変わらぬもの

 3月1日、遂に回転木馬が新店舗でのオープンとなった。さっそく仕事帰りに寄ってみたのだが、店長をはじめFUNさんやサエキやまっちゃん、その他常連の皆さんの知恵と努力の結晶が随所に見られ、そんな様々な工夫を眺めているだけでも楽しい店となっていた。これからもますます発展するであろう。本当におめでとうございます。
 
 木馬メンバーもたくさん増えて、失礼ながら存じ上げない方々も多くなってきた。いつのまにか“旧メンバー”なんて呼び方をされるようになった。独身だった頃からお世話になっているので、あの頃できた遊びが今ではどうしてもできなくなった。毎週毎週盛大に遊ぶ“新メンバー”の活躍ぶりを見ていると、「まあ今のうちに遊びたまへよ」と負け惜しみのような先輩風を吹かせるのがやっとである。
 
 人は成長する。いや、身体的な成長は止まったに違いない。しかし、仕事や家庭の状況変化に伴う経験やストレスやしがらみに対応する能力が身につくということも成長のうちに含めるとすれば、人は成長する。そして変わってゆく。自分の変化に気付かず、あたかも周りが変わってしまったかのように捉えてしまうと、ついつい自分の殻に閉じこもり、批判的な言葉を思いつく限りに並べてしまう。
 
 自分の変化にブレーキをかけてまで周りと付き合うこともないが、アクセルを踏んで飛び出そうとするなら、その前にもう一度周りをよく見る必要がある。有意義な加速であるために。新しい回転木馬で酒を飲んでいると、周りは何も変わってない、たぶんぼくが変わったのかなと、酔いの回った頭でそんなことを思った。
 
 ただ確実に変わったことがある。自宅までの帰り道が変わった。