アスリートは歯が命

 法事だったので、前日から実家に泊まった。

 マイ歯ブラシを実家に持って行くのを忘れたので、実家にあった新品の歯ブラシを使った。その歯ブラシは「かため」で、いつも使っている「ふつう」とは磨き勝手が違うなあって思いながら、磨き終わって口をすすぐと、なんと下の奥歯が欠けたではないか!

 オレの歯は「かため」の歯ブラシにすら負けてしまうほどヤワだったのか!?

 どうやら知らず知らずのうちに虫歯が進行していたようだ。今のところ痛くも痒くもないが、歯医者に行くことは免れない。ああいやだ。ああめんどくさい。歯医者は嫌いだ。

 しかし、歯はキッチリ治しておかないとなあ。

 虫歯になってしまっただけで、もうなんかかなりブルーである。

なんと坂の多いことよ

 値上がりを続けるガソリン代を払うのもバカらしいし、せっかく体重もベストを維持しているので、真面目に自転車通勤を続けている。

 トレーニングの為だとエラソーなことを言って、ワザと遠回りをしているわけだけれども、まあしかし自分が選んだ通勤ルートだとはいえ、この上り坂の多さには閉口する。ハッキリ言って平地が無い。上りか下りかのどちらか。下りはすぐに終わってしまうので、実質的には上りしか無い気さえする。

 で、現在リヤ12T−25Tを使用しているのだが、上り坂では21T以下のギヤは使わないように努力している。普段は重いギヤで上ることにより筋肉が鍛えられ、清滝アタックの際にのみ25Tまでフルに使う。すると速く走れるんではないかという、鉄下駄トレーニング的なシロート考えをしているのだ。それに、いずれは12Tから21Tまで1コマ刻みの10速デュラエースを夢見る(無謀な)私にとって、21Tで事足りるならそれに越したことは無い。

 上りでペダルが重くなってきたら、ブラケットの先を握り、脇を締め、腹筋に力を入れて上る。その時少し前傾姿勢になる。セオリー通りのフォームだと思う。しかしそうすると邪魔者が出てくる。そう、男性自身アッセンブリーである(注:ここから下ネタに突入します。ご注意下さい。特に女性)。

 邪魔になるとは言っても、私のモノが特別デカいわけではない。一般的日本人男性のサイズだと思っている(イヤ、比べたことはないんだけど)。しかし、特にレーパンを履いた時など、よほど位置を上手にセットしないと、ペダルを漕ぐ為に上下する太ももに追いやられ、さらにサドルの先に擦り付けられ、痛いわけではないがどうも気になる。

 自転車に乗るときは取り外せたらいいのになと思う。

 取り外し可能になると、紛失するヤツも出てくるだろうし、われわれ自転車乗りのように、何度も取り付け取り外しを繰り返していたら、取り付け部分にガタが出てきて、イザ有事の際にグラグラで使い物にならないという状況だってあるかもしれない。そう考えるとやはりハメ殺しの方が良いのだろう。

 そんなアホーなことを考えながら上っていると、いつの間にか頂上である。今日も上り坂1回得した気分だ。

『電車男』

 最近、ドラマ『電車男』を観ている。原作本や映画、舞台で話題になった作品を、テレビドラマ化するというのが流行っているのか、コンスタントに視聴率を得ているようだ。この手のパターンは『セカチュー』が最初だと思うが、テレビドラマは映画や舞台と違って、タダなのが良い。

 いわゆる「オタク」が電車の中でひょんなキッカケで出会った、どう見ても「オタク」とは不釣合いの美人な女性と恋に落ちて行く、というストーリーなのだが、恋に疎い「電車男」は、2ちゃんねるの掲示板でネット仲間にアドバイスや励ましを受け、「オタク」な自分の姿を変えていこうと努力する。

 で、ここから本題。このドラマに限ったことではないが、近年の恋愛ドラマには、携帯やパソコンのメールのやり取りが非常に多い。

 現代は携帯やメール等のネット環境が整っていて、情報や意志の疎通が非常にスムーズである。例えば私がある人のことを好きになったとする。私はその人のメールアドレスさえ知っていれば、「好きです」という意志を数分(数秒か?)の間に伝えることができる。

 しかし、「ラブレター世代」、もしくは「放課後待ち伏せ世代」の私にとって、そのあまりにも簡単でドライな告白の仕方に少々抵抗を感ぜずにはいられない。

 イヤ、現代っ子のみんながみんな、メールで告白しているとは思わないが、少なくとも告白に至るまでの過程において、メールが必要不可欠であるハズ。現代っ子はケータイがなければ恋愛できないのではないだろうかと、いらぬ心配すらしてしまう。

 こんなことを言い出すと、自分がおっさんであることを認めているようでなんともツライものがあるが、現代っ子には、好きな娘の家にドキドキしながら電話をかけ、その娘のお父さんが電話に出たときの慌てふためきさ加減なんて、きっと理解できないと思う。

 ある人のことを好きになって、告白して、付き合うようになって、失恋して別れるまでを「波」に例えると、現代は、小さな細かい波がたくさん押し寄せてくる。そしてすぐに消え去る。自分で波を起こすのも簡単だし、自分で波をかき消すのも簡単である。私が高校生の頃はひとつひとつの波が津波級だった。

 恋愛の波は大きくてゆっくりな方が良い。そんな波に乗った方がネットサーフィンよりも気持ちが良いと思う。

カッコエエ

 清滝峠を少しでも速く上りきってしまおうと努力している私を見て、
 「もう充分速いんだからええやん」とか
 「なんでそんなしんどいことすんの?」と聞かれることがある。

 「なんでって聞かれても・・・」ってカンジなのだが、強いて答えるなら「それがカッコエエと思い込んでいるから」だと思う。

 「カッコエエ」というものは、人によっていろんな価値観があるので、一概に「これがカッコイイこと」と決めるのは難しい。現に私個人でも、「カッコ悪い」と思っていたことが、時の流れのよって現在「カッコイイこと」になっているものがたくさんある。女性が肩や背中を大きく露出するファッションも、昔は「カッコエエ」と思っていたが、今では上下ウインドブレーカーで汗だくになってウォーキングしている女性の方が「カッコエエ」と思う。「カッコエエ」と思って始めたタバコは、今や世間的に「カッコ悪い」ことになってきている。

 自分自身が「カッコエエ」と思っているものと、他人が「カッコエエ」と思っているものとが一致すると、そこに仲間意識が生まれる。特に、一般的に「カッコ悪い」とされているものが一致する場合、その仲間意識はかなり強いものになる可能性が高い。

 駅や空港で隅の方に追いやられた喫煙ルームでヘンな友情が芽生えたり、暴走族(いや、これからは「珍走団」と呼ぼう)なんかもそのパターンである。あんなカッコ悪いバイクやクルマを大人数で乗り回すことが「カッコエエ」と思い込んでいるのだ。

 とは言っても、われわれ自転車乗りもそのパターンに近いものがあるかもしれない。ヘンな形のヘルメット、チクビが写るジャージ、もっこりレーパン、キレイに剃り上げられたスネ毛、指無しグローブのヘンな日焼け・・・。自転車仲間の中で活動している時は何とも思わないが、一般の人から見るとどうだろうか。

 「カッコエエ男」になりたくて、その時の流行のファッションを取り入れたり、タバコを吸ったり、クルマを改造したり、酒の名前を覚えたりしたが、おっさんになった今から考えると、それら全て「カッコ悪い」と思うようになってしまった。

 嫁と子供を愛し、真面目に働き、友達がたくさんいて、自転車で清滝上らせたら速い。

 今のところそれが私の考える「カッコエエ男」であり、それに向かって努力することが「カッコエエ」と思い込んでいるのだから仕方が無い。

 それらが達成された時、私にもやって来るだろうか。モテ期が・・・。

徒然なるままに

 今日は休みでした。あったことをただ延々と書き綴ってみます。

 午前2時30分。息子がイタズラした目覚まし時計が鳴り起こされる。後に気付いたことだが、その時のイタズラで30分も時計の針を遅らせていた。仕事のある日だったらパニックになるところである。

 午前6時。いつものように早く目を覚ました息子に起こされる。その後、朝食を摂ったりポンキッキを見たりしてだらだらと9時頃まで過ごす。

 午前9時30分。東大阪にできたベビーザラスに出かけ、初めてのクツと、自分で食べる用のスプーンとフォークを買う。ベビーカーの軽くて良いものも探したが、嫁の希望する値段と機能が両立したものがなく断念。その後だらだらとウインドウショッピング(これが私にとってイチバン辛い)。

 午後12時30分。自宅近所の、生駒山上にある中華料理屋で昼食。

 午後1時。帰宅して缶ビールを1本飲み、息子と一緒に昼寝。

 午後4時。気持ち良く目が覚め、着替えて自転車に乗る。自宅から磐船街道を抜けて、JR片町線沿いを走り、清滝峠を越え帰宅する、約1時間ルート。自宅近辺の地図なんて見ることはなかったのだが、いろんな自転車ルートを探す為に久しぶりに開いてみた。すると、今回のような1時間から2時間ぐらいの適度なルートがたくさんあることにびっくりした。どれも交通量の少ない田舎道で、適度なアップダウン、綺麗な景色、そして最後は清滝アタックできるという風になっている。こちらに住んで1年半以上になるが、何故こんな「イイトコロ」に住んでおきながら今まで気付かなかったのだろうか。もったいない。

 で、清滝アタック10分50秒!自己ベスト更新!ホテル前で少しバテるが、落ち着いて息を整え水を飲んだ。それが良かったみたいだ。ゴールした後、クルマからの視線も気にせず歩道にヘタリ込んだが、自己ベスト更新した気持ち良さにしばらく浸る。空が近くに感じる。

 帰宅してシャワーを浴びて、午後5時30分。近所のスーパーへ買い物に行く。早速息子にクツを履かせて公園で立たせてみるが、どうも違和感があるみたいで上手に立てなかったようだ。まあすぐに慣れるでしょう。スーパーではタイムサービスで半額になったお造りとコロッケとアジフライを買った。今日の夕食と明日の弁当のおかずである。セコビッチ嫁のおかげでエンゲル係数は低く保たれている。

 まとめ。息子に早起きさせられたせいか、1日が非常に長かった。途中3時間近く昼寝したにもかかわらず、内容の濃い1日だった。休みだからって家でゴロゴロしているのはいけないなと思いました。

 以上、タダの日記でした。

チューンナップ

 息子の愛車をチューンナップしてやった。とは言ってもエンブレムチューンだが。

 こんなエンブレムは良く余ります。オデッセイもあったけど、いきなりゼイタクはいかん。お前はまだフィットで十分である。



 「パパにチューンしてもらったんだぜ〜」



 おまけ。ムスコをいぢる息子。

夏っ!

 梅雨もどうやら終わってしまったようです。ここ最近の天気はまさしく夏!って感じです。

 仕事場のFMからも、チューブなんかがひっきりなしに流れてきて、せっかく心頭滅却して火もまた涼しくなるように精神統一しているのに、「あ〜〜夏休みっ!」なんて歌われると毛穴から汗がピューって出てきます。仕事なんてほっぽり出して、どこかの海にグループ交際で行きたいと妄想しているのは、きっときっと私だけではないはずです。

 「夏の海」と言えば、「ひと夏のアバンチュール」が思い浮かびませんか!?たったひと夏だけの恋・・・。太陽に焼かれた砂浜のように燃え上がり、夏の日射しと、海の光と、波の音に後押しされ、今思い出しても甘酸っぱい・・・。そんな恋を経験したことのある人は多いはず。

 あの「夏の海」に存在する、猫も杓子もどいつもこいつもみ〜んな恋に落としてしまうあのパワーは一体何なんでしょう?

 あの夏の強烈な日射しにかかれば、みなさんがそれぞれ持っている「恋のストライクゾーン」は一気に広がり、さらにボール球までホームラン打てるんではないかと思ってしまいます。そしてまた相手も同じ錯覚に陥っている場合が多いので、まあよっぽどのことが無い限り、闇雲に振ったバットの真っ芯に当たることは珍しいことではありません。

 毎年この時期になると、そんな「ひと夏の恋」がしたくなります。しかしそんなワケにはいきません。私には嫁も子供もいるのです。今さらアバンチュールなんて言ってられないのです。言ってはいけないのです。

 ここ数年の夏の暑さには、私が若かった頃に経験した「ひと夏の恋」の記憶を呼び覚まされ、どうしようもない時間の経過と、越えることのできない(越えてはいけない)現実の壁の高さに、ちょっとセンチな気分にさせられてしまいます。

 「夏が来たなー!!」って感じではなく、「今年も夏がやって来たか・・・」って感じです(わかります?このニュアンス)。

 この時期の私に、サザンの『TSUNAMI』とか聴かさないで下さいね。目頭が熱くなっちゃいますから・・・。

気持ちE(パクリ)

 まっさんやN原君がいる前で出せてよかった。私が自他共に認めるヒルクライマーであることが証明出来てよかった。そう、出たのである。10分56秒!清滝自己新記録が出たのである!

 前日は某自転車屋さんで日付けが変わるまで呑み、その日の夕食も当日の朝食も食べていない。しかも朝8時に回転木馬に集合した時点ではまだ前日の酒が残っていて、アタマ痛いわリバースしそうだわ大変だったのだ。

 そんなコンディションにもかかわらずっ!清滝までの163号線でなんとか汗と共に昨日の酒を絞り出し、スタート地点では雑談するみなさんを無視して精神を統一し、短時間でベストな状態に持って行く。これまさに「アスリート」以外の何者であろうかっ!

 もうホント、「うれC
、たのC、気持ちE〜」である。

 回転木馬Sチームの最速は明らかに私であり、私のケルビム号は誰もが認める最速マシンであり、清滝峠は私のものであり、地球は私を中心に回っ・・・。

 あっ、N原君に言われたんだっけ。「新記録が出たからって、あんまりみんなをアオらないで下さいよ・・・」って。

 だけど〜、気持ちE〜んだもん!

子育てしてるつもり

 もうすぐ1歳になる子供を見ているのはとても楽しい。表情や動作などの種類が随分と増え、親との意志のやりとりがやりやすくなってきた。簡単な芸(バイバイやパチパチなど)も教えるとすぐにできるようになる。オモチャの動きや、テレビに写っているものなんかをじぃ〜っと見ている時なんかは、きっとものすごいスピードでそれらを吸収しているのだろうし、私も子供の前でヘンなことはできないなあ、と思うのである。

 来月で1歳になるのだが、よく無事でここまで育ってくれたなあと思う。転んでアタマを打ったり、熱を出したりして大変な時もあったが、今となってはいい経験だし、これからももっと大変なことがあるだろう。子育てはこれからが本番と言えるのかもしれない。

 今思うと、子供の世話といったらほとんど嫁がやっていた。私も一応子育てしていたつもりだが、おむつを替えるなんて1日に1回あるかないかだし、夜泣きしても未だに嫁のおっぱいじゃないと寝付いてくれない。料理も出来ないから離乳食なんて作れないし、先日嫁が連れて行ったという予防接種も何の予防接種なのか良くわからない。

 そのうえ、私の世話(作業着の洗濯や弁当作り等)もしなければいけない。しかも全く休みが無い。私は自転車のイベントだの何だので嫁子供と離れ、気ままに遊ぶことができるが、嫁はそういうわけにはいかないのだ。1日たりとも母としての仕事を休むわけにはいかないのである。私は子供がかわいい時しか見ていないのかもしれない。

 そう考えると、私はこの日記でもちょくちょく子供をネタにして、「子育て」のカテゴリーに記事をオモシロオカシク書いてはいるが、本当は「子育て日記」なんかではなく、単に子供の成長過程を書いている「観察日記」だ。本当の「子育て日記」なんてオモシロオカシイものなんかではなく、「疲れ」や「愚痴」なんかがリアルに書かれたものになるだろう。

 もうすぐ1歳。これからは「赤ちゃん」ではなく「子供」である。おむつや食事や寝かし付けることだけが子育てではなくなってくる。これまでは「かわいい」だけですべて許されて来たことが、これからはそうではなくなってくる。

 子供が1歳なら、父親も1歳である。父親として出来ること、やってあげられることは何なのか。何とか模索しながら頑張って行きたいと思う。

痩せてます

 最近、梅雨の中休みとでも言うのか、晴れの日が多い。となると当然、暑い。

 仕事で大量に汗をかき、自転車通勤で大量に汗をかき、嫁がセコビッチな為、エアコン未使用で大量に寝汗をかき、私の体重はどんどんダイエットされ、今や私が最速だった頃、全盛期だった頃、つまり若かった頃の体重に楽勝で達成している。

 しかし、清滝のタイムはそれほど上がらない。単純に「体重が軽くなったら速くなる」と信じて今までやってきたが、どうやらそんな簡単なものではないようだ。

 考えられる原因は3つ。
 ・暑い。
 ・自転車が重い。
 ・嫁が悪い。

 何とかこの3つの原因を排除し、「安定した最速」になれるように日々精進します。

 オレって謙虚やなあ。