ギノコン

 ホンダ四輪サービス技能コンクール(略してギノコン)の県大会があった。

 これに上位入賞すると、近畿大会、次は全国大会、そしてそれも上位通過すると、なんと世界中のホンダのサービスマンを集めて行われる世界大会への出場となる。

 私は今年で11回目(多分)の挑戦となるが近畿大会すら出場したことが無い。県大会では大抵上位に入るんだけど、僅差で近畿大会出場の切符を取りこぼす。まあその「もうちょっと」のところが、勝ち進むことのできる人とできない人との差なんだけれども。

 だから今年こそはと昨日は夜遅くまで会社に残り、必死の一夜漬け勉強をした(それがイカンっちゅうねん)。

 エリシオンやエディックスの新機構商品知識、電装機器の故障診断、リサイクル法などの法令、お客様との接遇・・・。出前のラーメンで夕食を済まし、わからないことがあればネット検索し、過去の問題集を引っ張り出し、カタログのスミからスミまで熟読し、気がつけば23時である。

 ここまでやれば十分だろう。ここまで勉強してるヤツはいないだろう。今年のギノコンはもらった!「技能コンクール世界大会出場サービスマン在籍店!」っていうノボリも今年は飾ってやろうではないか!ねえ社長!!

 で、今日、意気込んで会場に向かった。しかしいつもは他の販売店のホンダのサービスマンでごった返しているハズなのに、今日はなんだかガラーンとしている。・・・まさか。

  なんと!もうすでに試験が始まっているではないか!!

 ・・・社長、あなたに教えてもらった開始時刻は30分遅いです。

 自己採点78点。今年のギノコンは終わりました・・・。

初体験

 散髪しました。

 もうすぐ梅雨なので湿気でボサボサになる前にサッパリとして、ついでに真っ黒になって重苦しかったのでカラーリングも。実家の近所にあるずっと以前からお世話になっているヘアーサロンに行ってきた。

 で、そこの若いオニーチャンにカットしてもらった。私は髪型や服装などにコダワリとかセンスとかないので、「今日はどんな感じにします?」って聞かれても、特に「こうしたい!」ってのがない。だからいつも「おまかせで」って言う。するとオニーチャンはプロのテクニックを存分に発揮して私のアタマや顔をチョキチョキゾリゾリやってくれるのである。

 散髪をされながらいつも思うことがある。散髪屋さんが使っているおそらく1本10万ぐらいはすると思われる、あの良く切れるハサミ。あの「チョキチョキ・・・」っていう音、なんか心地良くない!?

 私の髪はクセ毛なので、ほとんどがスキバサミでカットしてもらうんだけど、以前子供の散髪用にと購入したスキバサミ(それでも3000円はした)とはおそらく比べものにならない切れ味!安物は「ザクザク」って感じだけど、プロのは「チョキチョキチョキ・・・」。いい音だ。

 で、何が初体験かというと、パーマネントですわ。

 前述の通り私はクセ毛なので、ストパーっちゅうやつ。でも前髪だけ。しかも「遠いとこからわざわざ来てもらってるから」というオニーチャンのご好意でタダ!

 さすがストレートパーマというだけあって、あれだけクリンクリンにカールしていた私の前髪も、北朝鮮の軍隊かって言わんばかりに美しくキョーツケしている。簡単なセットのやり方も教わって、私もこれでナウイんちゃうん!?

 で、家に帰ったら嫁が言いました。
 「昔の玉置浩二みたい!」

 ・・・って、全然ナウくないやん。

『きかんしゃトーマス』

 最近「きかんしゃトーマス」にハマっている。

 子供って不思議なもので、普通の番組(野球中継とかバラエティとかニュースとか)には見向きもしないのに、「おかあさんといっしょ」とか「ポンキッキーズ」とかはテレビの前におとなしく座り、じぃ〜っと見ている。意味なんて全くわかってないはずなのに。やはり子供向け番組って子供を引き付ける何かがあるのだろうか。まあ、そんな子供向け番組に引き付けられたオトナがここにいるわけなんだけれども。

 というわけで、息子と一緒に「トーマス」に釘付けになっている私が最近とても気になっていることがある。それは「トーマスの大きさ」についてである。

 「きかんしゃトーマス」を見たことがある方は御存じかと思うが、機関車やバスやヘリコプター等の精巧なミニチュアモデルを、これまた精巧に作られたジオラマの中で実際に走らせて撮影している。機関車は本当に煙を出しながら走るし、汽笛からは本当に蒸気が吹き出しているし、目玉は本当にグルグル回ったりしている。例えばトーマスをNゲージ(縮尺1/150)で作ろうとすれば、一般的なSLが長さ19.5mだから13cmになる。煙を出したり目玉を動かしたりするギミックを搭載するにはあまりに小さい。Oゲージで1/45だから約43cm。やはりこれぐらいの大きさは必要じゃないだろうか。

 一説には1/30というハナシも聞いたことがある。1/30というと、トーマス1台で約65cmになる。ということはトーマスの顔は大体成人男性のこぶしぐらいの大きさで、トーマスより大きいゴードンとかヘンリーの顔はもうすぐ10ヵ月のウチの息子ぐらいあるんじゃないか!?

 とすると、機関車達を走らせるあの精巧なジオラマが置いてあるスタジオはとてつもなく広いことになる。様々なシーンに合わせて作られたジオラマはおそらく20セット以上はあると思われ、それを保管しておくスタジオは普通の体育館ぐらいの大きさでは納まりきれないだろう。飛行機の格納庫ぐらいは必要ではないだろうか。

 う〜ん、わからん。「トーマス」は奥が深い。誰か実際のトーマスの大きさを知っている人いますか?

普通であることの素晴らしさ

 以前、(よ)さんのクルマをオーバーホールした作業風景をこのサイトで紹介した。それからというもの、「オーバーホール」とか「バルブクリアランス」とか「サージング」とか「タイミングベルト」等の専門用語で検索してヒットし、私のブログまで流れ付く人が非常に多くなった。

 ついでに私もそれらの単語でヒットしている他人のサイトをなにげに見ることがあるが、世の中にはエンジンひとつ組み上げるのに、それはそれはたくさんの手間ヒマをかけ、「どれだけバカ丁寧に組み立てたら気が済むねん」と言いたくなる程じっくりじっくりと作業してらっしゃる方が大勢いる。それらを見ていると、まるで私が(よ)さんのエンジンを手抜きして組み立てたような気分にさせられることもある。

 クルマやエンジンのことを知っている人の中にはあの作業風景を見て、
 「あれ?アノ作業はしないの?」とか、
 「この磨き方は中途半端じゃない?」と思った人がいると思う。

 しかし私は「自動車整備士」であって「自動車改造屋」ではない。クルマが元々持っている性能をさらにアップ(ほとんどはダウンさせていることが多い)させるのは改造屋の仕事であり、経年劣化により落ちた本来の性能を元に戻し、整えるのが我々の仕事だと考えている。

 私も「クルマ好き」「バイク好き」の人間のひとりであるので、エンジンを改造することに憧れもあるし、知識もあるつもりだ。だけど、自分のクルマやバイクを改造して乗っていたことのある人は、最終的に必ずこう思う。

 「やっぱりノーマルがイチバンだな・・・」

 ノーマル状態が物足りなく、カッコ悪く感じることは確かにある。しかし最終的にはノーマルが一番乗りやすくて燃費が良くて結果的には速いのである。

 「改造」を期待して検索した方には物足りないと思う。私は(よ)さんのクルマを「普通」に戻したのだ。

鯉のぼりの片付け時期がわからん

 「雛人形を片付けるのが遅かったら嫁に行き遅れる」と聞く。鯉のぼりはどうなのだろうか。

 雛人形は3月3日が終わったらすぐに片付ける。だからと思って鯉のぼりも5月5日が終わったらすぐに片付けた。5月人形もすぐに片付けた。ところが他の家を見てみると、もう5月も終わりだというのにまだたくさんの鯉のぼりが泳いでいる。やはり男の子と女の子では違うのだろうか。

 ということはウチの息子は「行き遅れる」どころか「行き急ぐ」ことになるかもしれない。17でデキちゃった、18で入籍なんて勘弁してくれよ。

子守唄

 ウチの子は何故か『およげ!たいやきくん』を歌ってあげるとすぐに寝付く。

 ダッコしてゆらゆらしながら背中をリズムに合わせてとんとん叩き、少し低めのキーでゆっくり歌うとイチコロである。さっきのさっきまでクルマのおもちゃでキャッキャ言いながら遊んでいたとしても、「店のおじさんとケンカして海に逃げ込んだ」辺りで早くもうっとりし始め、「タマにはエビでも食わなけりゃ塩水ばかりじゃふやけてしまう」辺りですやすや眠っている。調子の良い時は、「桃色サンゴが手を振ってボクの泳ぎを眺めていた」辺りで夢の世界へ行ってしまっている。

 哀愁漂うメロディと悲しいオチのストーリーは時代を越えて聴く人の心を揺さぶるのだろうか。私が子供の頃、この歌を聴くと必ず泣いていた。「どんなにどんなにもがいても針がノドから取れないよっ!」って所が悲しすぎる。

 この歌の効果がいつまで持続するかはわからないが、もうしばらくは子守唄として使わせてもらおうと思う。

 息子が「海から釣り上げたたいやき食うんじゃねーよ!」ってツッコめるようになるまで私は歌い続けたい。

大人として

 昨日仕事中に「ガシャン!」いう音がした。音の方を見ると、隣のファミレスの駐車場に停めようとしたクルマが、勢い余ってバックのままフェンスに激突していた。当店に来店されたことがある人は良くおわかりかと思うが、隣のファミレスの駐車場とウチの店の駐車場は、緑色の網のフェンスのみで区切られており、タマに運転のヘタな人が車輪止めを乗り越えてフェンスに当たるということがある。

 しかし、昨日のぶつかり方は今まで私が見た中でも1・2位を争うほど強烈で、フェンスは45度ぐらい傾き、土台のブロックは根元からなぎ倒され、新装オープンした時に新しくしたウチの店の看板にまで被害が及んでいる。私はその様子を「あ〜あ」ってなカンジで見ていた。

 アウディから下りてきた老夫婦は自分のクルマのバンパーのキズを見てからフェンスを見た。そしてウチの看板が凹んでいるのも確認していた。そしてその一部始終を見ている私や同僚とも目が合った。それからまたクルマに乗り、駐車する場所を変えた。そしてまたバンパーのキズをまじまじと見ていた。

 それからその夫婦は二手に分かれて、一人はファミレスに、一人はウチに、お詫びでもしに来るのかと思っていた。それとも警察か保険会社に連絡するべく、携帯電話を手に取るのかと思っていた。

 ところが!そのバカ夫婦(これ以降はこう呼ぶ)は何もしようとせず、何食わぬ顔で誰かを待っている様子である。やがて待ち人が現れ、何事も無かったようにファミレスへ入って行こうとするのだ。その「何事も無かった」っぷりにハラが立って私はバカ夫婦を呼び止めた。

 「ちょっと待てコラー!」

 最近カゼ気味でしんどいのだ。
 しかもいつになく仕事は忙しいのだ。
 しかしそんな時に限って、しょうもないコトに首を突っ込まないといけないハメになるんだ。

 私の声に「ビクッ」と反応したバカ夫婦はこっちを見て、つかつかと近寄ってくる私に向かって「何の用ですか?」的なバカ面をしている。

 その後の私とバカ夫婦の言葉のやり取りはご想像に任せる。私もホンダのツナギを着ている時間である。第一声を除けば、後はホンダの一員、いや、社会人として正しい言葉遣いと適切な指示をしたつもりだ。警察に連絡させ、保険会社に連絡をさせ、ファミレスの店長を呼んで来させ、そしてウチのショールームまで連れて来て謝らせた。

 しかしここまで指図しないと出来ないことだろうか。似合ってるかどうかはさて置いてコマシなスーツを来ているロマンスグレーのおっさんと、これまた似合ってるかどうかはさて置き派手な化粧と洋服を着ているおばはん。クルマは安いなりにもアウディ。地位も名声もある程度のものは持っていると思われるいいオトナが、他人の物を明らかに自分のミスで壊したくせに、謝ろうともせずその場を立ち去ろうとしていたのだ。

 会社や学校や日常生活の中で、こんなバカなオトナにかわいそうな若者達は評価されているのだ。そう思うとやりきれない。「黙ってたらわからんやろ」って、そんなことではオトナとして示しがつかない。

 正直言って私も他人の物を壊したり、駄菓子を万引きしたりして黙ってその場から離れたことがある。しかし子供が出来てから、どうしてもそれが許せなくなってきた。可能ならば過去に戻って自分のしたことを悔い改めたいとまで思う。

 なぜなら自分の子供には、こんな「バカなオトナ」になって欲しくないからだ。

 このバカ夫婦のおかげで、「こいつらの息子もバカなんだろうな」とか「こいつらの勤める会社はバカばっかりなんだろうな」とか、さらには「アウディ乗ってるヤツはみんなバカなんだろうな」となってしまうのだ。

 一度躾ければ、部屋のそこらじゅうでウンコしなくなる。「良い事」と「悪い事」の区別は犬や猫でもできること。人間、しかもオトナが「良い事」と「悪い事」の区別が出来なくてどうするんだ。私は正しいことをきちんと区別できるオトナを目指しているし、そんなオトナをできるだけたくさん育てたい。

 オトナの皆さん、子供の未来の為にがんばりましょう!

しんどい・・・

 ここ数日どうも体調が優れなくてしんどい。自転車にも乗っていないし仕事もはかどらないしアタマが冴えないので日記もサボリがち。ノドが痛いので食欲が無く、常にハンガーノック状態。そんなときに限って忙しいのだ。

 そうく〜ん、頼むから朝6時に起こすのはやめてくれ〜。

歯医者にて

 昨日仕事中に嫁からメールがあった。
 「カステラ食べたら銀歯が取れて飲み込んでしまいました。歯医者予約したら18時です。子供を連れて行くので帰りに迎えに来て下さい」との内容。

 私が自転車で通勤していれば嫁がクルマを使えるので当然迎えになんて行かなくていいのだが、この日はちょうど私がクルマを使っていたので仕方が無い。仕事が終わってから迎えに行った。

 自宅近所の歯医者に着きガラス越しに院内を見ると、嫁は治療中なのであろう、看護婦さんが2人で息子をあやしてくれていた。早速中に入り、息子を引き取ろうと「すいませ〜ん」と声をかけた。

 すると看護婦さんは私を新規の患者さんと勘違いし、抱いている息子を私に向けて「こんばんは〜」と言った。さらに、
 「アラ?この子、男の人の顔を見たら泣くのに(あなたの顔を見せても)泣かへんな〜」
 「何かうれしそうやな〜。笑ってるわ」と言う。

 あたりまえや!ワシの子じゃ!

 と思いつつ、面白いからしばらく黙っていた。というよりもそのおばちゃん看護婦2人は、私が自分の身分を明らかにする為に話しかけようとしても、そのわずかな時間さえ与えてくれないぐらいにしゃべりまくっている。

 看護婦A「かわいいわ〜」(そらそうや。オレの子供や)
 看護婦B「私にも抱かせて〜」(またタライ回しかよ)
 看護婦A「ウチの子もこんなにかわいかったらな〜」(アンタの遺伝子ではムリや)
 看護婦B「小さい子をダッコしてたらまた子供欲しなるな〜」(自分の歳を棚に上げるな)
 看護婦A「連れて帰ろか〜」(誘拐やんけ)
 看護婦B「ママが治療してる今がチャンスやで」(リアルやな)
 看護婦AB「ギャハハハハーー!」(うるさいわい!)

 それらを機関銃のようにしゃべくりまくってから、看護婦は我に返って言った。
 「すんませ〜ん。今日の診察終わったんですよ〜」

 早よ言えや!・・・ていうか診察ちゃうわい!

 私はやっと自分が誰なのかを言うチャンスを得た。
 「すんません。ウチの子です・・・」

 その時の看護婦の顔をみなさんにも見せたかった。おばちゃん看護婦にとってあまりに意外な私の言葉が、耳から脳ミソに入り、それが理解できるまでの約2秒間、2人は電池を抜かれたサルのおもちゃみたいに固まっていた。ようやくスイッチが入り、どこのおばちゃんでも得意の「笑ってゴマかす」作戦で私に子供を預けるとそそくさと業務に戻って行った。

 嫁は診察室で大口を開けて治療を受けながら、玄関先で我々のやりとりを聞き、笑いをこらえるのに必死だったそうだ。