すっかり春だ。来週からまた寒波がやってくるそうだが、それでももうモンベル様は必要ないだろう。氷点下で重宝したフェイスマスクからは卒業。今や子供の遊び道具になっている。
今日は少し気分を変えたくて、清滝から阪奈道路へは向かわずR163を下り、白庭台を抜けて富雄川沿いに走ってみた。富雄川沿い往路は若干の下り基調になっていて、楽に40km/h巡航ができる。どうしても信号に引っかかってしまうのでそこだけが煩わしいけど、チラチラと梅の花も咲いているし、もうすぐ桜並木にもなるだろう。秋になればコスモスが咲き乱れるし、なかなかキレイな道なのだ。阪奈道路を大型トラックの風に乗って60km/hってのもいいけど、たまにはこんな通勤もいいかな。ま、好きなように乗る。
ハナシ変わるけど、TTバイク欲しい。買われへんけどな。でも一度は乗ってみたい。「これしか用途がありませんよ」っていうトンがった乗り物が大好きだ。そういうものを所有することによって得られる緊張感が好き。「乗りこなさなければ」という焦りのような感覚も実は好き。良い靴を履いたり良い時計をしたときに気持ちがピシッとなる感じに似てると思う。
モノに振り回されてるような気がしないでもないが、別に最初はそれでいいのでは。相応しく生きようとする姿勢が自分を成長させると考えてるので。TTバイクに乗ったらきっと自分が高められるんじゃないかと思う。それは速くなるとかそういうことじゃなくて(まあ速く走らせてナンボなんだが)、このバイクに相応しいサイクリストであろうとする気持ちがプラスになるのではないかな。
そういう意味で、自分はコルナゴC59には相応しいローディーとはまだまだ言いがたい。そんな中途半端な状態のままで次のバイク…というのは違うかなと。自分の中で「よっしゃ」というときが来たら、ヨメを質に入れてでも買う(笑)。
3月8日(木)晴れ。通勤往復。
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パンク
3月5日(月)…通勤予定だったが長男が扁桃腺を腫らして熱を出し、急遽休んで看病。パートタイマーであるヨメがどうしても休めず、バリバリの正社員である私が休めてしまう。今の日本に本当に必要とされているのは正社員ではなくパートタイマーや派遣社員ではないのか。そんなことを考えながらNこども病院の待合室。
問診票に「発熱と首筋の腫れ」と書くと受付の女性が飛んできて、もしかしたら伝染性のおたふく風邪かもしれないからということで別室に。結局はただの風邪ということだったので余計な心配は要らなかったのだが、こういうところはしっかりしてる病院やなあと思った。街の小児科ならこうはいかん。おたふくやらインフルエンザやらが狭い部屋にすし詰め状態である。
帰宅して長男も落ち着いたようなので、ローラー活動40分。某チームメイトが3本ローラー上で65km/h巡航するという話を聞いてチャレンジしてみる。まあできんことはないがカナリうるさい。しかも怖い。もしも何かあってローラーから落ちたら窓を突き破って地面へ真っ逆さまである。そこそこの強度に落として25kmほど。それでも大汗かいた。
3月6日(火)…雨
3月7日(水)…月曜休んだので代替出勤。通勤往復56km。昨日休養したからか夕食を少なめにしたからかカラダが軽い。清滝は自分比で軽やかに登る。前方に見知らぬローディー発見。久しぶりにバトルしてみるか。
流しておられるようなので挨拶して抜いてみる。案の定ペースアップして付いてきた。もう少し上げれたが、ヘタって抜き返されるのは恥ずかしいのでそのペースを維持。なんとか先着ゴールしたが結局離れずに付いてきた。相変わらずなかなかのクライマーである。ノーヘル&運動靴にしておくのはもったいないぜ。
ところで今日、R163で“また”パンクした。前回パンクしたのは去年の夏。鈴ひろさんと鈴鹿決戦直前のチームTT練習を終えての帰り道だった。あれから約7ヶ月ぶりなので、「また」ではなく「ひさしぶりに」というべきか。
年に1万km程度の走行距離のうち、だいたい1~2回のパンクである。パンクすると交換が煩わしいチューブラー。年に1.5回の煩わしさと、しなやかな走行感とを天秤にかけ、今のところ走行感が勝っているのでチューブラーを使用しているが、これが年に2回~3回になるとちょっと考えものだな。
とにかくここんとこ車輪に関して運勢が悪い。頼むからブレーキが効かなくなるようなトラブルだけはやめて欲しい。
贅沢な時間とは
実家に泊まりに行った“にいに”と“ねえね”には内緒で雛人形ケーキのおみやげ。喜んで食べておった。
ここんとこ平日の休みは雨ばっかりで外乗りがなかなかできない状況だった。でも最近はローラー活動がおもしろく感じてきたので、朝9時まではバタバタと家の用事を済ませてヨメコドモを送り出し、その後はしっかりローラーを回し、昼前ぐらいから読みかけの文庫本を持ってブラブラと近所を散歩するというのがパターンになってきた。
この近所をブラブラと散歩するってのが思いの外楽しくて、少し晴れ間が差すと公園のベンチで本を読み、そろそろお腹が空いたなあと思ったら喫茶店のランチを食べ、静かなところに行きたいと思ったら図書館に寄ったりしている。一見ヒマを持て余したような時間の使い方だが、こういうことが本当の贅沢と言うのではないかと感じてきた今日この頃。
今までは家族で焼肉を食べに行ったり、回らないほうの寿司屋に行ったりすることが贅沢だと思っていたが、2時間という時間制限の中でどれだけ多くの肉を胃に詰め込むことができるかどうかが本当の贅沢なのだろうか。金額がはっきりしない寿司を恐怖と戦いながら注文することが本当の贅沢なのだろうか。焼いた肉をこっそりタッパウェアに詰めながらホクホクしておるヨメを横目に見てそんなことを思う。まあ人それぞれなので、それが「贅沢だ」と思えばそれでいい。こういうヨメが在るから、こういうダンナが在るのだ。
もうすぐ東日本大震災から1年である。まだまだ辛い状況の人々が多くいる中で、こういう時間を過ごせることを幸せに思う。そして自分自身がいつこのような事態に陥ったとしても、またきっと幸せな時間が戻ってくると信じて強く生きたいと思う。
2月の月間走行距離408km。少なっ!まあ天候も悪かったし機材も完調しなかったし、3月は頑張ろう。
3月1日(木)…通勤往復。阪奈頂上5℃。
3月2日(金)…3本ローラー90分50kmほど。
3月3日(土)…通勤往復。阪奈頂上5℃。春だな。
変わらぬもの
3月1日、遂に回転木馬が新店舗でのオープンとなった。さっそく仕事帰りに寄ってみたのだが、店長をはじめFUNさんやサエキやまっちゃん、その他常連の皆さんの知恵と努力の結晶が随所に見られ、そんな様々な工夫を眺めているだけでも楽しい店となっていた。これからもますます発展するであろう。本当におめでとうございます。
木馬メンバーもたくさん増えて、失礼ながら存じ上げない方々も多くなってきた。いつのまにか“旧メンバー”なんて呼び方をされるようになった。独身だった頃からお世話になっているので、あの頃できた遊びが今ではどうしてもできなくなった。毎週毎週盛大に遊ぶ“新メンバー”の活躍ぶりを見ていると、「まあ今のうちに遊びたまへよ」と負け惜しみのような先輩風を吹かせるのがやっとである。
人は成長する。いや、身体的な成長は止まったに違いない。しかし、仕事や家庭の状況変化に伴う経験やストレスやしがらみに対応する能力が身につくということも成長のうちに含めるとすれば、人は成長する。そして変わってゆく。自分の変化に気付かず、あたかも周りが変わってしまったかのように捉えてしまうと、ついつい自分の殻に閉じこもり、批判的な言葉を思いつく限りに並べてしまう。
自分の変化にブレーキをかけてまで周りと付き合うこともないが、アクセルを踏んで飛び出そうとするなら、その前にもう一度周りをよく見る必要がある。有意義な加速であるために。新しい回転木馬で酒を飲んでいると、周りは何も変わってない、たぶんぼくが変わったのかなと、酔いの回った頭でそんなことを思った。
ただ確実に変わったことがある。自宅までの帰り道が変わった。
さあやるぞ
と、意気込んだ水曜休日、イキナリ雨・・・。仕方がないので怒涛の勢いで家事育児を済ませ、ローラー活動60分。ビシッとバランスを取ったホイールはローラーをぶん回しても余計な振動や音が出ない。ギヤを重くして回転を上げれば上げるほど滑らかに回るのでついついエキサイトしてしまったではないか。
体重増加傾向。やはり年々、付いたものが落ちにくくなっている。1年ごとに500gずつのペースで余計なナニカが身体に(特に腹回り)に定着している。ローラー後のカラカラ体重で67kg。重い。まあクライマーは諦めた(笑)ので、クライマー体重のリミットと言われる63kgまで減量する必要はないのだが、風呂のときに鏡に映る自分の姿があまりにもみっともない。アラフォーとはいえまだ38である。JKやJDの前でハダカになる可能性は全くゼロではない。限りなくゼロに近いが。有事の際にも対応できる身体にはしておきたい。
クライマーを諦めた人間が出てはいけないヒルクライムレースが1ヵ月半後に迫っておる。せめて去年よりはマシなタイムで登りたい。去年はC59が納車されて初めてのレースだった。なんだかバイクに乗せられてる感じだったが今年の俺は違うぞ。どんだけ乗ったと思ってんねん。通勤やけど。がんばろ。
徒然3連発
●仕事関係
昨日の夕方、路肩にタイヤを落としてしまって助けて欲しいと電話があった。いつもこの手の依頼を受けるとJAFに電話せえよ言いたくなるのだが(笑)、まあ困ったときに思い出してもらえることはありがたいことである。ジャッキやら牽引ロープやらを準備して現場へ向かった。
現場は田舎の農道みたいな場所で道幅は狭く急な下り坂。百戦錬磨(?)の我々でも復帰させるのになかなか難航していた。いろいろと試行錯誤しているうちに近所の暇なジジイが集まりだし、「ここに木材をかまして~」とか「ジャッキもう1個ないんかい」などと横入りしてきた。なんかあって怪我でもされたらかなわんので下がってくださいと言うのだが聞く耳を持たず、あれよあれよという間に6人のジジイと様々な長さや形の木材が方々から集まり、ハタからみたら祭りの準備でもしてんのかというぐらいになってしまった。
現場を仕切るリーダージジイが大声で指示し、ちょっとどんくさい気味のジジイがリーダージジイに怒鳴られ、なんか手伝うのかと思ったらなんもせんと見てる野次馬ジジイもいる。まるで社会の縮図をみているかのようであった。まあ最終的にはそんなジジイたちの力を借りてクルマを持ち上げて復帰させたので無駄ではなかったのだが、ああいうジジイはクルマのプロとかそんなもんは自分の人生経験には足元にも及ばんわいと考えている人が多いのは事実。医者の言うことを聞かんジジイもその部類。大怪我せんうちに改めていただきたいとも思う。
●喫茶店
先日の日曜日、こころ(5歳)の幼稚園の発表会だったので観に行った。午前中で終了するので昼食は、近所にあるパンとスパゲッティが美味しいと評判の喫茶店に行った。たしかに美味しい。自家製の食パンは店主が毎朝暗いうちから焼いてるそうで、この日はカレー粉を混ぜたカレー風味のパンであった。
一通り食事も済ませ、コーヒーを注文したら、久しぶりの外食でテンションの上がったこころが、「あたしもコーヒーちょうだい」って店主に言うてる。当然コーヒーなんて飲めるはずもなく、ただ単にパパの真似をしたかっただけの悪ふざけに過ぎないのだが、店主は丁寧に、「おじょうちゃんにはコーヒーはまだ早いかな~?大人になったらね」と諭してくれた。
するとこころはあろうことか、「あたしが大人になってもまだこの店あるん?」と言いやがった。苦笑する店主、赤面する親。そして爆笑のこころ。
後日ネットをぶらぶらしているとこの喫茶店のHPを見つけ、店主ブログを覗いてみたらこの日のことが書いてあった(笑)。また食べに行こう。ほんと美味しいですよ。
●マラソン
今年も東京マラソンが開催され、カッキーさんがサブスリーに迫る脅威の自己ベストを記録された。おめでとうございます。
スポーツ誌などで取り沙汰されているが、公務員ランナーや無収入ランナーなどの活躍。不屈の精神とか貧乏話とかが好きな日本人にはうってつけである。さらに昨今の大ブームであるマラソンだ。話題にならないはずがない。私だけでなく、スポーツに取り組むサラリーマンたちは、頑張ればできるんやという勇気と希望を与えてもらったのではないだろうか。
ところがそれとは逆に、練習設備や環境が整っているにも関わらず、実業団ランナーの不甲斐ない成績を叱責するような風潮が感じられるのも事実。実業団は実業団で頑張っとるわいと言いたい。たまたまや。たまたまサラリーマンランナーの成績が良かっただけや。日に当たる部分があったら影ができるというだけのもので、今現在実業団で頑張ってるランナーさんたちはこんなことで腐ってほしくない。オリンピック選考委員会は日の当たる部分だけを見てるんじゃないと思う。そう信じたい。
以上、徒然なるままに書きました。
少し気になったことなど
回転木馬が移転準備のため閉店になった。3月1日から新店舗での営業となる。20代後半からの私の人生は、回転木馬があったかなかったかでは大きく異なっていたに違いない。ここで出会った人々や、ここで経験したことは間違いなく私の大切な財産であり、これからも私の人生に大きなメリットを与えてくれるだろう。
で、先日の最終営業日に、店の前でみんなで記念撮影をしようということで集まったのだが、なんやかんやで家を出るのが遅くなってしまい間に合わなかった。財産だのメリットだの言うといてコレである(笑)。まあ記念撮影に間に合ったか間に合わなかったか、そもそも撮影に参加したか参加しなかったかということだけで、回転木馬への貢献度が決められるというわけでもないのでそれはヨシとしようではないか。
正直言って私は写真(動画含む)を撮られるのがあんまり好きではない。というより嫌いなぐらいだ。家にあるアルバムを見てもヨメコドモの写真はたくさんあるが、私のものは数えるほどしかない。いつも鏡で見ている自分の姿と、写真に写った自分との姿とのギャップに強く違和感を感じるからである。その時のテンションはその場だけのものである。それを写真というものに記録され、後日ぜんぜん違うテンションの時に見るとサブイボが立つぐらいである。酔っ払ってる写真を後日見せられて赤面することがよくあるがそれに似ている。とにかく嫌いだ。
自転車乗りの皆さんの中にはカメラ好きな人がたくさんいて、木馬メンバーにもたくさんいるのだけど、その中に、「撮りますよ~」などの声かけも無しにいきなり顔の前でパシャパシャと連写していく人がいる。撮られるのが好きな人ばかりではないと思うのだが、そんなものはお構いなしという感じである。撮った写真をウェブにアップするかしないかという問題ではなく、レンズを向けられること自体に抵抗がある人間だっているのだ。
自然な表情を撮りたいがための行動なのだろうか。いきなり撮られることを相手が不快に思っているかどうかを考えないで自然な表情もくそもないと思うのだが。私はカメラという趣味を否定するつもりは毛頭無い。タレントでも有名人でもないので肖像権がどうのこうの言うつもりも全く無い。ただ、自然な笑顔を撮りたいのなら、自然に笑える状況を作ってこそカメラマンというものではないだろうかと思うだけである。
雨
今週は雨天から始まるようだ。先週は仕事の都合や凍結などによりほとんど乗れなかったので今週から、と意気込んでいたのに残念だ。
昨日は休みだったので乗れなかった分の距離を稼ぎたかったのだが、朝から家族を連れて出かける用事があったので断念。出発前にかろうじて3本ローラーを50分ほど回す。しかしまあ当然のことながら家に子供がいると集中できん。「宿題みてくれ」とか「キーホルダーが壊れた」とか「にいにいが叩いてきた」とか言うてくる。「子供が3人いると用事も3倍で大変ですね~」、なんてことを良く言われるがそれは大きな間違いで、3の2乗で9倍である。
部屋の中で自転車が自立して走ってるなんて我が子たちにとっては珍しいことでもなんでもなくて、フツーにしゃべりかけてくる。最近自転車のギヤチェンジの意味をわかってきた宗一郎(7歳)など、スプロケットをじ~~っと見ながら「ちょっとギヤ変えてみて」とか言うてくる。こっちは一定のケイデンスを意識して漕いでるのもお構いなしである。ていうか7歳児にそんなのカンケーねーだな。
というわけで、我が家でローラーを回すのは至難の業であり、50分もできたら上等なのである。
2月5日(日)晴れ。3本ローラー50分。30kmぐらい。
吉井猛さん
これをお読みの多くの皆さんは、吉井猛さんをご存知の方も多いと思う。関西のホビーレーサーの間では有名なレースアナウンサーだった。
先日、仕事帰りに実家の近所の自動販売機でビールを買おうとしたら先客がいた。もうすでに酩酊状態のじじいが、コインを入れるのにも怪しい手つきでワンカップを買っておったのだ。私はその様子を横で見ながら待っていた。一見浮浪者のようなそのじじいは、ガコンと出てきたワンカップをその場で開け、じゅるじゅると美味そうに呑んだ。
私が缶ビールを買っている間、じじいは私の服装と自転車を交互に見てこう言った。
「にいちゃん、自転車やってんのか」
「はい・・・」と応えると、「にいちゃん、吉井って知ってるか?」と訊いてきた。
私はすぐに、このじじいが言う「吉井」とは「吉井猛さん」のことだと理解して、「知ってます」と応えると、じじいはせきを切ったようにしゃべりだした。
「吉井はな、わしの後輩でな、わしが72やから吉井は71のはずや。おんなじ旭陽中学でな、ラグビーやってたんや。あいつは自転車で国体とか出てな、確かオリンピックにも行ったんちゃうか。にいちゃんの自転車見てな、わしピーーンときたんや」
酔っ払いのじじいが言うことなので、吉井さんの年齢や出身校や功績に信憑性はないが、それでも1本しかない前歯を巧みに操り嬉しそうに話すじじいがなんだか可愛くなってきて、私も吉井さんとの関係を話した。実家が近所で家族ぐるみで仲良くさせていただいてたこと、私の仕事の関係でお世話になったときのこと、自転車レースで実況していただいたことなど。
そして、去年の9月に癌で亡くなったこと。
そしたらそれを聞いたじじいが、「えっ…、あいつ死んだんか…」とつぶやき、なんと目に涙を浮かべてはらはらと泣き出すではないか。酔いも手伝って感情が高ぶったのだろうか。「そうか、死んだんか…」とワンカップの残りをぐいと呑み干し、ぼろぼろのママチャリを押して帰って行った。
じじいの知り合いの中では吉井さんが一番の有名人だったのだろう。それを知っている者と自動販売機の前で偶然出会い、有名人と知り合いであることを自慢し、そしてその貴重な有名人がいなくなったと知った。
およそ5分ほどの時間ではあったが、じじいにとっては久しぶりの感情の高ぶりと落ち込みだったのではないだろうか。とぼとぼと家路につくじじいを見てるとなんだかかわいそうになってきた。そもそも家なんてあるんだろうか。私はじじいを呼び止め、2本買った缶ビールのうち1本差し出した。
じじいは缶ビールを受け取ると、1本だけの前歯を見せてにこっと笑い、私に缶ビールを返してこう言った。
「わし、発泡酒は呑まんのや」
贅沢言うな~~ボケ~~~!
朽木スキー場
日曜日、子供2人を連れて朽木スキー場に行ってきた。一番下の末娘は風邪の為ヨメと留守番(笑)。
結婚する前は毎週スキー場に出向き、ロッジで昼食の時間さえももったいないから弁当を持って行って外でかき込み、またすぐにリフトに並ぶということを繰り返していた。モーグルにハマっていたのでそれ用の板、ブーツ、ポール、ウェアを揃えて、まあ我が事ながらあの頃は一生懸命やったなあと思う。長野オリンピックで里谷多英選手が金メダルを獲った瞬間をロッジだかドライブインだかのテレビで観ていたのを思い出す。モーグルバカには憧れの存在だったなあ。
この日は子供たちの雪遊びが目的だったので板は持っていかず。子供2人を見ながら自分だけスキーするなんて絶対ムリやと思ったので。現場に着いたら滑りたくなるかなあと思ったけどそうでもなかった。初めて雪遊びをしてテンションの上がる子供たちを見てるだけでパパは満足じゃい。
また行きたい!と叫んでおる。今シーズン中にもう1回ぐらい行けるかな?
1月31日(火)晴れ。通勤往復。阪奈頂上-1℃。
1月の月間走行距離…1070km。1000km走るって大変やなあ。