理想のデート

 春も近づき、良い天気でポカポカ陽気の日なんかには「ああ〜、仕事なんか休んで河川敷か公園かでボケ〜っと本でも読みたいなあ」と思う人が多いと思う。私もその一員である。

 今朝はとても寒く、そして夕方には雨が降るという予報であるが、先程昼前ぐらいには日が差してポカポカと暖かくなった。連休明けということもあり、まさに前述した言葉通りホントに実行しようかなと思ったぐらいであった。まっ、良識ある社会人なのでそんなことしませんけど。

 さてみなさんは恋人(もしくはダンナヨメ)とデートする際、どんなプランが好きだろうか。私は「何もしないデート」が一番好きである。

 私の場合、映画はデートに向いていない。映画に入り込みすぎてしまって彼女が話し掛けてきても無視してしまうからだ。おもしろくない映画の場合は寝てしまうのでやはり同じことになる。

 遊園地もダメだ。人ごみや行列が嫌いな私は、なぜ2時間以上も並んでアトラクションに入りたいのか全く理解できない。大体私はジェットコースターに乗れない。

 ショッピングも嫌いだ。例えば服や靴を買うのに必ず私は一人で行く。自分の気に入ったものを横からあれやこれやと意見されたくないからである。

 ドライブ?仕事でクルマに乗る機会が多いのにさらに休みの日にまで乗れってか。違反や事故のリスクを背負っていいことなど何もない。目的地も無いならクルマは動かさない方が良い。ガソリン代、高速代、渋滞、公害・・・。じっとしていた方が無難である。

 そう、私はかなりのめんどくさがりなのである。デートだからといって別にどこに行くわけでもなく、家でテレビを見たり本を読んだりゲームをしたりする方が私の性に合っている。一見手抜きデートのようにも見えるが、「同じ時、同じ空気、同じ感動」を分かち合うことができるデートは「何もしないこと」ではないだろうか。

 そんなデートをしたくて以前嫁と付き合っている頃に「河川敷に行こう」と誘ったら、「おにぎり作って行く」だの「バトミントン持って行く」だのとハシャギやがったので、すぐにそのデートプランは却下した経験がある。それ以来嫁と理想のデートはしていない。

 私のデートプランに付き合ってくれる方募集します。ええ、もちろん非公開で。

ルーフキャリア

 私は以前、自転車なんぞに全く興味が無かった頃、ミニクーパーに乗っていた。ウェーバーに触媒カット、センターマフラーに10インチローダウン、マグネシウムホイール等々、かなりカネとヒマをかけ仕上げた愛着のあるクルマだった。しかしそんな愛着の一台と何故別れることになったのかというハナシをすると、かなり長くなるのでまたの機会に譲ることにする。

 ご存知の方も多いと思うがミニはその昔、モンテカルロなどのラリーで並居る強豪を相手に互角以上に戦ったことがある。そのラリーレースでクルマのルーフキャリアにスペアタイヤを載せている姿を雑誌などで見かけたことがある方も多いと思う。そのキャリアは通称「モンテキャリア」と呼ばれ、現在でもドレスアップパーツとしてミニファンには人気のアイテムとなっている。

 私もその例に漏れず「モンテキャリア」を付けていた。本来はラリーで使用するスペアタイヤを積む為にあるものなのに、私はスキーの板や洗濯機や車内に入りきらない荷物などいろんな物を積んだ。もちろんたくさんの思い出と少しの後悔もである。

 そして現在、私は妻が嫁入り道具として持ってきた軽自動車に乗っているわけであるが、最近そのクルマに自転車のルーフキャリアを装着した。

 ルーフに荷物を積載するということはつまり、普段前後左右に気を配っていれば良い車両感覚を上にも広げなければいけない。ミニの頃に培われた経験がこんなとこで役に立つなんて人生わからんもんだなあと一人で悦に入りながら、あの道は桁下が低いとか、あそこは行けるとか、ただでさえ京阪電車のおかげで低い高架が多い旭区内をスイスイと走っていた。

 そんなこんなで無事に屋根の自転車は無傷のまま義弟のマンションに到着。宗一郎のいとこに会いにきたのだ。そして来客用の駐車スペースにクルマを入れようとした瞬間、「ゴリゴリゴリ・・・」という音と共に車高が少し下がったような違和感があった。

 「自転車や!!」「当たるとは思わんかった!!」「ああ〜〜っ!!」などと一通りのビックリ台詞を吐き、クルマを降りて確認。サドルが天井にこすっていた・・・。

 教訓・・・・「昔取った杵柄」はあまり信頼しないこと。ひ〜ん。てんちょ〜、図書券でサドル売ってくださ〜い。

朝練 

 回転木馬BBSの予告どおり本日朝練全工程参加してきた。久しぶりの大阪側からの清滝アプローチだった。自宅側から清滝に上るとこの時期、カラダが温まらないうちに上り始めなければいけないので、良いタイムが出ない。だから今回の朝練はタイムアタックにはもってこいのコース取りである。

 BBSにあれだけエラソーなことを書けば、私とのバトルを希望する方や、おもしろいもの見たさのヤジウマさんたちがたくさん集まるかなと思っていたのだけど、なんと店長母も含めて集合したのはたった5人だった(途中1人合流)。私の速さになどみんな興味が無いのであろう。まあ当たり前のハナシである。私は少々自分をアイドル化している感があった。しかしスタート前にテンションが下がる人数であることは間違いない。今日は新しい「清滝最速」が生まれる記念すべき日だというのに。まあ良い。ライバルの一人、n原君がいる。彼をコテンパンに倒せば最速の称号は私の手中に入る。さあ行くぞ!!


   ・・・・・時間を早送りする。


 とてもお得なクーポン券が広告に入っていたこともあって、マクドナルドは混み合っているかなと覚悟したんですがそれほどでもないようでした。シューズのクリートをLOOKにするとマクド(だけでもないですが)の床はツルツル滑ります。以前ここのマクドでトレーに乗せたコーラをひっくり返しそうになったことがあります(>_<)。必要以上にゆっくり歩きました(^_^;)。今日は何とか無事でした〜。お腹いっぱい食べて解散。みなさんお疲れ様でしたo(^-^)o


 ・・・え?タイムはどうだったかって?いやいや、これからは誰が最速とかもういいじゃないですか。みんな仲良く走りましょうよ。速く走ることが自転車の楽しみじゃないっすよ。やっぱりみんなでのんびり走ることが自転車の本質ですよ。これからは木馬メンバーは競争禁止ということに決定しましたんでよろしくお願いします。ね〜、n原君。

クルマの寿命

 お客さんにこの質問をされると非常に困る。
 「このクルマあとどれぐらいもつかなあ?」

 クルマ屋さんの一員としてやはり新車を薦めることは当然のことだし、しかしクルマを修理する仕事をするものとして修理を薦めるのが正しいとも言える。この質問をされたとき私は心のなかでこう言う。
 「知るかい!」

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p> ロクにメンテナンスもせずボロボロになり、車検も明日切れるぐらいに乗りつぶしたクルマを持って来て「あと2年乗れるかなあ」と聞くヤツにはクルマに乗る資格は無い。

 古いクルマを大切に乗り続けている人を私はたくさん知っている。そんな人たちも車検が来る度に私に「車検してあと2年乗れるかなあ」と聞いてくる。

 しかし長く大切に乗ってきたクルマをそう簡単に手放すことなんて出来ないはずである。そう聞いてくる人の心はもうすでに決まっている。また車検して乗り続けるのだ。あと2年乗れるかどうかと言うよりも、そんなボロいクルマを車検することによる「そろそろ乗り換えろや」「もうええやろ」的な周囲の目から守ってもらえる応援団が欲しいのだと思う。

 そんな人たちには私は車検を薦める。2年と言わずこれからもずっと乗り続けて欲しい。私の技術がクルマとの付き合いを永らえさせるなら大いに協力したい。それはある意味メカニックの本望でもある。

 クルマなんて大切に乗ればいつまでも乗れる。「あと2年乗れたらいいから」というのは間違っている。クルマの寿命は人間のように自然に訪れるものではなく、そのクルマに乗っている人次第で変わる。生かすも殺すもオーナーの思いやりひとつなのだ。

ワガママ大将

 やはり3月ということもあってか忙しい。忙しい時に限って重整備が立て続けに入って来たり、遠方に引き取りに行かないといけなかったり、いきなり「明日納車やで!」と言われバタバタさせられたりするのである。しかし私は仕事が早いのでそれぐらいのことでは動じない。どれだけ忙しくても18時には仕事を終え、こうやってサクサクと日記を更新するのだ。

 「ホンマに早いんかい」と言うなら一度見に来ていただきたい。自分でもホレボレするほどのスピードで、あれ外しこれ外しそれ交換しまた組み付けて洗車してハイ次っである。

 しかし私は仕事をする上で大切にしていることがある。それがおろそかになると前述のようなスピードは出ないどころか、ヤル気も出ない。

 それは仕事をする環境である。工具がバラバラに置いてある、床にオイルがこぼれている、部品の納期がハッキリしない、作業着の汚れが落ちていない、クルマがまっすぐピットに入っていない、ボディが雨でビショビショ、弁当のコロッケが凍ったまま、タイヤにウンコがついている等々。

 タダのワガママと言われるとそれまでだが、私は自分の気に入った環境に整えないと仕事をしない。ホントにワガママ女優のようなことを言っているが、出来る女優ほど周りの環境に気を配るのではないだろうか。少しぐらいはこういう職人魂のようなものは持っていても良いと思っている。

 だから早くて確実な仕事をするために、整理整頓をする、報告連絡相談は確実に、洗濯は風呂の残り湯で、クルマは歯抜けにして置かない、冷凍食品はチンする、ウンコは踏まない等を徹底していただきたい。それだけカンペキな環境を整えてくれたなら、私もカンペキで美しい仕事をしてやろうではないか。

 う〜ん。やっぱりオレってワガママかなあ・・・。

光ファイバー

 自宅にインターネット環境が無いのでこの日記の更新は会社でやっているわけだが、いくら仕事が早い私とは言え仕事中に私用で会社のパソコンをいじっているのはどうも気が引ける。というわけで自宅にもネット環境を整えよう、どうせやるなら光にしようと、関電ホームファイバーを申し込んだ。

 申し込んでから宅内工事の下見、不動産屋の承諾書の受け取り、そして宅内通線工事という段取りらしいのだが、ホームファイバーが予想以上に申し込みが多いらしく、なんと申し込んでからすでに3ヶ月以上経っているが、まだ宅内工事の下見までしか済んでいない。

 えらい遅い。この前も関電から「時間がかかって大変申しわけありません。このハガキが届いてからさらに2ヶ月程かかりそうです」的な内容のハガキが来た。

 さらに2ヶ月!?いくらなんでも遅すぎるやろ!いつまで会社で日記更新さすつもりじゃ!もうええわ!申し込み取り消しじゃい!!

 関電に電話してやろうと思っていた矢先、また関電から封書が届いた。「今度はなんやねん」と思いながら開けると、やはり「ごめんなさい」的な文の便箋が。「やかましわい!」と捨てようとしたが、さらに何か同封されている。よく見ると・・・。

 な、なんと、3000円分もの図書券ではないか!!

 ゆるしたろーゆるしたろー。これはありがたく頂戴しておこう。まあなるべく早くやってくれ。忙しいやろうけどガンバレよ。

 しばらくは会社での更新が続きそうである。

勉強したい

 自慢ではないが学生時代勉強が好きではなかった。勉強なんて何が面白いのか何の役に立つのかといつも思っていた。だからテストは欠点ギリギリの点数が多く、平均点を上回った記憶は無いに等しい。高校にはクラブをしに行くものだと思っていた。

 それでも高校をなんとか現役で卒業し専門学校に入った。専門学校での成績は高校の時とは比べものにならないぐらいによかった。学年トップの成績で卒業した(ホント)。

 専門学校での勉強は高校時代の古典や微分積分とは違って、直接将来の仕事に関わることだったという緊張感と切迫感が好成績につながったとは思うが、やはりクルマのことが好きだったからだというのが主である。好きだとするするとアタマに入ってくるものだ。そんな感じなので私はクルマのこと以外は何も知らない。

 今は社会人になって10年以上経つので、まあ普通の社会生活を送るには何の問題も無いぐらいの知識と教養はあるつもりでいる。しかし高校時代に習う一般的な学習が足りないことによる不便さを感じることはある。

 例えば本を読むとき。今は先日ここで書いた『T.R.Y.』を読んでいるが、この物語の舞台は明治44年頃の中国。その頃の中国は「清」という時代で、国に不満を募らせる革命家が日本人の詐欺師と手を組んで、なんかするというストーリーなんだけども、実際にあった事件と物語が少し関係しているので、この以前にあった日清戦争やその後の日露戦争のことなどを全く知らないとあまり面白くない。いや面白くないわけではないけれども、時代背景や革命家の心境とかがもっとわかるはずだ。歴史をきちんと勉強していれば、嫁に「日本と中国って昔戦争したん?」などと聞き、恥をかかなくても済んだのである。

 歴史だけではない。建築を勉強していればどんどん建ち並んでいく家々を見て「あれは何々構造だ」とかがわかって面白いんじゃないだろうか。そもそも生き物の中で自分で自分の家を建てないのは人間だけだ。医学をもう少し知っていれば子供が病気になったときある程度の適切な応急処置ができるだろうし、気象の知識があれば天気図を見て天気を予想できる。航空学を知っていれば飛行機に乗るときにもっと感動できるだろうし、航海学を知っていればもっと海にロマンを感じることができるだろう。天文学なら星を見てもっと宇宙に想いを馳せることができるし、経済学に長けていればホリエモンのやっていることにもっと興味を持てるだろうし、ロシア語が話せたらシャラポアちゃんとアグレッシブな恋愛をしていたかも知れない。

 全ての学問を習得することは難しいだろう。しかしクルマのことしか勉強しなかった私は、今になっていろんなことに興味を持ち始め、もっともっと勉強していればよかったなあと思うのである。

 多分私のような30代前後に同じことを考えている人が多いんじゃないだろうか。しかし日々の生活や仕事に追われ、思い通りに行かないどうしようもないジレンマに悩まされていることと思う。
 「いまさら勉強しても・・・」
 「時間無いし・・・」
 「もし子供ができたら学校なんか行ってるヒマが・・・」

 中学生、高校生の頃はみんなクラブや恋愛や友達関係で忙しいのだ。勉強なんてしている場合じゃないんだ。だから我々のように大人になってから勉強できるようなシステムを作るべきだと思う。「三十路学校」とか「おとな専門学校」とか(なんかスケベやな)。勉強なんてやる気の出てきたときにやるのが一番効率が良い。イヤイヤやってても身に付かない。

 学生諸君!勉強なんかしなくてよい!大人になり必要になってからすればいいのだ!
 そして私と同世代のみなさん!自分のスキルアップの為の時間は惜しまないようにしよう!大人の魅力の一つはボキャブラリーの広さでもある。若者には出せないフェロモンで女子高生のハートをGETしよう!

 最後にまたヘンな方向に行ってしまったが、私の言いたいことはわかってもらえたと思う(ホンマか!?)。

花粉症

 私は花粉症ではない。だから私のように外でやる仕事、外でやる趣味がある人間にとって、これは本当にラッキーで有難いことだと思う。毎年この時期になると周りの人たちは立体型マスクをしたり薬を飲んだり、それでも鼻水や涙が止まらないという症状に悩まされている。

 ニュースや天気予報では「去年の10倍以上の飛散量」などと言うが、毎年そんな調子だからここ数年では何百倍にもなっていることになる。確かに私でもこの時期はなんだかホコリっぽいような気はする。

 花粉なんてそもそもおしべから放たれる精子みたいなものだから、花粉が毎年増え続けるということは、それを受け取るめしべ、つまり卵子の数が相対的に減っているということなのだろうか。

 「子供なんていらない」という女性が増えている人類にも似ている気がする。

成長と進化

 子供はすごいスピードで成長をする。目で物を追っかけたと思うと手が出るようになり、寝返りが出来るようになったと思うとおすわりが出来るようになり、手の使い方を覚えるとテーブルを叩いたり手を叩いたりして自分の意思を伝えようとしたりする。1日ごとに新しい「技」を覚えて成長していく。

 そういう子供の成長を見ていると、日進月歩で進化を続けるASIMOを見ているみたいでおもしろい。いや、成長と進化は意味が違うので、成長する子供を「進化している」というのはおかしいが、ASIMOの進化に関しては「成長している」と言った方がしっくりくる。

 私がホンダ学園生の頃、ASIMOが一般に発表される前に特別授業でASIMO開発担当の方がやって来て、完全社外秘とクギをさされて見たのはP2(ASIMOの前身)のビデオだった。中に人間が入っているんではないかと思うぐらいの衝撃だった。そしてホンダが作るロボットだからそのうち走るはずだと思った。

 それから10年、去年の年末に発表された新型ASIMOはついに走り出した。走ると言っても人間の早歩きぐらいのスピードだが、トットットッ・・・とジョギングするロボットは世界初じゃないだろうか。

 歩行から走行、階段、手押し車、後退。人の表情を認識し主人を見分けたり、人の指差す方向と視線を認識し主人が何を求めているのかを考えたり、手を差し伸べると握手をしたりと、まさに人間の子供が成長していく過程のようだ。私は当然ASIMOの開発には携わっていないが、ホンダに勤める者として、そして子供を育てる親として、ASIMOの成長は我が事のように思える。

 4月8日にいよいよ当店がリニューアルオープンする。そのイベントに合わせてASIMOを店に呼ぼうと企画してみたが、即却下だった。ASIMOの1日レンタル料は1,575,000円(!)である。そして約1年先まで予約でいっぱいらしい・・・。

鼻の記憶

 先週淡路島を走っている時に木馬店長が「なんか沖縄に似てるなあ」と言った。確かに海岸線は沖縄の雰囲気があるが、沖縄とは確実に異なる点が一つ。匂いである。

 沖縄は淡路島の魚臭いというか磯臭いというかそんな田舎の安っぽい匂いはしない。沖縄の匂いはもっとハワイに近い。ハワイの匂いがどんな匂いかと聞かれると説明しにくいが確かにある。

 人間はいろんな記憶を脳の中にメモリーしているわけだが、それらの記憶を引っぱり出すのは五感だ。見た目、感触、味、音、そして匂い。私はこの「匂い」が記憶を引っぱり出すチカラが一番強いんじゃないだろうかと思う。

 今日自転車で通勤していると、コテコテに改造した古いスターレットが私をスゴイ勢いで追い越して行った。その後、排気ガスの匂いがした。キャブレター、レースガス、カストロール、そして触媒キャンセル。もう、車検に通らないどころか公害以外のなんでもない排気ガスの匂いだった。私はカラダに悪いに決まっているこの匂いが結構好きだ。

 サーキットに行くとこの匂いがする。レーシングエンジンの高温、高圧、高回転で燃やされたレースガスが放つ匂い。まさしく今朝のスターレットと同じ匂いだ。そして私が昔乗っていたミニの匂いにも良く似ている。

 あのクルマはよかったなあ。あの頃の仕事はしんどかったなあ。あの頃の彼女は何をしているのかなあ。

 余談ではあるが、私の友人が風俗店に行きオネーチャンとイチャイチャしていた。彼は「このオネーチャンは昔のオンナと同じシャンプーの匂いがするなあ」と思っていたそうだ。よくよくそのオネーチャンを見るとなんと本当に昔の彼女だったそうだ。びっくりして、そしてその後冷静になって「カネ返せ〜」とゴネたら、恐い人たちに連れて行かれたらしい。本当にあった恐い話だ。そしてあくまで私ではなく友人の話である。