガタガタ震えだしてハンガー気味になる始末。慌てて売店のカレーやらうどんやらを食わせて回復させる。偶然にもこれまた子供の引率(目の保養?)で来ていたmanさんに出会い、子供たちも一緒に遊んでその後はmanさん家でBBQに呼ばれる。昼寝していたヨメも合流し楽しい時間を過ごさせて頂いた。
 
 しっかし朝4時前から起きてTTT練、一睡もせずに子供を前後に乗せたママチャリで鶴見緑地まで漕いでプールで泳ぎ倒し、午後から肉をアテに夕方まで呑んで遊んでいると死ぬかと思うぐらい消耗した。強度高すぎである。でもまあ家族全員が健康でないとこういうこともできない。こんな激しい日常のなかで私の脚力は養われていくのだと思うので、これも表彰台に向けてのトレーニングだと思えばイトオカシである。manさんありがとうございました。

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たぶん言い訳


 
 先日土曜日に無事こころが退院しました。ご心配をおかけしました。本人は至って元気です。「寿司食べたい」とか「マクド行きたい」とか申しております(笑)。皆様どうもありがとうございました。
 
 画像はさくら(2歳)の保育園へ持って行く弁当。アンパンマンが好きなのでアンパンチしてるとこをイメージした。顔はケチャップライス。適当に作ってみたが色合いが上手いこといったので満足。鼻はプチトマト半分。ホッペはウインナー輪切り。手は玉子焼き。巣ができてしまったのでちょっと失敗。マントはハンバーグ。ウインナーはパンチされた時の★。つまりバイキンマン目線です(笑)。レタスをショックアブソーバーに。
 
 
 今朝は久しぶりにTT朝練に参加しようと3:45に目覚ましをセット。いつものように目覚ましの鳴る5分前に自然覚醒して布団のなかでウツラウツラしているとNAMくんからメールが。「雨と雷のためDNS」なる内容。雨と雷?外からはそんな音は聞こえて来ないけどなあ。まあ防音がしっかりしてるからだろう。30年もローン組んだ甲斐があったぜ。「ポキリン」と心の折れる音を聞いて二度寝。
 
 しっかり二度寝していつもの出勤時間に目覚め。ケータイを見ると一通のメールが来ていた。西やんからである。どうやら雨が降っていたのはNAMくんの家の周りだけだったようで、我々がいる大阪は曇り空ながら雨は降っていなかったそうだ。「ポキリン」と聞こえたのは心の折れる音ではなく、iPhoneのメール着信音だったのだ。西やんからのお誘いメールを無視して二度寝してしまったことに罪悪感をおぼえ、今日は自転車通勤で頑張った。
 
 しかししばらく乗っていなかったせいでカラダが重い重い。清滝ではMTBerが登っていらっしゃったが、抜かれたらどうしようというぐらいヘロヘロで登頂。脚はダルイわ腰はイタイわで散々である。まあこれからアガっていくであろう。焦らずじっくりと戻していきたい。
 
 私ほどモチベーションの変化で自転車(その他スポーツ)への取り組み具合が変わるヤツもそうそういないと思う。モチベーションの高いときはガンガン乗ってソコソコ速くなったりするけど、低い時はヘタしたら1ヶ月ぐらい全く乗らずに遅くなってしまうということもある。そんな気分の上がり下がりは自分の気の持ちようや、バイオリズムのようなものなのだろうなと思っていたけど、今回娘が入院したりする中で、やっぱり自分だけじゃなく家族全員の調子が整わないと自分のモチベーションも上がらないのだなと感じた。
 
 練習に出掛ける際に「早よ帰ってきてや!」と喧嘩腰に言われるより、にこやかに「パパ頑張ってねー」と言われる方がいいに決まっている。そういうのは嫁や子供の裁量や機嫌だけだと思っていたが、「頑張ってね」と言われるように持って行く私自身の日々の行いであったり、家族の健康や家庭の円満が影響するところ大なのである。
 
 モチベーションが下がってブログの更新も滞ってきたら、「あ、Mくんとこの家庭に何らかの不協和音が流れ始めているな」と思ってもらってほぼ間違いない(笑)。

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徒然

 真ん中の娘こころ(6歳)がマイコプラズマ肺炎のためNこども病院に入院。とはいえ手術するとか特別な処置が必要というわけではなく、経過を安定的に観察したいという病院側の配慮でもあるので特に心配はいりません。各方面からお見舞いのメッセージ等を頂いております。皆様ご心配おかけして申し訳ありません。どうもありがとうございます。
 
 幼児であるために泊まりがけの付き添いが必要なので、そちらの段取りが大変。私も嫁も仕事をしている上に、もう2人の子供をほったらかしにするわけにもいかないので毎日病院やら自宅やら保育園やらの往復でバタバタである。もちろんTT練習どころの騒ぎではない。まあ朝4時に起きればローラーするぐらいの時間はあるのだけど、そちらにモチベーションを持っていけないのが今の正直な気持ち。でも焦りません。チームメイトも理解のある人間ばかりなので感謝している。機会があればまた改めて書くけど、このメンバーは素晴らしい。出会えたことに感謝すると同時に、自分の人生はなんてラッキーなんだと心から思う。
 
 とにかく今はそんな状況です。泊まりがけの付き添いは本がたくさん読めるのでキライではない。寝不足にはなるけどね。

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『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 東野圭吾 角川書店

 小遣い制のサラリーマンであるが故にいくら読書好きでもそうそう書籍にお金をかけるわけにもいかないので、新作が出ても文庫化されるまで待つか、ひどい時には古本屋に並ぶまでその作品そのものを忘れ去ろうと努力するタイプなのだが、どこの本屋の前を通っても平積みされてるわ、「本屋スタッフのオススメ!」みたいに飾られてるわ、どうやっても忘却の彼方に追いやることができそうにもなかったので、半分諦め半分ウキウキで1600円という超高級な本を手に取ることにした。
 
 でも後悔はなかった。読んでみて内容が大変良かったというのももちろんあるけど、夏目漱石や芥川龍之介などならともかく、今をときめくバリバリの人気作家の最新作品というものは、その本自体が生きているような感じがして私のようなビンボー読者には新鮮であった。物語の中には「スマホ」とか「東日本大震災」などの比較的新しい単語や話題も出てくるし、本の内容と自分自身がリンクしているような感じは今まで古本を漁っていた頃にはなかった感覚で、そういう意味でもこの本はとても楽しめた。
 
 さて、あらすじ。空き巣をやらかしたバカな男3人が身を隠すために偶然転がり込んだあばらやがナミヤ雑貨店である。しばらく息を潜めていると店先のシャッターの郵便入れに手紙が入れられる。不審に思いながらもその手紙を開けてみると何やら人生相談が。面白半分に返事を書いて裏の牛乳ポストに入れるとお礼の手紙がすぐさま届く・・・。

 3人が飛び込んだナミヤ雑貨店の浪矢さんはかつて、町の人々の人生相談の手紙をやり取りしていたことが話題になり地元ではちょっとした有名店であった。しかしそれは30年以上も昔の話。当時おじいさんだった浪矢さんは当然亡くなっており、ナミヤ雑貨店にも誰も住んでいなくて埃まみれ。それなのに届く相談の手紙。ナミヤ雑貨店で起こるタイムスリップ現象に巻き込まれる3人の不思議な体験を描くSFファンタジーである。

 大きく分けて5編で構成されており、それぞれナミヤ雑貨店に相談する人物は違うのだが、後半に行くにつれ登場人物の過去と未来が絡まりあって、実に見事に組み立てられて完成されていくのは流石という感じ。つい先日『苦役列車』を読んだばかりだったので、物語の美しさにうっとりするぐらいだ(笑)。いや別に『苦役列車』が作品としてあかんというわけではないが、例えば嫁さんとか子供などに勧めるならば、断然『ナミヤ雑貨店』である。
 
 タイムスリップを題材にした物語は多数あるが、この作品のように一見バラバラに見える複数の登場人物と複数のエピソードを、最終的に一つの時間軸にまとめるのは難しい。アラを探せば幾つかのパラドックスが見つかるかもしれないが、そこはわからんように整理されてて綺麗にまとまっている。実に数学的というか物理的というか、とにかくきっちりしている印象がある。もう少しアバウトな部分があってもいいかなとも思うけど、そこは作者の性分なのだろうかちょっと説明くさい所もある。
 
 実は東野圭吾にはタイムスリップする作品がちょくちょくあって、パッと思いつくのは『時生』である。主人公の息子が未来からやってきて色々と人生のアドバイスをするというストーリー。未来からの指示通りに行動して成功する流れなどはこの作品に良く似ている。さらに後半に登場する女性のビジネスにおける成功は『白夜行』や『幻夜』に登場した雪穂にも似ていて、東野ファンにとっては嬉しいポイントではないだろうか。
 
 おまけに、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』にも似ている部分がある。それは感動のラストの場面なので詳細は控えるが、“あの”シーンのオマージュであると感じた読者は私だけではないはずだ。私はこの映画が大好きなのでこのラストはとても嬉しかったし感動した。
 
 人生のターニングポイントに人は悩み、憂う。だけど決めるのは自分だ。未来の自分から、あの時の選択は正しかったよと声が聞こえるならば、どれだけ楽なことか。せめて過去の自分に「正しかったよ」と言ってあげられるような人生を送りたい。
 
 この本はかなりオススメです。本屋の気持ちがわかった(笑)。
 

首が回らん

 単に寝違えたのか、それともどこぞで借金でもしてきたのか、先日からヨメの首が動かないという事態に。起き上がることもままならない状態で、幼稚園保育園の送り出しは義母さんに手伝ってもらい、私は会社を早退してお迎えに走るなど、バタバタな日であった。
 
 折りしも木馬仲間であるかなもっちゃんのクルマを修理で預かっており、引取り納車も絡んでてんてこ舞い。依頼されていた内容もそこそこに、ゴリ押しのような納車になってしまい、かなもっちゃんには申し訳ないことをした。ごめんちゃい。
 
 で、今朝はバケツをひっくり返したような土砂降り。先の一件により本日の帰りはどうやっても自転車で帰らないといけないので、今後の空模様にも注目しているところだが、自転車シューズを持ってくるのを忘れたのに先ほど気が付き、ツイてないときはとことんやなと諦めの境地である。
 
 明日は久しぶりに水曜休み。朝練の予定もあるので今夜はおとなしく過ごしたい。
 

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『苦役列車』 西村賢太 新潮社

 久しぶりに読書感想文。この作品はいつか読みたいなと思っていた。先日本屋に行った際に映画化されるということで平積みされ私の目につきやすい場所にあったのと、思いがけず薄っぺらい(頁が少ない)本だったのですぐに読み切れるだろうということから手に取った次第。
 
 北町貫多という19歳の青年が主人公。日雇いで稼いだ金はすぐに酒と風俗につぎ込み、安普請のアパートの家賃を滞納し追い出され、食うや食わずの自堕落な生活を送るという最低最悪なヤツである。やがて日雇いの仕事で知り合った日下部という青年と仲良くなるのだが、これもまた元来のヒネクレ精神により仲違いしてしまう有様。
  
 私小説とのことなのでこの貫多が著者であると考えてよいのだと思うが、私ならこんなやつとは決して友達にはならないだろうなと思いながらも、自分のことだけに貫多の心情や描写がやけにリアルで、軽い嫌悪感と同時にちょっとした共感もあったりする。
 
 決して貫多には同意も肯定もしないのだが、なんだか不思議な魅力があって、そこはやはり誰もが他人に対して持っている劣等感であったり、他人より優位に立っていたいという浅ましさであったりが共通するするからであろう。日々の社会生活の中でフタをしている自分のダークな部分があからさまに書き出されているようで気持ち悪くもあり清々しくもある奇妙な感じだ。
 
 同じ19歳でも『ノルウェイの森』のワタナベ君とはドエライ違いである。ええとこの子供で衣食住と学業とセックスには困らない19歳と、片や性犯罪者の息子で風呂にも入らず毛布一枚で寝起きする風俗通いの19歳。見かけは全く異なるが、しかし根底に流れる原動力みたいなものは実はおんなじで、今この歳になって思い返してみる自分の19歳の頃にも似ているのではないかと思う。
 
 ちなみにこの文庫本には、『落ちぶれて袖に涙のふりかかる』という短編も併録されているがこちらも私小説で、貫多が40歳を越えて売れない小説家となった自分自身を描いている。小説家という稼業とそれを取り巻く編集者や読者を、自分の気分の落ち込みや盛り上がりにまかせて揶揄するなど、私個人的にはこちらのほうが好きだった。
 
 巻末の石原慎太郎の解説にもあるが、芥川賞を獲り、映画化も決まり、かなりの大きな金と名声を手に入れた“貫多”に、今後この手の小説が書けるのかどうか他人事ながら心配になる。それらを手に入れた上でまた以前と変わらぬ貫多が登場すればこの作家の実力は本物である。おそらく元来のヒネクレ精神により、貫多は一生満たされることはないのだろうと思う。だから安心して次の貫多を待ちたい。
 
 
 映画版の予告をチラ見してみたが、主人公の貫多を演じるのは『モテキ』でモテにモテた森山未來である。しかもヒロインには前田敦子である。原作には貫多が片思いするような女性は出てこない。何が言いたいのかと言うとキレイすぎるのである。『苦役列車』はこんなもんじゃないと、映画を観るつもりもないのにエラソーなこと言ってみる。
 

第13回チームTT練習


 
 さてさて今日も出張の西やんはお休みだけど逃げ切り練習を頑張る。今日は私は休みなのでエロヘルとワンピースで気合を入れ先発スタート。NAM君と鈴ひろさんはどうやら前回私を捕まえたという自信から油断しているようだ。ふふふ、見ておれ。今回はしっかり作戦を練ってきたのだ。
 
 とにかく序盤を飛ばすと単独では後がもたない。中盤から終盤にかけて速度が落ちないように、焦らず40ぐらいをキープするように落ち着いて走行する。ここのコースはド平坦のように見えるが微妙に上り下りがあって、特に序盤のS字カーブを2つほど過ぎたところにゆる~い下りがある。普段の練習のときもそこからが本番!という感じで速度がぐわーっと乗っていくのだが、単独の場合はそこで調子に乗って速度を上げるとダメだ。45まで上がりそうになるのを必死で抑えて41ぐらいにしておく。
 
 お陰で随分楽に中盤まで走行することができた。時折38ぐらいに落ちることはあるけど、焦らず後ろを振り向かず集中して速度を維持する。しかし風をモロに受ける単独走行はツライ。38ではいずれ追いつかれるだろう。最後のクルマ止めを通過してかなり苦しくなってきたが、ここは根性で40キープ。最近編み出した「腰をくねくねペダリング」を導入。これは太ももをお腹に当たるぐらいまで引き上げて振り下ろすという漕ぎ方である。これで時速1kmは上がる(笑)。
 
 最後の区間はいつものように完全に酸欠状態。ゼイゼイ言いながら気力だけで踏む。メーターは41!後ろは振り向かない!イケ~~~~!オレ~~!がんばれ~~~~!!
 
 よっしゃ!!逃げ切り成功!!あと10秒ぐらいまで追い上げられていたが逃げ切りは逃げ切りである。最高に嬉しいぜ。
 
 あとで聞いたらNAMくんがクルマ止めにバイクをヒットさせてチェーンが外れてしまうというアクシデントがあったらしい。NAMくんらしからぬどんくさいミスだウケケ。復路はこれまた45ペースで悶絶。今日もイイ練習になりました。お疲れお疲れ。
 

エピソード芸人

 内灘遠征の車中で西やんが、「マエさんのブログに書いてあるおもしろエピソードは事実ですか?」と聞いてきた。そりゃあブログもエンターテイメントの一種であると考えているので一部脚色している部分もあるが(笑)、ほとんど事実であることを強く主張しておいた。

 「そんなに面白いことが次から次へと身の回りに起こるもんなんですね~」なんて言っていたが、それに気付くか気付かないか、それをネタにするかしないかだけの違いであって、おそらくみんな同じぐらいの数の面白い出来事が起こっているはずだぜと言った。

 ちなみに最近何か面白いことはなかったのかいと聞くと、「そういえば…」と西やんは話し始めた。

 先日の母の日に、高層ビル上層階にあるちょっと高級なレストランへお母様を連れて行ったそうだ。予約しておいた窓際のテーブルで、目の前に広がる大阪のビル群に映る夕焼けを見ながらの食事に、お母様はたいそう満足された様子だった。しばらく食事を楽しんでいよいよメインディッシュに差しかかろうという頃に事件が・・・・!

 続きは西やんが出張から帰ってきたら聞いてね(笑)。

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第12回チームTT練習

 レース後中1日でのチームTT練習。我ながら真面目である。今週は西やんが出張の為お休み。世界を股にかけて頑張って頂きたい。今日も逃げ切り練。今回は鈴ひろさんの番。ディスクホイールにエアロヘルメット、シューズカバーまで装備してくる気合の入れっぷり。鈴ひろさんスタート後にNAMくんと私が1分後にスタート。
 
 今日は私の調子が悪かった。向い風ということもあったが集合場所に行くまでのアップ区間でさえ36ぐらいしか上がらず、鈴ひろさんを追う間ずっとNAMくんに引いてもらってた。しかしどうやらNAMくんも疲れが抜けきっていないようでいまいちスピードに乗らない。どうしたNAM!逃げられるぞ!(おれが言うな)
 
 長い直線で姿は見えるが差が縮まらない。あ~~言うてる間に鈴ひろさんゴール。20秒差ぐらいまでは縮められたかな?しっかししんどい。しゃべる気力もなくなるぐらいの強度である。復路は追い風に乗って44ぐらいで走行できるが、先頭に出たら42ぐらいが限界。最後は鈴ひろさんの男引きで50近くまで根性で上げて終了~。今日はアカン日であった。ダウンも無しにして早々に解散。
 
 
 第10回チームTT練習以降、なんだか調子が落ち気味である。まあ憂うほどのことでも無いレベルだが、こういう時はジタバタせずに、バイクのメンテナンスや気になってた部分の調整なんかで過ごすのが一番。元来のめんどくさがり気質のお陰で最近は「まあええか~」的思想になってしまっている。
 
 ワイヤーの切り口がバラバラになってたり、ディスクホイールバルブ口のエアロシールを貼らなかったり、左右のDHバーに僅かな段差があったり、特に走行に支障をきたすほどのことでもないけれど、そういう部分をきっちりやってるバイクとそうでないバイクとでは、見た目の美しさが違う。売れる営業マンは頭からつま先までキッチリしているし、デキるメカニックの工具箱は綺麗なのと同じで、速いバイクはいかなる場合でも美しいものである。
 
 キッチリやったから速くなるのではないけれど、速く走るにはキッチリやってから、である。だからカラダの調子が悪い時は、バイクの調子を上げてやる。
 
 
 6月26日(火)晴れ。チームTT朝練(ダウン無し)+通勤往復。85km。

内灘タイムトライアル2012


 
 6月23日(土)…朝8:40ごろ西やんが我が家到着。ステップワゴンに自転車と荷物を積み込み鈴ひろさん家へ出発。9時過ぎに鈴ひろさんピックアップ。10:00ごろ桂川到着してNAMくんピックアップ。4人4台はなんとか載せれるが、もうちょっと荷室内を工夫(棚を作るなど)をすればもっと楽に載せられるように思う。DIYは苦手だが(笑)やってみよう。
 
 先に投宿して荷物を置き、自転車を組立てて試走がてら受付へ。倶利伽羅という場所に止まったので約10kmの道のり。試走にはちょうど良い。自転車レースでは初の金沢入り。内灘は干拓地で北海道のようにだだっ広く、風が強い。もっと舞洲とかクレフィール湖東のようなこじんまりとしたクリテリウムコースかと思っていたが全然イメージが異なった。
 
 受付を済ませ試走へ。コースは平坦。1周10kmをチームTTでは2周。個人TTは1周。ホームは向い風。バックは追い風。急に狭くなるコーナーもあるしちょっとした段差もある。酸欠状態の脳みそでは危険だなあとメンバーと確認しながら試走。宿に帰って食事。ビールもそこそこに10時ごろ就寝。
 
 
 6月24日(日)…5時起床。天候晴れ。風は相変わらず。3人を自走で送り出し、私はクルマで会場入り。待機場所で並んでいるとすぐ前のチームがマニアさん達。少し談笑する。今回の作戦はとにかく練習通りに走ること。序盤はゆっくり出て、後半につれて上げていき、最後に使い切るという走り方を心がける。
 
 いよいよスタート。緊張は無かった。NAMくん→私→鈴ひろさん→西やんの順。NAMくんがかなり抑えてスタートしてくれたので脚も心臓もびっくりすることなく速度が上手に乗る。向い風のホームストレートは42ぐらいだったかな?後ろに着けていると余裕が有りすぎてペダルを止めてしまうこともしばしば。ちょっと抑えすぎかな?と思うが後半しんどいに決まってるのでこのペースを維持。
 
 狭くなるコーナーを無難に曲がり、追い風のバックストレートへ。中強度で46ぐらいかな。さっそく先発のチームを抜く。しかし手前味噌ではあるが我々の列車は美しい。最後尾に着けてると惚れぼれする。カメラを持っていたら撮っていただろう。練習の賜物である。
 
 いくつかのカーブを曲がり、ホームへ帰ってきて1周目終了。まだ余裕はある。NAMくんは相変わらず強く、今日は西やんの調子が良さそう。鈴ひろさんと私はいつも通りな感じ。しかしホームストレート後半ぐらいから急にしんどくなってきた。先頭引きの時間も意図的に短めにしてNAMくんと西やんが長めに引いてくれた。バックストレートではかなり苦しくなってきた。必死のパッチで着いて行く感じ。
 
 最終カーブ手前の短めの縦のストレートは横風が強烈で、後ろに着けていても意味が無いぐらい。斜め隊列の練習もしておけば良かったな。この辺りは切れそうになるのを必死でこらえていた。最終カーブの立ち上がりではなんとか根性で食らいつく。この時確かNAMくんが先頭で立ち上がり。後ろが着けるまで立ち上がり速度を調整してくれていたが、そこはキャプテンが「行け~~~!!」と叫んでスプリント。誰も切れずに4人でゴールできました。実はこのメンバーで4人でゴールするのは初めて(笑)。アベ43ちょっとで10位でした。
 
 チームTTで出しきったのでこの後の個人TTはしんどすぎた。スタート直後は加速できたが、その後すぐに失速。20秒後発のNAMくんに抜かれ、ヘロヘロで走行。消化試合みたいな個人TTであった。
 
 ともあれチームTTの方はほぼ目標通りの走りができたと思う。本番で舞い上がって実力以上に飛ばしてしまっては意味がない。練習通りの走りができたことはかなり経験値を上積みできたのではないだろうか。その中でやはりもう少しレベルを上げて4人の実力差を埋めたいところである。
 
 会場では久しぶりにお会いできた方々もいたのでとても楽しかった。内灘はいいですね。お疲れ様でした。