梅雨もどうやら終わってしまったようです。ここ最近の天気はまさしく夏!って感じです。
仕事場のFMからも、チューブなんかがひっきりなしに流れてきて、せっかく心頭滅却して火もまた涼しくなるように精神統一しているのに、「あ〜〜夏休みっ!」なんて歌われると毛穴から汗がピューって出てきます。仕事なんてほっぽり出して、どこかの海にグループ交際で行きたいと妄想しているのは、きっときっと私だけではないはずです。
「夏の海」と言えば、「ひと夏のアバンチュール」が思い浮かびませんか!?たったひと夏だけの恋・・・。太陽に焼かれた砂浜のように燃え上がり、夏の日射しと、海の光と、波の音に後押しされ、今思い出しても甘酸っぱい・・・。そんな恋を経験したことのある人は多いはず。
あの「夏の海」に存在する、猫も杓子もどいつもこいつもみ〜んな恋に落としてしまうあのパワーは一体何なんでしょう?
あの夏の強烈な日射しにかかれば、みなさんがそれぞれ持っている「恋のストライクゾーン」は一気に広がり、さらにボール球までホームラン打てるんではないかと思ってしまいます。そしてまた相手も同じ錯覚に陥っている場合が多いので、まあよっぽどのことが無い限り、闇雲に振ったバットの真っ芯に当たることは珍しいことではありません。
毎年この時期になると、そんな「ひと夏の恋」がしたくなります。しかしそんなワケにはいきません。私には嫁も子供もいるのです。今さらアバンチュールなんて言ってられないのです。言ってはいけないのです。
ここ数年の夏の暑さには、私が若かった頃に経験した「ひと夏の恋」の記憶を呼び覚まされ、どうしようもない時間の経過と、越えることのできない(越えてはいけない)現実の壁の高さに、ちょっとセンチな気分にさせられてしまいます。
「夏が来たなー!!」って感じではなく、「今年も夏がやって来たか・・・」って感じです(わかります?このニュアンス)。
この時期の私に、サザンの『TSUNAMI』とか聴かさないで下さいね。目頭が熱くなっちゃいますから・・・。