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やっぱタイヤ

 昨日は早朝TTT練。今季最低のヘタレっぷりで千切れそうになること数回。クリートがハマらんフリして休憩すること数回。「もうちょっとペース落として!の」と言おうとしたのをこらえるの数回。とにかくキツかった。今のところ原因は不明だが、これはおそらく酒のせいやと決め付ける。
 
 寝る前まで呑む→寝てる間にアルコールを分解するために肝臓をはじめ内蔵がガンガン仕事する→そのため水分が必要になるが深い眠りに落ちてるので水分不足になる→血液がドロドロになる→血流が悪くなり酸素不足で筋肉の疲労回復にも悪影響→早起きして運動する→当然の結果
 
 そりゃそうだ。呑むなとは言わん。寝る直前まで呑むな。わかったか俺!
 
 
 朝練が終わりヘロヘロのまま会社へ。ヘロヘロのまま仕事を始め、昼過ぎぐらいに調子が良くなってくる。よっしゃ朝の汚名挽回やと帰りは意気込んで乗る。そしたらパンク…。蚊に血ィ吸われながらタイヤ交換。
 
 BOMAが2軍落ちしてから、安モンチューブラーが付いたままのコリマが1軍入りしたわけだが、そのタイヤがパンクしたために、サドルの後ろに巻いてたタイヤを取り付けた。そのタイヤは元々1軍でバリバリやってた高価なエボコルサ。やっぱり転がりがええわ。ええホイールだろうがええフレームだろうが、最終的には地面に接してるタイヤやなと痛感した。
 
 クルマでもローダウンしてマフラー替えてホイール替えてエアロ付けてとカスタムしてるけど、タイヤを見たら安い安いコリアンタイヤだったりするやつがある。我々からすれば、「おいおいソコが一番だいじやろ~」と思うのだが、扁平タイヤはアホみたいに高いからね~。しゃーないと言えばしゃーない。
 
 ま、そんなこんなで思った以上に調子よくハイペースで帰ってきた。この調子で今朝も走るぞーと思ったが、痛恨のエアポンプ故障によりクルマ通勤。なかなか歯車が噛み合わん。

奈良ベース


 
 親戚が奈良に住んでいて、奈良マラソンの時も前日から泊まらせてもらったりして非常に便利に利用させて頂いている。8月1日も午後からおでかけするという事で前日から泊まらせてもらった。私は自転車をクルマに積んで持って行ってたので、少しみんなより早起きして、久しぶりに柳生方面を流すことにした。
 
 柳生方面というと、大阪から出発する場合は当然のことながら生駒山脈をまずは攻略しないと辿りつけないわけだが、それがショートカットできるということはなんとありがたいことか。生駒山脈(清滝か十三峠か)で脚を削がれた状態で水間峠を登るのは大変だったのに今回はスイスイ登れた。柳生で帰ってこようと思ったが、かなり時間が余ったので布目ダムの方へ足を伸ばしてみようと思い立つ。
 
 天気は曇り空。前夜に降り続いていた雨はあがって、路面は乾き始めたころ。気温はとても涼しくて8月とは思えない。風が少々強かったが追い風区間になってくれるところもあったので終始快調に走ることが出来た。
 

 
 布目ダムには何度か訪れたことがあるが、今回はなんだかちょっと落ち着いた気分で眺めることができた。
 
 うお!でかい~!ダム管理事務所はドコや!?今日は誰かいてるのか?ダムカード配布してんのか?放水はまだか!?
 
 そんな気分でダムを見ることが多かったが、今日はなんか違う。巨大なコンクリートの建造物を見ているような感じではなく、今日は山も湖も川も空も全部一緒に見たという感じ。ああ~気持ちええのお~~。
 

 布目ダムからは柳生~大柳生で帰ってきた。久しぶりに柳生の十兵衛杉を見てきた。柳生の忍者養成学校(?)も覗いてきた。柳生好き。大阪から遠いのが難点だったけど、奈良ベースからは中強度で来れるので嬉しい。また走りたい。70kmほど。


 
 ↑気になる。入学してみたい。

コクピット


 
 戦闘機はコクピットが重要やなあと思う今日この頃。ちょっと気分を変えたくてDHバーを外してみた。
 
 ヒルクライム用サテライトスイッチを所定の場所に取り付け、新品になって帰ってきたフライトデッキをセッティング。バイクの中心からメーター部が少し右にズレてしまうが、まあ許したろ。君の仕事は中心に位置することではないからな。正しく数値を表示すれば良いのだ。それが出来へんかったら2軍落ちやぞ~。
 
 BOMAホイールは完全に2軍落ちした。ちょっとファームで調整してもらお。変わってコリマが2軍から上がってきたわけだが、安もんタイヤにも関わらずなかなかイイ仕事をしてくれた。やっぱりラチェット音は静かなほうが好きやな。スムーズに回ってる気がする。
 
 で、久々に普通のドロップハンドルで通勤アタックと相成ったわけであるが、平坦や下りでスピードに乗ってくるとついついDHポジションを取ろうとする自分がいてた。おっとそうだった。DHバーは無いんやったと思う場面が2~3度。習慣というものは恐ろしい。
 
 ヒルクライム用サテライトスイッチは本来の場所に取り付けられたせいか、なかなかの操作性であった。上ハンを持ってる時にちょうど右手の親指がスイッチのところに来る。もうちょっとスイッチは小さくてもええかなと思うが、天下のシマノ様が開発したんやから、この一見ブサイクな形にも意味があるのだろうと信じてみる。ちなみに左側の飛び出してるスイッチがシフトアップ。右側の低いほうがシフトダウン。配線は本来はバーテープの内側に巻くのだけど、またDHバーを付けるのでブランブラン状態。手を引っ掛けないように注意。
 
 モチベーション下がり気味だったが、これを機に上がって行く予定。予定はあくまで予定ではあるけれども。
 
 

夏合宿2011

 シマノバイカーズフェスティバル2011に参加してきた。木馬イベントの夏合宿は数年ぶりの参加である。今回は子供メインなので私はファミリーレースをちょこっと走っただけだったが、久しぶりのMTBは楽しかった。宗一郎も「レースなんか出えへん!」とか言うてたくせに、終わってみれば楽しかったようで良かった良かった。
 
 7月22日(金)、21時30分出発。ステップワゴンに私のMTB、宗一郎とこころの自転車合計3台と一泊分の荷物を載せた。どう考えても私のMTBの方が大きいのだが、積みにくいのは子供の自転車。私のは前後ホイールを外せば横にして載るけど、宗一郎のは前輪を外しても斜めにしないと載らない。前カゴとか邪魔。
 
 途中のSAで1時間とか仮眠しながらゆっくり走る。諏訪湖で木馬グループと合流。そこから会場まで一緒に。
 
 7月23日(土)。5時30分ごろ富士見パノラマリゾート着。天候は晴れ。寒いと思っていたが陽が照ると暑い。日焼け対策をしていなかったので特に腕が焼けてしまった。駐車場付近で仮眠したり準備したり。子供たちが遊んでいるときに、テンくんがコケて怪我してしまい、楽しみにしていたキッズレースに出られなくなってしまった。かわいそうに。
 
 宗一郎のレースはキッズXCのBOYS-1。10時10分スタート。1周400mのコースを3周。ほとんど登りはなかったようなので、ギヤの使い方をイマイチよくわかっていない宗一郎にとっては良かった。スタート前は緊張がこちらにまで伝わってくるようだ。宗一郎だけでなく他の子供達も緊張しまくってるのがわかる。全く笑顔が無い(笑)。
 
 宗一郎のレースデビューである。カウントダウンからスタート!周りに釣られていきなり飛ばす宗一郎。落車に巻き込まれないようにと心配していたが知らん間にバイクコントロールが上手になっていて、コーナーなんかはなかなかのハンドルさばきであった。落車している子供を避けるのもまあまあ上手い。
 
 でもやはりギヤの使い方がわかっていないようで、直線ではありえへんぐらいのケイデンスでペダルを回している。口で説明してもうまく伝わらんのだなあ。感覚的に覚えてもらわなあかん。まあ来年ぐらいまでには。
 
 キッズレースの次はファミリーリレー。1周600mのコースを4人で4周。一人1周交代。てっちゃんとあさやんに入ってもらって、宗一郎→あさやん→てっちゃん→私の順で走ることに。私はココロもカラダもバイクもボロボロにされた数年前の王滝以来、本格的にMTBに乗るのは久しぶりである。直線はなんとかなるがカーブの曲がり方を忘れてしまって腕や方にチカラ入りまくり。でも楽しかった。1周600mとのことだが、2kmぐらいあるんちゃうかというぐらいしんどかった。
 
 ファミリーレースが終わったら我々はすることなし。4時間エンデューロを観戦したり、会場をブラブラして過ごす。4時間エンデューロのゴールを待たずに3時頃会場を後に。ひと足お先に宿泊先の若草物語へ。温泉に浸かって疲れを癒し、みんなが帰ってくるまでの時間は部屋でちょっと寝たりしてまったり過ごす。子供たちだけ先に夕食を準備してもらったけど、私は爆睡してしまってたようで、FUNさんたちが食べさせてくれた。どうもすんません。
 
 21時頃皆さん到着。早速夕食。今まで我慢していたからビールがウマイ!ワインやら焼酎やら美味しい料理やらで楽しい夜だった。23時頃お開きとなり、子供もろとも一瞬で眠りに落ちた。
 
 7月24日(日)晴れ。2日連続で晴れてくれてありがたい。ツーリングに出かける皆さんを送り出してゆっくり朝食を頂く。テンくんファミリーが赤沢自然休養林へトロッコ列車に乗りに行くということなので我々もご一緒させて頂くことにした。ここはこころがまだ赤ちゃんの頃に一度来たことがあるが、平日だったのでトロッコ列車が運行していなかったのだ。
 
 すっかり仲良しになった我が子2人とテンくん。テンくんは昨日のショックも癒えたようで楽しく滑り台やらなんやらで遊んでおった。昼食もそこで済ませてそろそろ帰路に。渋滞に巻き込まれないように早めに出発、と目論んでいたが、赤沢自然休養林を出て20分ほど走ったところで、こころが「あれ~?こころのリュックは~?」と言い出した。
 
 忘れてきた!慌ててUターンして取りに帰る。結局時間がかかってしまった。もう諦めて売店でソフトクリームなどを買って本日2度目の赤沢自然休養林を満喫(笑)。山道をのんびり走って、中央道中津川手前の道の駅でちょっと休憩して高速に乗る。乗ってしまったらなんだか調子が良くて、一度も休憩せずにノンストップで第2京阪門真まで。心配していた渋滞もなくスムーズだった。
 
 男手一つで子供2人の面倒を見るのはしんどかったが随分周りの人に助けられました。店長FUNさんをはじめ、テンくんパパママ、ファミリーレースに飛び入り参加してくれたてっちゃんあさやん、木馬のみんな、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました。子供たちも良い夏休みの思い出が出来たと思います。
 
 テンくん、また一緒に遊んでね。自転車で競争しよう!
 
 
 画像は後日…。

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夏バテか

 最近ちょっとモチベーション下がり気味。機材の整備すらヤル気が出ない。
 
 今週末はシマノバイカーズに出る。出ると言っても私ではなく息子の宗一郎。初のレースである。ヨメとさくらは留守番なので、宗一郎とこころを連れて行く。子供の自転車2台と荷物やら道具やら考えてるとちょっと憂鬱になる。自分のレースやったらウキウキするくせに、息子とは言え自分が走らないとなったらこれである。ええ加減なオトンでごめん。
 
 まあそんなこんなでちょっとアタマん中が小パニック状態。申し訳ないけど今日の朝練はDNSとさせてもらった。週明けからガンバロー。

夏きてた

 ブログ更新サボってる間に梅雨が明けて夏が来てた。TTT練も順調に回を重ねて巡航速度もジワジワ上がってきてしんどい今日この頃です。
 
 7月は追い込み月間として週に2日ペースでTT練やってるけど、やはり4時に起きて高強度の練習して、そのまま会社行って仕事するというのはちょっとツライ。これが日常になっていけばいいけど、今までの日常でイッパイイッパイやのにこれ以上詰め込むのは不可能と実感。疲れが蓄積してきたのか、TT練でも最近足引っ張ってるなーと思うことがままある。まあそれが追い込みということやからええけど。変に焦って休養とかしたら意味なくなるし。
 
 鶴見辰吾氏率いるLEGONチームが今年も鈴鹿TTTに出場する。メンバー全員もそうだが、特ににしやんの鶴見氏に対するライバル心がハンパなく、氏がテレビに出ていることをわざわざメンバーに連絡してきて、「今テレビに出ておる。関係ないのにこれ見よがしにLEGONジャージ来てるローディーが画面にチラチラと映る。ハラタツ!みんなモチベーション上げろ!」と指示をしてくるのだ。レース中に鶴見辰吾を見つけたらローテーションを忘れてぶっ飛んで行くのではないかと危惧している。
 
 SHIMANOフライトデッキの調子が悪く速度と心拍を表示しなくなったので送り返して新品に交換してもらった。BOMAホイールも相変わらずだ。機材が完調しないと漕ぐ脚にも力が入らない。きっちりメンテナンスしてココロもカラダも、そしてバイクも完全な状態で挑みたい。
 
 鈴鹿本番まではまだしばらく時間がある。今週末はシマノバイカーズ、8月6日は浴衣の乱、盆休みは龍神村。そして8月末は鈴鹿。今年の夏もいろいろと予定がたくさんあって楽しみだ。

即席バイク


 
 画像では見にくいけど、DHバーにヒルクライム用サテライトスイッチを取り付けた。元々はヒルクライム時に上ハンを握ったまま変速できるように開発されたものなのでTT用に使うのはシマノさんの意に反していてアレなんだが、それでもまあDHバーから手を離さずに変速できるのはありがたい。
 
 ここまでするんやったらいっそのことエアロバーにして変速スイッチ8個付けたらええのにとも思ったが、そこまで行くと戻って来れない気がして踏み出せない。ロードバイクにDHバーを取り付けることは、個人的にはあんまり好きではない。ロードバイクの美しさがスポイルされるからだ。ロードバイクのミニマムなシンプルさが私は好きである。
 
 チームTTのメンバー全員、今年の鈴鹿に向けて気運が高まっている。機材への資本投入だけ見ても近年稀に見る散財っぷりである。しかし水を差すようで悪いが、ロードバイクにどんだけ金をかけても、その為だけに生まれてきたTTバイクには勝てないだろう。MTBに細いタイヤを履かせてどれだけ軽量化してもロードバイクには勝てないのと同じだ。
 
 去年鈴鹿チームTT第3位に入った鶴見辰吾率いるチームを打倒するのが我々の目標であるが、彼の駆るバイクはトレック最高のTTバイクである。現物を見てみても、こんなもんにどうやって勝つんやというぐらい速そうなバイクだ。きっと乗ってみたら空を飛んでいくぐらいに速いだろう。具体的には我々が40km/h巡航するぐらいの力で、おそらく45km/h以上は出るだろう。タイムトライアルでは普通のロードレース以上に機材の差が大きい。即席TTバイクでは先が見えている。
 
 とはいえ、このチームTTの楽しさは上位に食い込むことではなく(もちろんそれもあるが)、「4人でなんかする」ということにある。4人で協力してゴールを目指すことに意義がある。こんなこと社会人になってからはあんまりできることではない。高校の体育祭なんかで経験したあの青春が、30オーバーのおっさんでも再現できるのだ。そこに「大人買い」の要素が加わって、我がチームはエライことになりかけている(笑)。
 
 まあ楽しかったらええけど。

チームTTに向けて物欲バクハツ

 例年より10日以上も早く梅雨入りしたこともあって、私のような軟弱ローディーはシーズン中休みとなりそうなところであるが、今年もまた鈴鹿チームTTに出場することになったので、先日6月1日、本格的な鈴鹿対策水曜朝練が始まった。
 
 今年のメンバーは、スプリンター鈴ひろさん、エースNAMくん、ニューカマーのにしやん、そして私で構成される。今考えられる最強の(?)メンバーである。去年のカワマタさんの席へにしやんがコンバートされたわけだが、彼のポテンシャルは計り知れない。いつも通勤アシストでは置いていかれるし、清滝は常に11分台を叩き出している。
 
 それを受けてか、私を含めたメンバーのチームTTへのモチベーションが去年以上である。梅雨にもかかわらず3ヶ月も前からチーム練を始めることもそうだが、それが物欲方面へも走っているのでコマル。ある人はディスクホイールの導入を真剣に考えている。ある人はエアロヘルメットの導入を真剣に考えている。
 
 チームTTは文字通りチーム戦であり、チームワークが欠かせない。しかし物欲まで共有せなあかんというルールはない。
 
 しかししかし、
 
 「俺、ディスクホイールいくわ」とか「エロヘル買うわ」というその興奮が、他のチームメイトに伝染しないわけがない。そんな興奮にほだされて、何を隠そうこのワタクシもDi2のサテライトスイッチをポチってしまった。これで夢のDHポジション変速が可能である。メンバー全員が揃いのエロヘルを被る日もそう遠くはないと睨んでいる。
 
 チームTTはおもろい。レースはもちろんのこと、練習もおもろい。そして、普段のロードバイクをTT用にカスタムしていく過程もおもろい。かつてプラモやラジコンにハマった男子にはうってつけの競技だ。
 
 夢は揃いのTTバイクとスキンスーツである。そこまでイッたらピットレーンを歩いてるだけで満足である。
 

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豊かな時間


 
 大阪マラソンに運良く当選したし、奈良マラソンにも出ることになったし、去年に引き続き鈴鹿チームTTに入れてもらえることにもなった。文句言いながら練習し、時にはバイオリズムの関係でナイーブになったりするくせに、なんやかんや言うてオレも好っきゃなあと思う。
 
 まあやるからには他人の脚を引っ張るわけにもいかんので、昨日の水曜日は走ろうと決めていた。前日の火曜日にちょっとした用事で木馬に出向くと、いろいろとおいしいお酒を頂き、帰宅したら1時頃だった。当然水曜日は起きれず。二日酔いのまま一日がだらだらと過ぎようとしていた。
 
 なんで深酒したんやろ。なんでガマンできへんねんやろ。
 
 こうやってウダウダしているうちにみんな練習して強くなっていくのだ。意地でも乗らなければ!とローラー台にまたがるが、15分ほどでヤンピ。景色の変わらんローラー台は15分でも2時間ぐらいやったような気になる。ローラー練習は性に合う合わんがあると思う。2時間3時間出来る人は尊敬を通り越す。
 
 一息ついてたら昼ごろだったので、ローラーから下ろしたそのままのC59で金麦やに向かう。久しぶりに食べたモダン焼きはうまかった。生中もイッたろかと思ったが、鉄の意志でやめておいた。
 
 すぐに帰宅してもやることもないので、ブラブラと淀川まで走り、河川敷を10km/hぐらいで流す。平日にも関わらずたくさんのローディーがいてたが、ノーヘル運動靴でコルナゴを転がす私を見てみんな不思議そうであった。もしかしたら自転車泥棒と間違われたかもしれない。
 
 暇なおっさんたちが釣り糸をたらしておる。暇なのは私も負けていないが、ここに来るおっさんの暇さ加減は社会人のレベルを遥かに超えている。朝も暗いうちから場所を陣取り、夕方暗くなるまでそこを動かない。ハラが減ったら持参の弁当を食べ、時折釣れるブルーギルをアオサギにくれてやる。
 
 おそらくここにいるおっさんのほとんどはお金がない貧乏人であろう。自分がそうであることを棚に上げて言うが、私が一番嫌いな貧乏人である。しかしなんだこのおっさん達の充実した時間は。「豊かな生活」とは、ある程度お金が余っている状態のことを言うのかと思ったがそうではないらしい。
 
 なんだかセレブになった気持ちになって、木陰で昼寝をする。10分ほどだったがスッキリした。私も少しは充実した時間を過ごせたかなと思う。
 
 しかし反省点もある。こういうブラブラした時間を、いちいち「河川敷なう」とか「昼寝なう」とかツイッターでつぶやいていたことである。充実した時間の過ごし方をしていることを不特定多数に自ら公開することで優越感を得ようとしている自分の浅ましさに嫌気が差した。少なくともこういう過ごし方をしている間の時間は自分だけのものである。他人と共有できるわけがないのだ。
 
 釣り人に学ぶことは多い。

C59 de 13

 今日は久しぶりに十三峠経由の遠回り自転車通勤をしてみた。C59で十三峠を登るのは初めてだったので、なるべく荷物を少なくするように考慮してみたら、なんとジャージのポケットにすべて収まるようにできた。夢のリュックなし手ぶら通勤となった。
 
 こりゃエエ時計出るで~と意気込んで登ったが、まあ結局ジャージのポケットになんやかんやと入ってるわけだから、言うてもそんなに軽くない。ファスナーを上まで閉めたら、荷物の重みで後ろから引っ張られて首が締まりそうである。
 
 良く考えてみたら、「完全な決戦用」で近辺の峠を攻めたことがない。清滝は比較的自宅から近くて、コース自体の距離も短いので、スタート地点に道具などを置いてアタックしたことはあるが、十三峠ほどにもなるとそうもいかない。「完成車で6.8kgやで!」としても、正味6.8kgの状態で登ったことのある人は、実はそんなにいないのではないだろうか。その峠まで行って帰ってくるときのいろんなリスクを考えると不可能に近い。
 
 レースでは可能だ。荷物を運んでくれるトラックも出るしメカニックもいる。というよりもレースでトラブったらその時点で“終わり”だ。でも、スタート前の、「純粋に決戦用」となった自分のバイクはとてもカッコイイと思いませんか?そのカッコ良さに惚れ惚れしてしまう人は多いと思う。
 
 数年前の乗鞍で、NAMくんが一発ヒルクライム専用のチューブラータイヤを装着し、好タイムを記録したことがある。案の定、下山の時にパンクして難儀したが(笑)、私は彼の心意気には敬服する。なんでもそうだが、「ただそれだけのために」作られたもの、用意されたものというのに萌えてしまう。あの日の彼のバイクは美しかった。たとえパンクして走れなくなってもだ。
 
 『決戦用の乱』とでも称し、「純粋に決戦用」で、用意されたレースのコースではなく、いつも走り慣れてる近所の峠を攻めてみたいと思った。それにはサポートカーが必要だし、協力者が必要だ。しかしなんとかなるだろう。私にはニートの弟がいる(笑)。
 
 
 とまあ、そんなことを妄想しながら2時間ほど通勤ライド。朝から十三峠を登ったら「やったった感」がある。