私は花粉症ではない。だから私のように外でやる仕事、外でやる趣味がある人間にとって、これは本当にラッキーで有難いことだと思う。毎年この時期になると周りの人たちは立体型マスクをしたり薬を飲んだり、それでも鼻水や涙が止まらないという症状に悩まされている。
ニュースや天気予報では「去年の10倍以上の飛散量」などと言うが、毎年そんな調子だからここ数年では何百倍にもなっていることになる。確かに私でもこの時期はなんだかホコリっぽいような気はする。
花粉なんてそもそもおしべから放たれる精子みたいなものだから、花粉が毎年増え続けるということは、それを受け取るめしべ、つまり卵子の数が相対的に減っているということなのだろうか。
「子供なんていらない」という女性が増えている人類にも似ている気がする。