今日は久しぶりに十三峠経由の遠回り自転車通勤をしてみた。C59で十三峠を登るのは初めてだったので、なるべく荷物を少なくするように考慮してみたら、なんとジャージのポケットにすべて収まるようにできた。夢のリュックなし手ぶら通勤となった。
こりゃエエ時計出るで~と意気込んで登ったが、まあ結局ジャージのポケットになんやかんやと入ってるわけだから、言うてもそんなに軽くない。ファスナーを上まで閉めたら、荷物の重みで後ろから引っ張られて首が締まりそうである。
良く考えてみたら、「完全な決戦用」で近辺の峠を攻めたことがない。清滝は比較的自宅から近くて、コース自体の距離も短いので、スタート地点に道具などを置いてアタックしたことはあるが、十三峠ほどにもなるとそうもいかない。「完成車で6.8kgやで!」としても、正味6.8kgの状態で登ったことのある人は、実はそんなにいないのではないだろうか。その峠まで行って帰ってくるときのいろんなリスクを考えると不可能に近い。
レースでは可能だ。荷物を運んでくれるトラックも出るしメカニックもいる。というよりもレースでトラブったらその時点で“終わり”だ。でも、スタート前の、「純粋に決戦用」となった自分のバイクはとてもカッコイイと思いませんか?そのカッコ良さに惚れ惚れしてしまう人は多いと思う。
数年前の乗鞍で、NAMくんが一発ヒルクライム専用のチューブラータイヤを装着し、好タイムを記録したことがある。案の定、下山の時にパンクして難儀したが(笑)、私は彼の心意気には敬服する。なんでもそうだが、「ただそれだけのために」作られたもの、用意されたものというのに萌えてしまう。あの日の彼のバイクは美しかった。たとえパンクして走れなくなってもだ。
『決戦用の乱』とでも称し、「純粋に決戦用」で、用意されたレースのコースではなく、いつも走り慣れてる近所の峠を攻めてみたいと思った。それにはサポートカーが必要だし、協力者が必要だ。しかしなんとかなるだろう。私にはニートの弟がいる(笑)。
とまあ、そんなことを妄想しながら2時間ほど通勤ライド。朝から十三峠を登ったら「やったった感」がある。