計画は思い通りに進まない

 昨日の晩、息子がまた熱を出した。

 さっきのさっきまで元気だったのに、抱き上げると明らかにカラダが熱く、目がトローンとしている。熱を測ると39度!ほんと子供は一瞬のスキに熱を出す。

 IHクッキングヒーター並みの早さである。

 たいしたことはなさそうなので、病院には連れて行かなかったが、念の為、今日の晩に予定していた飲み会はキャンセルすることに。

 ハナシは変わって。

 昨日の日記にも書いたように、今朝から清滝朝練を開始しようと思っていたのだが、朝5時の時点で外は大雨。

 5時半にセットしておいた目覚ましは、寝ぼけ眼ではありながら非常にスピーディーに通常の7時にセットしなおされ、昨日の意気込みはあっさり雨水と共に流された。

 通常どおりに出勤し仕事をしていると、真面目に清滝朝錬に参加されたHさんからメールが来た。それによると雨には一度も降られなかったし、しかも私の日記を見て参加されたと思われる方が来ていたとのこと。

 ???

 こっちはどしゃ降りだったんだけど?えっ?あれは夢?いや、嫁も証言しているし、出勤時には地面は濡れていたしクルマの屋根も濡れていた。山一つ越えるだけでそこまで天気変わるか〜。

 せっかく参加されたみなさんには悪いことしました。これに懲りずまた参加してやってください(笑)。

再開します!

 レース以降、1週間まるまる休もうと思ってしましたが、やっぱり明日土曜日の朝から清滝トレーニングを再開することにします。

 あんまり長いこと乗っていないとせっかくの体力が逃げて行くようで怖いんですよね〜。

 長い休暇明けなのでトバしはしません。
 「自転車の乗り方を思い出す」程度で走るつもりです。

 「次のレースはもう少し速く走りたい」
 「ツーリングでみんなに迷惑をかけるのはヤダ」
 「もっと軽やかに坂を上りたい」

 っていう方、清滝スタート地点朝6時半にお待ちしております。

 台風が過ぎて明らかに風が爽やかになりました。
 きっと早朝の清滝は気持ちいいと思います。

オーバーヒート

 久しぶりに仕事のハナシでも。

 今日、仕事を終えて帰ろうとしているまさにその時に、お客さんから「オーバーヒートした」という電話が入った。どんなパターンでもそうだけど、「こんな時に限って」というタイミングを狙ったかのようにトラブルは起こるものである。

 子供が日曜日に限って熱を出したり。

 空気入れを持っていない時に限ってパンクしたり。

 昼にカレーを食べた日に限って晩もカレーだったり。

 風俗に行った日に限ってYES/NO枕が「YES」を向いていたり(ウチのことではありませんよー)。

 まあいずれにせよ予想外の展開なわけで、必要以上にバタバタしたりアタフタしたり。さらに加えて「イライラ」するのが人間である。

 今日も結構イライラした。「冷却水ぐらい日頃から点検しとけよ!」「明日でええやんけ!」「なんでこの時間やねん!」と、ここでしか言えないようなことを一通り(アタマの中で)毒付き、プリプリしながら2リッターのペットボトル3本に水を入れ、先輩メカニックと2人で出かけた。

 普段は仲の良い先輩なので良くしゃべるのだが、今回は2人ともイライラしているので車内ではムッス〜としていて何もしゃべらなかった。やがてお客さんの家に到着しクルマを確認すると、やはりどうしてもこの場で修理とはいかない症状である。

 とりあえずラジエターのフタを開け(ホントは熱い時に開けたらダメですよ〜。良い子はマネしないように)、持って来た水を入れ(2リッターも入った)、エンジンをかけてダマしダマし走行し帰社。乗って行ったクルマは代車としてレンタルすることになったので、帰りもまた先輩と2人。

 走り出して数分もしないうちにまた水温が上がって来た。停車して水を足そうかとも思ったが、めんどくさかったので(良い子はマネしないように!)ヒーターを全開に。そしたら水温が少し下がったのでそのまま走行。

 しかし、台風のおかげで涼しくなったとはいえまだ8月。このクソ暑い最中にヒーターを全開にしているバカは我々2人以外に考えられない。もちろんマドも全開にしていたのだが、突然先輩がマドを閉めた。「何すんねん」と先輩を見ると、先輩はニヤリとして

 「ガマン大会や!」と言った。

 「よっしゃぁ!」とすぐに乗る私。

 さっきまでムッスリとしていて何もしゃべらなかった2人は、急に子供のようにハシャギだした。

 大人の男2人が、マドを閉め切ってヒーターを全開にして、汗だくになりながらガマン大会をしている。

 しかもオーバーヒートしているお客さんのクルマで。

 良い子はマネしないように。

ミッドナイトエンデューロレポートその4

 今回のミッドナイトの行き帰りのクルマの運転手は私だった。木馬店長のボローバード、あっ、イヤ、ブルーバードをずっと運転した。

 このクルマ、見た目と年式の割には日頃のメンテナンスのおかげか、かなりしっかりしており、車内に人間、トランクに荷物、屋根に自転車を満載しているにもかかわらずとても元気良く走る。

 出発してから帰って来るまで(えーっと、土曜日の昼12時過ぎに出発して、その日の19時にレースがスタートし、夜通し走って日曜日朝5時ゴール、そしてその日の昼12時前に木馬に帰って来た)、約24時間まるまる起きていたわけで、かなりハードなイベントだったのだけど、ボロー、イヤ、ブルーバードの元気が私に乗り移ったのかどうなのか、運転中もウトウトすることも無く、結構シャキっとした状態を保ち続けれたと思う。

 我ながら「まだまだ若いやん」と思った。

 しかし。

 木馬で解散して実家に着き、缶ビールを1本飲んだらそのまま倒れ込んで寝てしまった。夕方6時まで熟睡し、目が覚めてからもどうもカラダがおかしい。飲んでも飲んでもノドが渇き、食べても食べてもハラが減り、寝ても寝ても眠たいのだ。そしてなぜかトイレがものすごく近い。

 自転車なんか乗りたくナイ。清滝なんか上りたくナイ。クルマなんか運転したくナイ。

 カラダが勝手に「3ナイ運動」をしているかのようだ。

 したがって自転車は実家に置いたまま。レース以来清滝朝練なんてもってのほか。通勤ももちろんクルマ。

 「休養も必要やろ」と自分で自分をゴマかしているのだが、「いくらなんでも休みすぎやろ」って自分もいる。今のところ前者が強い。

 しかしこのままではイケナイ。次は鈴鹿である。それまでには今回のレースの反省点(ハイスピードの維持、ライバルのアタックに反応できるだけの心肺機能の余力、レース後半までの安定した筋力、そしてマニュアルミッション車を運転できるドライバーの育成(笑))を克服し、最高の状態で次に挑みたいと思う。

 かなたにさん、まっさん、そしてもちろんn原くんやk本っさん、それから今の自分よりもっと速くなってレースというものを楽しみたいと思っているみなさん、お付き合いの程よろしくお願い致します。

 でも今週一杯は休ませてね(笑)。

ミッドナイトエンデューロレポートその3

 今回のミッドナイトで、メッセンジャー時代の友人かわごしくんと久しぶりに出会った。なんと10時間を一人で走るという。

 彼は私がメッセンジャー会社に入った時にはもうすでに稼ぎ頭のライダーとして走っていて、しかも今でも続けているそうだ。メッセンジャー歴(多分)5年を超え、離職率が高いこの業界ではかなりのベテランである。

 彼はハッキリ言ってメチャクチャ速い。デリバリーも最速だったし、今回のレースでも3位に入った。いつも重たいギヤをぐんぐん踏んでいくクセも昔のままだった(だからよくフレームの溶接にクラックが入ったりステムを割ったりしていた)。

 いつもボーっとしてて、無口で、与えられた仕事はイヤな顔せず黙々とこなす。欲は無く、決して怒らず、いつも静かに笑っている、ホントにデクノボーみたいなヤツだ。

 彼を一見すると、自分の意見を持たず、影が薄くて、自転車を漕ぐだけしか能が無いように見えるのだが、私は彼のそんな性格をどこか羨ましく思う時がある。

 ワガママで、自分の意見が通らなかったら不機嫌になり、目立ちたがりのくせにめんどくさがり。失敗したら他人のせいにするし、タマに成功したら祭りのように騒ぐ。そういう自分の「嫌いな部分」が、彼と接することによってさらに浮き彫りにされるというか、自分の持ってないものを持たれてると、なんだか自分がミジメになったりする。

 そんな存在の人っていますよね!?

 私にとってまさにかわごしくんがそんな存在のヤツで、彼に対して「尊敬」でもないし「憧れ」でもない。よくわからないが、なんか不思議な感情があるのだ。何だろう。

 しかしまあ、初めてのミッドナイトで10時間ソロ。さらりと現れてさらりと3位表彰台。やってくれるね〜。

 あっ、「嫉妬」やな。

ミッドナイトエンデューロレポートその2

 今回のミッドナイトだけではないが、こういう「素人参加型」のレースイベントの時にいつも思うことがある。

 まとまった集団の中で走っている時、例えば前方に遅いママチャリなどが坂でフラフラしていることがある。するとその集団の中の一人が「危ないぞ!」と大きな声で叫ぶ。

 確かに危ない。

 後ろから近付いて来る集団に気付かずに急に進路変更すると、ぶつかって双方とも落車する危険がある。集団を巻き込んだ大きな事故に繋がる可能性もある。

 が、しかし。

 注意を促す方法としてそれはひとつの手段かもしれないが、レースのマナーなど知る由も無いママチャリクラスに参戦する女性や、その人なりに必死で頑張っているMTBに向かって、必要以上に大きな声で、「危ないぞ!」と叫ぶことはどうかと。

 私はそんなヤツが大嫌いである。

 広いサーキットなんだから十分に安全マージンを取って追い抜かせばいいのに、自分の走行ラインを邪魔されたからって「危ないぞ!」はないやろ。「右から抜きます!」とか他の言い方あるやろ。

 レースのマナーをどうこう言うなら、このような「素人参加型レース」に出るなっちゅうねん。友達に誘われて初めて自転車のレースに出る人とか、女性や子供や車椅子だって走っているんだから、注意するのは「遅い人」じゃなくて「速い人」なんだよ。そんなに怒鳴られたら楽しいもんも楽しなくなるっちゅうねん。

 遊びやんけ。

 そんなヤツに限って自分の能力よりも明らかにオーバースペックの高価な自転車に乗っている(少しヒガミあり)。そんな高性能バイクなら、ひらりひらりと意のままに操って、遅い伴走車などサクサク抜かして行けよ(かなりヒガミあり)。カネにモノ言わせて自転車買うな。まさに「ブタに真珠」や(ヒガミまくり)。嫁に土下座して自転車買ってもらった者の気持ちがお前らには・・・(涙)。

 ・・・オホン。少し荒れましたが。

 「サーキット」という非日常の空間でありながら、やはり「公道」と同じだと思う。速いの遅いの、ちっさいのからおっきいのまで。いろんな車種が走る「混合交通」の一員だということを認識して欲しい。

 交差点で上手く右折のタイミングが取れない初心者マークの軽自動車に、後ろからクラクション鳴らしまくるスポーツカーのヘタレ運転手と同じだよ。

ミッドナイトエンデューロレポート

 行き帰りのクルマの中であった、サエキノリコとのバカ話は酒の席にでも話すとして、レース中にあったこと、感じたことを普通に書いていきます。

 回転木馬星組は、インターマックスのまっさん、スペシャのk本っさん、コメンサルのn原くん、そしてケルビムの私というメンバー。公平なる協議(平たく言えばジャンケン)の結果、私がスタートを切ることに。3周交代とする。

 前から大体3列目ぐらいのかなり前列にスタート位置をキープ。何故か全く緊張しなかった。

 スタートしてからは意地でもトップ集団に喰らい付いて行こうと必死でペダルを漕ぐ。最初はかなり息が上がったが、1周目終わる頃には心拍が落ち着いてくる。

 早くもママチャリやら車椅子の周回遅れが現れてかなり危険。集団の中では前が見えない。でも前の人が大きな声で「車椅子いるよー」とか「右から抜くよー」とか言ってくれたので安心して走る。

 2周目過ぎた辺りでようやく周りを見る余裕が出てくる。良く見たら私の前を走る人はママチャリだった!DHバーにビンディングペダル、ドロヨケ無しで細いタイヤだったし、チームジャージを着ていたから全く気付かなかった。ペダリングから推測するに、内装4段が装備されていると思うが、明らかにギヤが足りないようでツラそうである。しかし速いので遠慮無く引いてもらう。

 しかしホントにこのペースで10時間も走るのかよ、と思うぐらい速いペース。多分かなたにさんがこの集団にいたら、ハアハア言いながら顔は笑ってるんだろうな、と妄想しながら走る。

 まっさんに良い位置でタッチし、すぐにこの特急列車に乗ってもらおうと2周目後半からアタックする。しかしみんな同じことを考えていたようで、周回遅れも増えてきたことも手伝って集団は自然消滅する。

 無事まっさんに交代。去年まではヘルメットカバーとタイム計測のセンサーがバトンの代わりだったが、今年から足首にマジックテープで巻くセンサーのみになったので、バトンタッチが非常にラク。まっさんは特急に乗車出来ただろうか。

 後になってわかったことだが、私がいた集団はトップ集団だと思っていたが、セカンド集団だったようだ。あれよりもまだ速い集団がいたなんて!みんな何食べてるのでしょう・・・。

 それ以降のことは早くも記憶が消えかけている。0時半頃に木馬店長がやってきて、いきなり缶ビールを開け、「ぷっはあぁぁぁ!!」と言っていたことはハッキリと覚えている。ムカついた〜(笑)。

 当初心配されていた雨も降らず、風もおだやか、気温もちょうど良いぐらいだった。レースのコンディションとしては最高だったのではないだろうか。

 去年は4位で惜しくも桃の詰め合わせをゲットできなかったので、今年こそは!と思っていたが、どうやら今年の賞品の中に桃は無かったようだ。だから結果があまり振るわなかったことに対して特別な感情は無い。

 ・・・って、んなことあるかぁ!くっそー!来年はクラスのランクを下げて挑戦じゃあ!

 アカンがな。

ミッドナイトエンデューロ

 10時間耐久レースに参加した。

 行き帰りのクルマの中、レースでの出来事や感想などを、私の出しうる限りの文章力を総動員してオモシロオカシクレポートしようと思いましたが、今日はしんどいのでやめときます(笑)。追々と小出しに書いていこうと思います。

 とりあえず、今回のイベントで感じたことを箇条書きに・・・。

 1・・・自分のより高い自転車を抜く時は痛快だ。
 2・・・子供が自転車に乗っている姿はとってもラブリーである。
 3・・・私のケルビム号はコーナーリング(特にヘアピン)でとても安定している。
 4・・・10時間も一人で走る人は尊敬を通り越してちょっと引いてしまう。
 5・・・助手席に同行していたサエキノリコはやっぱりヘンなヤツだ。
 6・・・帰って来て午後から営業をした回転木馬店長にはアタマが下がる。

 とにかくみなさんお疲れ様でした。

 p.s.・・・年齢をひとつ重ねるごとにイベントがしんどくなってきているのは私だけでしょうか・・・?

パンクの神様

 昨日自転車で帰宅途中、久しぶりにパンクした。私の記憶が正しければ(正しい可能性は少ないが)、約1年ぶりぐらいのパンクである。

 ほとんど毎日通勤等で乗っているにもかかわらず、あまりにもパンクの回数が少ないので、勝手に「オレはパンクとは無縁や」などと思い込み、通勤時やツーリング時、朝練等でも換えのチューブを持って行かなかったり、パンク修理キットを持っていても空気入れを持っていなかったり、「まあなんとかなるやろ。だってオレはパンクしないんだから」というような、何の根拠も無いワケのわからん自信を持って走っていた。

 昨日はタマタマ(本当にタマタマ)チューブもポンプも持参していたので、阪奈道路のド真ん中で立ち往生することはなかったが、これからは「備えあれば憂い無し」の精神で行かなければと思った。

 デリバリー中のメッセンジャーでもないし、特に早く帰らないといけない用事も無い。ちょうど路肩が広い所で止まったということもあって、のんびりとあせらずチューブ交換した。

 目の前をびゅんびゅん走って行くクルマ。

 しめたとばかりに大量に寄って来る蚊。

 仕事以外で汚れるのが嫌いなのに真っ黒になる手。

 ああ、お願いです。パンクの神様。どっか行って下さい。

接客は難しい

 クルマでガソリンスタンドに入る。アルバイトの店員が声を掛けてくる。

 「エンジンルーム点検しましょうか?」

 こう声を掛けてくる店員のほとんどは働きだして間もない若い店員である。おそらく先輩社員に「給油に来たお客様全員に声を掛けること」なんて教えられたことを忠実に実行しているのだと思う。

 私も入社1年目の頃は先輩に言われたものである。

 「言われた部品だけを交換しているようではダメだ。こちらからお勧めしないといけない」

 若くて素直だったその頃の私は、来店されるお客さんに所構わず声を掛けまくった。しかし、私の術中にハマるような客は10人中1人いるかいないかぐらいの確率で、ほとんどがそっけない態度で断られたり、中にはこちらに対して明らかに敵意丸出しで「ひつこいんじゃ!」と言わんばかりに帰って行く客もいた。

 接客にも慣れてくると、「このお客さんは声掛けたらアカンな」とか「このお客さんはイケるな」とかいう「コツ」みたいなのをつかんできて、「数撃ちゃ当たる作戦」は後輩に譲ることになる。

 そんな健気なガソリンスタンドのアルバイト店員を見ていると、なんだか昔の自分を見ているようで思わず、

 「どーぞどーぞ点検してくださいな」

 と言ってしまうのである。

 エンジンルームをまじまじと点検したその店員は言う。

 「エンジンオイル汚れてますよ」(おとつい交換したとこやっちゅうねん)
 「ラジエター液交換時期ですよ」(オーバーヒートしてないからええっちゅうねん)
 「ワイパーゴムキャンペーンやってます」(だから何やねん)
 「水アカ付いてるんで洗車どうですか」(ほっとけ)
 「タイヤローテーションしましょうか」(自分でやるわ)

 機関銃のようにしゃべりまくった店員は、ようやく私がホンダプリモのツナギを着ているのに気付き、バツの悪そうな顔をする。私はこの瞬間の顔が大好きだ(性格悪い?)。

 まあまあその調子で頑張りたまえ。良い接客のブレーキになるのは「先入観」だから。

 エラソーに。