イナカの余韻

 龍神村に住む嫁のおばあちゃんは91歳である。そんな高齢にも関わらず階段をスタスタ上り下りするし家事全般をテキパキこなす。ひ孫の面倒も良く見てくれて子供たちも大喜びだった。

 特に健康に気を遣っているというふうではなさそうなのだが、やはり田舎特有のノンビリとしたストレスフリーな暮らしが健康と長生きの秘訣なのだろう。

 ここには結婚前に一度来たことがある。

 もう随分前のことなのに、おばあちゃんの家の庭にある芝刈り機やクワやスキ、その他の農機具やホウキやチリトリまで全く同じところに寸分違わず置いてあり、本当に時間が止まっているようだ。

 「時間が止まっているんだからそりゃ長生きも出来るわなー」と思ってしまう。

 私は長生きに対してそんなに執着がある方ではないが、おばあちゃんのように田舎でノンビリ暮らし、早起きして作業をし、昼過ぎにウトウトし、晩に酎ハイを少し飲み、年に何度か各方面からやってくる孫やひ孫たちと遊ぶ・・・。そんな生活に憧れを持たないことはない。出来れば老後はそんな生活もしてみたいとも思う。

 そうやってゆっくりと生きることの意義ってもんが“イナカ”にはある。

 都会には生き急いでるヤツのなんと多いことか!

 毎日走る国道163号線なんて、死に向かってまっしぐらな人間のための道路である。ギリギリに幅寄せして私を追い抜いていくバカトラックを見るたびに思う。

 「絶対お前より長生きしたるからなー!」と。

TOUR DE RYUJIN

 なんてタイトルを付けたにも関わらず、この二日間自転車全く乗らず。嫁の田舎の龍神村に行って来た。

 2年も賞味期限の過ぎたビールを呑んだせいか、原因不明の頭痛と吐き気に襲われながらもクルマに荷物と子供と嫁を積み込み出発。近畿道、阪和道、海南湯浅道を贅沢に(?)使って吉備で下りる。阪和道の岸和田PAでリバースしたおかげでちょっと復活。府道22号線沿にある和歌山ラーメン『喜多筋』で昼食。細麺であっさりしててなんか懐かしい感じの味。ウマイ。



 ↑500円。安い!店のおっちゃんとおばちゃんがめっさイイ人で、子供達の面倒を見ていてくれたおかげでゆっくり堪能。また来たい。

 ラーメン屋を出てちょっと走ると『どんどん広場』って言う地元で穫れた野菜や果物を売ってるドライブインがある。晴れてたらここで自転車を降ろして自走するつもりだったが雨なので叶わず。ていうか自転車持って来てない。

 おみやげなんかを買うのに店の中をうろうろしてたら、とんでもないモノを見付けた。



 ↑ウ・・・ウーパールーパー!!久しぶりやんけ!小学生以来とちゃうかい?

 国道424号線に入り、くねくね山道をひたすら走る。アップダウンはそれほどキツくなく、景色がとても良いので晴れた日に自転車で走ったらサイコーかと思われる。修理川、日高川沿いを紅葉を見ながらのんびり走る。雨は止む気配は無く、山々に霧がかかっているがそれはそれで美しい。



 ↑日高川にかかる吊り橋。渡って向こう側に行けるが、傘をさしつつ子供を抱きながら渡るのはコワイのでヤメといた。

 さらに424号線をひた走り『道の駅 龍游』を過ぎた所にある福井ってトコが嫁の田舎。吉備からココまで約60km。自転車なら休憩含めて4時間ぐらいか。ツーリングにはちょうど良い。

 嫁のおじさんはキャンプ場と公民館を管理している村のエライさんで、自転車仲間を何十人も連れて来るってハナシをしたらエライ喜んでくれ、それらを特別に貸してくれるそうだ(!)。日高川沿いの河原のキャンプ場でバーベキューをやり、その後は50人は泊まれると思われる大広間で雑魚寝。調理実習が出来る程のキッチン完備なのでなんでも出来る。風呂は無いけどクルマで20分の所に龍神温泉(日本3大美人の湯と言われている)がある。大人600円。スーパー銭湯みたい。



 ↑キャンプ場。夏は泳げる。



 ↑公民館。クルマ20台は停めれる。



 ↑キッチン。カレーを50人前とか作れそう。



 ↑温泉街。土日は混むかも。

 妄想だけでしかなかった夢のイベントが、イキナリ目前にやって来たという感じ。今回は天候のせいで自転車に乗れず、「自転車目線」からのレポートが不可能だったが、距離、斜度共にビビる程ではない。初心者や女性でもラクショーかと思う。物足りない人はもっと別のルートを検索しても良いが、その後にバーベキューしたり温泉行ったりすることを考えたらこれぐらいでいいかも。

 嫁も子供も喜んでいたので、自転車乗りだけでなく、その家族も満足出来る特大イベントがもうすぐそこまで来ている予感!乞うご期待!!


p.s.
 ちなみに大阪市内から全自走で行ったら高野山越え200kmオーバーは確実。イノウエさん、どうですか?

おいしかった・・・。

 manさんに頂いた丸岡の餃子。サイコーやん。始めの一個目がサイコーにウマイ。どうもありがとうございました!今度注文するときは言うてください!



 しっかし30個いっぺんに焼くなよ・・・。フライパンのカタチになってるやんけ。

トップ4会談

 昨晩関目某所において、アルカホリック隊長manさん、SL(スローライフ)隊長(よ)さん、モンキーズ新隊長UNIさん、そしてアタッカーズ隊長である私の4人で今後のイベントについての会合が行われた。

 メンバーが増え、自転車に求めるものが多様化する昨今、最近のイベントは「一部の人間のみが楽しむ」という性格になってしまい、本来イベントの命題である「自転車を通じてみんなが楽しむ」には少々離れてきた感があるのは否めない。

 例えばレースイベントはそこそこ走れる人間にしか正直楽しくない。ロングツーリングも長距離が苦手な人だっている。遠出して宿泊してまで自転車に乗ろうなんて子育て世代にはなかなか難しい。

 もちろん今まで通りのイベントがいけないワケではない。それはそれで続けて行かなければいけないが、しかし新規メンバーが増え、その旦那様奥様、そして子供達まで、いっぺんに楽しめるイベントを企画提案し実行に移すことは、「成長し続けるグループや仲間」を統率する我々トップ4にとって必要不可欠なことなのである。

 まだまだ詳細を明らかにすることは出来ないが、レース組、ツーリング組、のんびり組、呑み組、既婚者組、子供組・・・。全てのメンバーが満足出来る夢のようなイベントが、静かに水面下で動き始めているのは事実である。

 乞うご期待ィヨロシク!!

タンタカロックなど

●先日23歳大学生男子のイトコと2人で焼肉を食べに行った。最近の23歳は何を考えてるのかと思ったけど、大したことは考えていないようだ。まあ33歳も同じだけど。それよりもコイツ、食うのはともかく若いせいかようけ呑みよる。ビール以外は自粛している私をヨソにいろんな種類の酒をイキやがり、最後には「タンタカロックで」だと。タンタカロックて。ハリガネロックの親戚か。それとも新しい音楽のジャンルか。「鍛高譚をロックでください」と言いなさい。しかし2人で2万円って・・・。お前のオトンに請求しとくからな。


●現在乗っているホンダライフがこの12月で3回目の車検を迎える。特に調子が悪いわけでもなく、ボコボコにヘコんでるわけでもないので、まだまだ使用可能なのだが、子供2人が大きくなるにつれ何かと手狭になるだろうということで、我が家ではクルマ乗り換え計画が持ち上がっている。しかし私と嫁と子供とベビーカーと自転車とその他の荷物を運ぶための移動手段の道具としてしか意識がない。それがいつしか定着し、「カッコ良さ」とか「性能」とか、クルマ好きとして一番大切な事柄が二の次になって、「クルマなんか何でもええ」なんていう悲しい思想になってしまった。ところが「何でもええ」となると意外にこれがクルマ選びを難しくする。何でもええって言ってもS2000じゃアカンわな。オデッセイならアブソルートがええけど高いしな。「何でもええんやったらもうええやん」。・・・また車検を受けることになりそうである。


●下の子が急に熱を出したせいで中止になっていた「龍神温泉旅行」。今度の日・月が連休なのでその日に行くことになった。クルマに自転車積んで行ってあの辺りの山を攻めるつもり。いいコースがあったら「高野山越え龍神温泉一泊ツーリング」ってのもいいかも。距離、斜度、景色なんかをリサーチ予定。楽しみだ。ところが昨日から上の子が鼻水を垂らしている・・・。ヤな予感。


●十三峠の終盤、焼失して朽ち果てたクルマが捨ててある。車種は不明(ガイア?)だが、クルマのメカニックとして、あそこを通る時はなんとも言えない気分である。一番苦しい所だから余計なこと考えたくないのに、せっかくの無我の境地も台無しだ。“乱”までに誰か片付けてくれへんかな?ウチが使ってる産廃業者に頼んでみようか。タダではムリだろうな。十三峠を利用するローディーがみんなで少しずつ出し合えばなんとかなるかな?

平日単独練

 今日は休み。21Tに慣れておく為にも十三峠単独練。

 川沿いルートを通って十三峠まで。20km弱だがゴーストップが多いので1時間ちょっとかかってしまう。『十三峠の乱』当日は木馬に6時集合としていたけど、6時木馬出発に変更します。5時50分頃に木馬前へお集りください。

 39×21でアタック開始。ダンシングを多用することになるが登れないことはない。今日は本番ではないので、無我の境地には入らなかったが自己ベスト更新。方向性は間違ってはいないという自信がついた。



 こんなタイムでも自己ベストです。本番では18分切りが目標だぜ!

 平群側に下ってR168を北上。そのままR163に出て帰ろうと思ったが、やはりチョモリストとして宝山寺を外すワケにはいかない。登り切ってチョモ神様にごあいさつ。小銭入れがジャラジャラしていたので全部放り込んだ。いうても100円未満。



 ワタクシ、なんかこのお寺、気に入っております。

 R168を北上し、磐船街道を抜け枚方市内まで。枚方大橋から淀川沿いに帰宅。ところがなんだか腹が減って来た。するとアタマの中にあるコマソンが流れて来た。

 てんかいっぴんぴんぴんぴん♪

 ペダリングと同期してなかなかのケイデンスである。こりゃイクしかないやろということで守口の天一へ。本当はさっさと帰宅してプロテインだかカーボローディングだかをした方が良いのはわかっているが、魔力にも近い“アノ味”はなんだか無性にカラダが欲する時がある。



 ガマン出来ませんでした。よかったプロじゃなくて。そんな旨さ。

 そう考えたら、天一とかマクドナルドとか王将とかにいる客って、プロのアスリートではないということである。イノウエ隊長が言っていた。「王将はデブ率が高い」と。つまりここにいる客全員、己の欲望に負け、自分のパフォーマンスの低下に目をつぶり、一瞬の快楽に身を任せてしまった負け組ばかりだというのか。うーん。隣のデブ営業マンになんだか親近感・・・。

 11時半に帰宅。80km。まあまあ充実。

ハマショー!!

 若い女性のお客さんのクルマを回送中。ダッシュボードのぬいぐるみとかミラーにぶら下がってるキーホルダーとかめっさ邪魔。安モンムートンなんかこそばいし。ていうか乗るの恥ずかしい。

 グローブボックスにはCDの山。何枚か手に取ってみる。

 クラブ系?

 テクノ系?

 ラップ系?

 おっちゃんにはナニ系なのか良くワカリマセンが、とにかく守備範囲外であること間違い無し。

 そんな中から意外な1枚が・・・。



 おおぉーー!!ハマショー!!

 迷わず再生!

マネ〜♪ マーネチェンジエーブリシィーン♪


マネーー!!
マネー!マネー・・・

 あー。カラオケしたなってきた。『十三峠の乱』の後はカラオケだな。

情熱大陸

 観た?観たよね!?

 情熱大陸にディスカバリーチャンネルの別府史之選手が出たね〜。

 フミのファンになった人多いと思う。私もその一人。外はドシャ降りやったけど今から走りに行こうと思ってしもた。

 しっかし3週間も取材してあれだけ!?2時間ぐらいのスペシャル組んだらんかい!

 フミ〜!頑張れよ〜!!

 ↓写真は穴埋め。



 つまかまり立ちも余裕だ是!!

『十三峠の乱』対策

 今日は嫁の友達が遊びに来ている。さらに子供2人を置いて買い物に行きやがった。

 ・・・・・。まあよい。

 リッツやシクロや山吹等、11月の自転車イベントは全て不参加とし、12月3日の『十三峠の乱』に全てのストレスやエネルギーをぶちまけてやろうと、いろいろと対策を練っている時期である。

 今日はフロント50Tだったのを52Tへ、リヤ12ー25Tだったのを12ー21Tへ交換した。つまり「重いギヤ」に変更したのだ。

 関西の峠でも五本の指に入る難所、十三峠でのアタックを目の前にして、わざわざ重いギヤに変更するなど正気の沙汰ではない。軽いギヤをクルクル回転させる方が速いということはサイクリストなら誰でも知っている事実である。

 しかーし!

 私は正気である。このギヤでアタックし、もちろん勝ちにイクつもりである。

 私の場合、スタート時は21T、その後斜度に合わせて23Tとか25Tを使い分けて(フロント39T)いるのだが、どうせ最後の方はヘロヘロになって25Tですら踏み切れないようになってしまい、ついついさらにシフトダウンしようとしてしまう。「もっと軽いギヤがあれば・・・」「ラストスパートはシフトアップしたいけど・・・」などというようなことばかり考え、なかなか走りに集中することが出来ない。

 それならばいっそのこと、スタート直後に21Tに入れてしまい、その後はシフトチェンジの煩悩なんぞに惑わされること無く、さっさと無我の境地に入ってしまう方が有利だと考えたのだ。

 無我の境地に入るまで、トップクラスの人間でも約10分かかるという(自社調べ)。すなわち10分や20分程度の一発アタックでは無我の境地に達するまでにゴールしてしまうということも少なくない。それを私はスタート直後約1分で無我の境地に入るという前人未到の記録にチャレンジしようというのである。これは、数多くの「無我の境地大作戦ユーザー」がいる中、トップクラス中のトップクラスで、すでに賢者レベルであることは言うまでもない。

 25Tでも踏み切れなくなるのに21Tである。ツライだろう。重いだろう。しかし無我の境地に誰よりも早く達し、「あれっ?もうゴール!?」「ココはドコ?」「私はダレ?」的なアホ状態になる為にはこれぐらいの荒療治が必要なのである。

 「ゴールまでのタイムを競う」のではなく、「無我の境地に入るまでのタイムを競う」になっているような気もしないでもないが、とにかく私はこの作戦でイク。

 12月3日(日)AM7:00「大竹7」交差点に大集合ィヨロシク!!