もうすぐ、もうすぐだ。

 いよいよコルナゴC59の完成が近付いてきている。苦節5年の夢がもうすぐ叶う。
 
 昨日は仕事終わりに木馬へ寄って、最終的なポジション合わせをしてきた。ケルビム号のサイズに合わせてポジションの粗だしをしてくれていたお陰で10分ほどで終了。こんなんでええのかと一瞬思ったけど、それだけ自分のポジションが確立されてるのだと思うことにしよう。
 
 ポジション合わせでは固定ローラーにセットして行う。私はちょうどその頃、原因不明の悪寒と発熱が発生しており、実はクルマを運転して木馬に向かうだけでもフラフラの状態だった。だからもう少しローラーを回して電動デュラの動きを楽しみたかったが、ローラーの負荷に脚が負け思うようにペダルを回せず、結局数回程度変速させてみただけだった。
 
 でもまあフロントの変速の速さと楽さはわかった。ペダリングが遅かったので変速の速さはこんなもんかなという感じだが、楽さは格段に良い。下ハンを握っている状態でインナーからアウターに変速する際、レバーをグググイ~~っと押さないといけなかったから、走行中のバイクのバランスが崩れることがタマにあったが、スイッチポンで変速出来るからそれも皆無になるだろう。ブレーキング中の変速も安全になるだろう。
 
 コルナゴでのダムカード収集が楽しみだ。

水曜単独練

 朝4時起床、4時半出発。我ながらこのモチベーションはどこから来るんやと言いたい。乗れへん時は全然乗れへんのに、乗り出したら毎日でも乗る。まあ考えてもしゃあないので乗りたい時に乗りたいだけ乗る。
 
 十三峠に向けて走りだすが当然真っ暗でめちゃめちゃ寒い。十三峠も真っ暗やろな~怖いな~おばけとか出てきたらどうしよう~とか思っていたらホントに怖くなってきて、外環沿いのマクドで時間を潰す。明るくなってきた6時頃リスタート。
 
 明るくなってきても寒いもんは寒い。暖を取るイメージで登り始める。いつもは嫌いな十三峠だが、今回は暖房のような感じでありがたかった。登頂してすぐさま下る。東山方面へ下ってR308を行く。南生駒付近から強烈な坂を押して登って(ここは登り切ったことがないw)、追分梅林で小休止。
 

 
 梅の花は桜みたいにブワ~~ッ!という感じではなく、プチプチしてて可愛らしいと思う。
 
 奈良市街地を抜けて奥山ドライブウェイから水間峠を目指す。奥山ドライブウェイの入り口を過ぎた辺りに岩井川ダムがある。ダム好きにしかわからんようなちっさいダムである。
 

 

 
 しかしダム上から下を見下ろすとなかなかのチンサム度である。下を覗き込んでヒヤ~と言いながら頭を引っ込め、そしてまた下を覗き込んでヒヤ~と言う。高所恐怖症ならではのダムの楽しみ方を十分満喫したあと、ダムカードをもらいにダム管理事務所へ行った。
 
 ところがなんと、このダム管理事務所には普段人はおらず、南紀寺にあるという奈良土木事務所へ行かないと貰えないそうだ。ダムカードは現場で配るもんやろ!サボリもええとこである。このダムはわりかし最近できたダムで、管理事務所の建設中もここを何度か走ったことがある。なんか温泉施設でもできるんかなあと思っていたらダム管理事務所だった。そこに人が常駐していないだなんて、何のためのダム管理事務所だ。完全に税金の無駄遣いである。自分の税金がこんなサボリ管理者の給料になってるなんて思ったら奈良県民やめたなるわ。奈良県民ちゃうけど。
 
 気を取り直して走り始める。マクドやら梅やらダムやらで時間を食ってしまって、ようやく本格的に練習開始という感じである。おそ。
 
 時間の都合で水間峠へは向かわず、県道47号線で柳生へ向けてショートカットする。初めて通った道だがなかなかハイスピードアップダウンなコース。インターバルで死ねる。一発ガツンと登るか、細かくアップダウンするか好みの分かれるところ。どこを道走ったかあんまり覚えてないけど気がついたら笠置まで来てた。そこからR163で帰路へ。
 
 ところがここからがキツかった。とにかく風が強くて強くて全然前に進まない。平地でも20km/hぐらいしか出ない。木津からも風の勢いは増すばかりで、もういっそのことUターンして追い風に乗り、どこまでも行ってしもたろかなとさえ思う。シンデレラタイムも大幅にオーバーし、風を浴びすぎて顔がヒリヒリしながらようやく帰宅。なんか木津からのR163は楽なイメージがない。R163に出た時点で心が油断するんやろな。115kmだったが200kmぐらい走った疲労感。
 
 また来週も走ろう。こんどは久しぶりに和束から信楽へ行こう。

水曜朝練再開


 
 いつまでもダラダラしていてはいけない、八ヶ岳に向けて練習しなければ!ということで、半年ぶりに水曜朝練を再開した。4時40分起床。起き抜けになんか疲れていたのでやめようと思ったけど、ここでやめては堕ちるだけと喝を入れ、ちょっとでも楽しようとDHバーを着けて家出。5時45分清滝登り口到着。
 
 ひとりなのでのんびり登る。朝食を食べて来なかったので早くもハンガー気味。コンビニ補給しようと思ったけど、単独なので別にヘロヘロになってもよい。減量する意味でもわざと補給なしで無理やり走り続ける。
 
 清滝を下り、磐船街道へ。気温4℃。ようやく空が白み始める。向かい風が強くてスピードが出ない。夏にここで4人TT練習していたときはものすごいスピードだったが、今回はブレーキなしでコーナーを曲がれるほどスピードに乗りがない。DHポジションでもダメ。失意の平地でインナー。枚方から淀川沿いに出る。前日の雨のせいで水たまりがたくさんあり、思うようにスピードに乗せれない。なんかダラダラと100円橋まで帰ってきた。
 
 内容はともかく、早起きして自転車に乗ったことは事実だ。これな大きく前進と言えるのではないだろうか。ここ最近、練習のプランを立てた時点で満足してしまいなかなか実行に移すことが出来なかったが、今日は実行できたので良かった。ガソリンも高くなってきたことだし、自転車通勤を増やそう。
 
 とか言いながら今日は寒さに負けてクルマ通勤。弱すぎる。

通勤が暑い


 
 久しぶりに自転車通勤。パンクしていたタイヤをやっと交換し、ホイールもBOMAから、以前履いてたCORIMAに交換。昔の姿に戻った感じ。
 
 ボーマとコリマは、見た目は似てるけど全く違う性格。全体的にはボーマの方が軽くてスパルタン。下りと平地専用って感じ。登りも使えるけど脚のある人限定かな。コリマはとても優しい。平地も登りも下りも全部なめらか。しなやかなクロモリケルビムにはこちらの方が合ってるかも。あと、ラチェット音がコリマの方が静かなので快適。個人的には静かな方が好み。
 
 コリマのブレーキシューはコリマホイール専用かというぐらいに効きやタッチが自然。ボーマにも使ってみたことがあるけど、怖いぐらいにカックンブレーキであった。カーボンリムはブレーキ選びが非常にシビア。命に関わる部品だけに慎重に選びたいが、結構使いにくさをガマンしてる人が多いような気がする。
 
 ともあれこれでケルビム号は通勤仕様となった。あとはハンドルバーとステムをコルナゴに移設、DHバーとか泥除けとか付けたら通勤快速バイクの完成である。コルナゴが納車されてもケルビムに乗れるようになったのは嬉しい。前にも書いたけど。暖かくなってきたしこれからはガンガン通勤で乗り倒したい。ケルビム号、これからもヨロシク。
 
 ちなみに阪奈頂上の今朝の気温は14℃。つい先日までこの辺りは雪に覆われていたことを思えばこれも異常気象と言うべきなのか。熱い(暑い?)シーズンの幕開けである。

コルナゴが届きました!


 
 個人輸入を代行して頂いていたカナタニさんから入電。着信を見た瞬間、「来たな・・・」と思った。ついに、ついにである。苦節5年、貯めに貯めたコルナゴ貯金が実を結んだ。ダンボールを開封するとプチプチにぐるぐる巻きにされたフレームがあった。プチプチ越しにうっすらと見えるのは『COLNAGO』の文字。
 
 焦る気持ちを抑えつつプチプチを剥がすと、そこには深い塗装でピカピカに光った美しいフレームが・・・・。ぶっといダウンチューブ、ごっついヘッド周り、Di2バッテリー台座、ダウンチューブの中にはしっかり補強リブまで入っている。「うわ~・・・」とか「すげ~・・・」としか言葉が出てこない。まるで手を触れてはいけない芸術品のようだ。これは自転車か?
 
 さっそく木馬店長と今後の相談。Di2専用フレームなのですぐさまDi2パーツ一式を発注。コルナゴ貯金改めシマノ貯金がここで役に立つ。とはいえ使える部品はケルビム号から移設しようと思っていたので最低限の部品注文のつもりだったのだが、ちょっと買い足すだけでケルビム号は完成状態のまま維持できることとなった。これは嬉しい誤算。コルナゴを普段使いにしなくてもよいことになった。室内ローラー専用機決定であるうそ。
 
 今のところ完成は3月中旬予定。ちょうど暖かくなってきた季節の良い頃に初乗りできるといいな。木馬店長、頑張ってください(笑)。
 
 ひとまず無事に手元に届いたご報告まで。カナタニさんミオさん、本当にどうもありがとうございました。

2

朝からバトル


 
 十三峠マニアさんのショップでタイツを購入させていただきました。マニア師匠からの直筆サンキューメッセージも入っていて心温まる贈り物でした(笑)。冬にはちょっと寒いと思うけど、今ぐらいの中途パンパな寒さの季節にはちょうどよい生地の厚さでバッチリです。デザインもシンプルで好感が持てます。履き倒していきたいと思います。安いよ安いよ~。
 
 
 
 さて、本日は木津方面へ走りに行くというカナタニさんとにしやんさんに合流して、清滝頂上までご一緒させて頂いた。やはり「誰かと何時にどこどこ集合」となると気合が入る。行かざるを得ない状況に追い込まないと乗らない自分の意思の弱さに改めて気付かされる。
 
 清滝ではにしやんさんとバトルになる。
 
 つづら折れで私が先行していた。18km/hぐらいのまあ普通の通勤ペース。ちょっとペースを上げ下げして揺さぶってみる。ミラーで表情を確認。余裕そうである。このままこのペースを維持すれば、にしやんさんの性格からして私を追い抜いてまで駆けることはしないだろう。
 
 う~ん、どうしようか。ペースを上げたら当然私もしんどい。かと言ってこのままダラダラ走っても意味が無い。大人ぶってもオモロないのだ。ちょっとぐらいヤンチャしてもいいだろう。
 
 そ~っとアウターに掛けたつもりだったが、それに気付いたにしやんさんが、「おっ、アウターですね」と言った。バレてる~~! ここでスイッチオン。もうイクしかない。最後の直線でフルモガキ。ホイール半分ほど刺されて終了~。相変わらずスプリント弱い。まあ全部弱いねんけど。
 
 私はそのまま会社へ。木津方面へ行く2人に着いて行こうと思ったが、鉄の意思で思いとどまる。
 
 

6

cherubimとの6年

021
 
 宗一郎が生まれる2日前に納車されたので、このケルビム号との付き合いはもう6年になる。フレームも一度塗り替えたし、ホイールも換えたし、コンポも交換した。皆さんの協力もあって今このカタチに落ち着いた。北は乗鞍、南は沖縄。全国津々浦々とまではいかないが、いろんなところに連れて行っていろんなところを走った。ヨメと知り合って10年ほどになるが、そのカラダに触れて“ハアハア”した総合時間は、間違いなくケルビム号の方が長く、そして濃密である。
 
 で、早ければ今年中、遅くとも来年には私も晴れてコルナゴ乗りとなる予定だ。おさらばというわけではないが、これでケルビム号に乗る機会は激減することになるだろう。本当によく頑張ってくれた。彼がいなければ、今の私は無い。
 
 このケルビムを購入したときはまだ関西ではケルビムの名が知れ渡っていない頃で、回転木馬の中でも乗ってる人間は店長と私とあと数人ぐらいのものだったと記憶しているが、今や半年、下手したら1年ぐらい待たないと納車されないというから驚きだ。ケルビムを関西に広げたのは私であると豪語しておこう。
 
 当時の価格で(こう書くとものすごい古い感じがするが)完成車で35万ぐらいだったかな。ホイールも廉価版、9速アルテグラだったので妥当なところではあると思うが、それでも35万である。初めてロードバイクを購入する私にとっては清水の舞台からゴム無しバンジーである。
 
 しかし6年間使用した距離をクルマ通勤したことに置き換えると、ラクショーでおつりが出る。クルマ屋に勤めておきながらもうクルマいらんかな、と真剣に考えたぐらいである。大阪市内に住んでいて大阪市内に会社がある方の中で、これから車購入を考えている方がいるならば、今一度考えなおして頂きたい。真面目に自転車通勤(これが難しいのだが)するなら100万ぐらいのロードバイクを購入しても3年で絶対におつりが出る。車庫・保険・燃料・税金・車検・・・・etc.補助金なんかに踊らされてはいけない。しかも健康になれて友達が増える。今更ながら自転車は素晴らしい。
 
 つまりコルナゴ購入後にさらに6年乗ると想定したときのおつりを考えれば、Di2でもスーパーレコードでも許されるわけである。国はコルナゴ購入に補助金を出すべきだ。そうだそうだウケケ。
 
 そんなことを妄想するくせに、サイクルベースあさひにおいて、子供の自転車の5000円の違いに悩むパパなのだ。これでいいのだ。
 
 
 『天高く うろこ雲如く 円上がれ』
 
 

16

コルナゴの注文に成功しました

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 まだ注文しか成功してませんが(笑)、間違いなく第1歩です。ついに!私もついに夢のコルナゴデビューです。たくさんの人の理解と助けを借りてやっと注文することができました。これからも実際に乗れるようになるまでまだまだ助けが必要かと思われます。関係者の皆様、今後とも宜しくお願い致します。
 
 5年に渡る地道なコルナゴ貯金がようやく花を咲かせることになりそうです。みんながビィルのところを発泡酒で、みんなが海苔スペシャルのところを普通の海苔弁で、高速に乗るときは根性で早起きして6時までに乗り、会社からの交通費は自転車通勤で浮かし、ボトルには水しか入れず、4000円してた散髪代も1000円のとこに変え、子供にもらったお年玉をちょろまかし、ヤフオクで面倒なメールのやりとりを繰り返し、数々の試行錯誤を重ねに重ねてようやく達成しました。私はこのフレームでレースには出ません。通勤もしません。飾ってるだけで十分です。うそ。
 
 コルナゴ貯金はひとまず終了。次はシマノ貯金です。乗れるようになるまでにはまだまだ道のりは長いのお。まあここまできたらトントン拍子といきたいところです。(「トントン拍子」と変換したかったのに「トントン病死」と変換された。何事もないことを祈る。)

13

暑かった鈴鹿チームTT

 鈴鹿はめちゃくちゃ暑かった。太陽が肌を焼くじりじりという音が聞こえてきそうなぐらいである。さらにアスファルトからの照り返しが加わり、鈴鹿サーキットはオーブントースターのようだった(例えがイマイチやな)。
 
 スタートを待っている間4人で練習してきたことを確認する。どうやらこのままいけば4人揃ってスタートラインには並べそう。第1段階の目標は達成である。3チームが横に並んで10秒おきにスタート。115番目の我々はトップがスタートしてから約5分ほどで順番が回ってきた。笛の合図でスタート!
 
 落ち着いてクリートを嵌め、さあイクぞ!ローテの順番はNAM君→自分→鈴ヒロさん→モダンさん。NAM君に「着いたよ!」と報告し、いよいよチームTTが始まった。ところがなぜかNAM君インナーにチェーンが落ちる・・・・。すぐに自分が前に出て、シケイン手前まで引く。
 
 シケイン手前で鈴ヒロさんが先頭に。私は一番後ろに下がって最後尾に着ける・・・・。ところがなかなか着けない!思いがけないスタートダッシュとホームストレートの登りのせいで完全に心臓と脚がびっくりしてしまって苦しい。ヤバイ!切れる!こんなとこで切れたら恥ずかしい!「ちょっと・・・・待って・・・・!」と声にならない声をあげながら必死で追いつく。
 
 半周ほどで気持ちが落ち着く。イヤ、心臓と脚は全然落ち着いてないが、脳ミソに酸素が行きだすようになると周りが見える。他のチームもたくさん混走してて結構危ない。サーキットを走るとなぜか「アウトインアウト」をしがち。遅いチームをイン側から抜かそうとするときはかなりの注意が必要である。「右から抜きます!」と叫んで抜かさせてもらう。
 
 バックストレートを過ぎ、スプーンカーブにさしかかる。ここは少し登り。ここで先頭だったモダンさんが前のチームをゴボウ抜きにかかる。「無理するな!(のようなこと)」と叫んだ。聞こえたかどうかはわからないが、結局ゴボウ抜きはできなかった。良かった。あのまま行かれたら切れるかも知れなかった。
 
 そう、レースの間中ずっと切れる怖さに苛まれ続けていた。自分以外の人は余裕があるように見えてしまう。自分以外の人が先頭に出るたびにペースが上がるんちゃうかとビビる。ついつい「ちょっとペース落として!」とか「待って!」とかネガティブな発言ばっかりになってしまう。
 
 それにしても暑い。DHポジションで構えていると顔の周りに熱気が篭る。水をかけて冷却しながら走る。
 
 ホームストレートに帰って来て、長い登り坂を登る。ピットロードから木馬メンバーの応援が聞こえる。とても心強い。でも手を降る余裕はナシ。ただただシケインに向けて斜度を上げる登り坂と闘うだけである。シケインを登り切ったらあとは全部下り坂かと思うぐらいあの登りはツラかった。
 
 水色のジャージを着たチームが我々の前を走っていて、抜かそうかどうしようか、微妙なペースだった。抜こうと思えば抜けたけど、抜いたら抜いたで苦しさ倍増するだろう。どうも勇気が出ない。そうこうしている内にジワジワと離れていってしまう。2周目のデグナーからダンロップコーナーの付近で木馬女子給食部を抜く。4人揃って割烹着。周りの声援を受けながら楽しそうに走っておる。なんやこの差は。苦しい!苦しいぞ!
 
 S字カーブの下りで回復をはかるが、向かい風?横風?がキツくて油断できない。下り坂で休憩しようなんて甘い考えは捨てた方がいいみたいだ。結局回復もままならず、3回目のホームストレートの登りへ突入。
 
 もう限界・・・・。鈴ヒロさんが先頭だったが、切れてしまう可能性があったので早めに交代してもらって先頭に出させてもらう。ここは自分のペースで走らせて!でもこんなんアカンねやろうな。しんどい者は後ろに下がるべきなのに先頭に出て全体のペースを落とそうとするなんて。まだまだやなあ。
 
 自分も苦しいが、モダンさんも苦しそう。しばらく着き位置のまま回復してもらう。「絶対4人でゴールしよう!」「ゴールまで連れて行って!」。そんなことを叫びながら走った。
 
 ああ、もうこの辺の記憶が無いなあ。そういやNAM君が「これで最後だ!ゴールまでモガキ倒すぞ!(みたいなこと)」を言ってくれた。それで最後のスイッチが入った。安全装置を取り外す。
 
 S字コーナーを下り、最終コーナーを立ち上がる。この時自分は最後尾だったと思う。
 
 DHバーが折れるかというぐらいに握り締め、最後尾から捲る!
 
 思ったより伸びる!
 
 一気に先頭に躍り出る!
 
 どこや!?どこがゴールや!?どこまでモガイたらええんや~~~~!!
 
 
 気が付いたらゴールしていた。
 
 なんにも見ていなかった。視覚神経が麻痺していたのか、ただ単に目をつぶっていたのかわからない。とにかく吐きそうになるのをおさえ切れない。後ろを振り向くとチームメイトがゴール方向へ戻って行くのが見えた。
 
 んん?
 
 モダンさん倒れてる?
 
 すぐに自分も戻り、状況を確認。どうやらゴール直後にヘロヘロになった他チームの人と絡んで落車してしまったようだ。ホイールのスポークが飛んでいる。怪我は擦りむいただけのようなのでひとまず安心。モダンさんが落車したなんて全然気がつかなかった。
 
 4人でフラフラとコース脇の草むらを歩く。壊れた自転車を抱えながら。
 
 ピットロードが騒がしくなったので見てみると木馬女子給食部がゴールしたようで、ハイタッチとかしながら声援を受けていた。「光と影やな・・・・」なんて笑いながら歩いた。楽しかったな。
 
 
 今年の夏も暑かった。みんなありがとう。
 
 

宇治単独往復

 盆休み最終日、墓参りを兼ねて宇治方面へ走ってきた。少し朝にダラダラしてしまったので7時半ごろ出発。コドモに捕まりかけたがゴセイジャーに釘付けにして逃げを決めた。
 
 淀川~木津川~宇治川と、リバーサイドコースを走る。今回導入したDHバーのおかげで平地は楽勝である。少々の向かい風も気にならない。快調なペースで飛ばす。しかし御幸橋を過ぎた辺りで痛恨のパンク。いいペースで来てたので一気に萎える。ダラダラとタイヤ交換してダラダラとリスタート。
 
 宇治川付近で道をロストして迷いに迷う。なんとか霊園まで着いてちょっと墓参りしてすぐに帰路へ。帰りも道に迷う。京阪沿いに走ってると思ってたらなんと近鉄だった。このままでは奈良に行ってしまうではないか。すぐに修正して木津川沿いに出る。だいぶ遠回りした。
 
 そこからの川沿いは終始向かい風。DHポジションで延々走るが、だんだん手首が痛くなってきた。DHポジションも奥が深い。ばっちり決まるポジションを出すまで相当時間がかかると思われる。
 
 途中でケストレルのTTバイクに乗った方と一緒になる。流しておられたようなのですぐに追い抜いたが、車止めをキャンセルする裏道を熟知されているようで、私が車止めで手こずっている間にすぐに追いつかれる。そんなことを何度も繰り返しながら豊里大橋着。たいした補給もしていなかったので腹ペコ。自信の無いラーメン屋で補給して木馬で談笑して帰宅。
 
 曇り空だったのでそんなに暑いことはなかったけど、淀川沿いでこまめに水を浴びたりして冷却した。年々暑さに弱くなっていく。自分がどの辺りでハンガーノックになって、どの辺りで熱中症気味になって・・・・、という「実験」は毎年やっておきたい。今回はそういうことも兼ねてできたので良かった。単独で走るといろんな実験が出来てそれはそれで楽しい。もちろんみんなで走るのも楽しいけど。
 
 ちょっと話変わるけど。
 
 ロードバイクがただ単純に、風や斜度やその他の走行抵抗に抗い続ける乗り物だとするならば、DHバーは必須アイテムだと思うのは私だけだろうか?なんでドロップハンドルはあんな変なカタチをしているのだろうか。それならばいっそのことDHバーを含めたカタチであるべきだと思ったりする。それほどまでにDHバーの優位性を感じた練習だった。
 
 帰りしなにTTバイクの人と一緒になってジロジロとチラ見させてもらったけど、TTバイクほど美しい乗り物はないと思う。ただ速く走る為だけのたった一つのことを追い求めたカタチは、どうやっても美しくなってしまうのだろう。戦闘機だってそうだ。速く飛んで速く攻撃して速く帰還する。それだけを追い求めたらあんなに美しいカタチになった。スーパーカーもしかり。
 
 ドロップハンドルに応急的に取り付けられた我がバイクのDHバーでもこんなに効果があるのだ。その為だけに作られたバイクに乗ったら、もう鼻血が出て止まらないくらいに興奮するだろう。いつかは手に入れたいものである。