やはり前日からのことを書かないと。今回のゴタゴタは今から思えば確実にこの日から始まってる。
いつも大きなレース前にはチョモ練のゴール地点にあるお寺へみんなの安全祈願に行くのだが、今回は研修やら子供の怪我やらいろんなことが重なって結局行けなかった。「まあ1回ぐらい大丈夫やろ」と思って、とりあえずチョモ寺方向を向いて祈願しておいたがどうやら全く効果が無かったようだ。
トラブルの記念すべき(?)一つ目。N原君が伊丹空港の手荷物検査場でワケのワカラン中国人に絡まれた。どうやらN原君を泥棒だと間違えたようだが当然濡れ衣。
トラブル二つ目。ワタクシ参加証を見事に忘れました~。飛行機の中で気が付いて、記憶の中から荷物を探ったけど無い。まあ500円で再発行してもらったので大したトラブルでもないが、受験の日に受験票を忘れるバカ学生のようでこっ恥ずかしいぜ。
そして今回の最大にして最悪のトラブル。あらかじめホテルに送ったカワマタさんの自転車の箱の中に入れておいた、着替えやヘルメットやシューズ・ペダル、その他部品や工具等がなくなってる!!自転車しか入ってない!!箱のふたは一度誰かが開けた形跡があり、梱包の際には使わない赤い紙のガムテープでお粗末に張ってある。泥棒?事故?ミス?
可能性を考え出したらキリがない。ホテルの人や宅配業者に電話してなくなった荷物の在り処を突き止めようとするが、結局最終日まで見つからず。せっかくこのレースを目指して1年間本当に真剣に練習に励んできたところを身近に見てるだけに、カワマタさんの悔しさがひしひしと伝わってくるが、やはり本人が直に感じてる悔しさは、他人の私などが感じ取れるようなレベルではないだろう。オチャラけた練習しかしてこなかった私の荷物がなくなればよかったのに。
メンバーの中に、一人でもこういう大きなトラブルに巻き込まれた人がいるとどうしても心の底から楽しめなくなってしまう。やはり気を遣ってしまうからだ。カワマタさんはきっと、自分がトラブルに巻き込まれたせいでみんなが楽しめなくなってしまった責任みたいなのを感じてると思う。もちろんカワマタさんの責任ではないのだけど。せっかくの、何度も言うけど本当にせっかくの“オキナワ”なのに、楽しさが半減(あるいはそれ以上)してしまったことへの腹立たしさはどこへ向けていいのかわからないけど、やはりこんなトラブルなんかも全て含めて楽しめるような、(変な言い方かもしれないけど)心の広さみたいなのも持たないといけないのかなあとも感じたし。
そんなことをいろいろ考えてアタフタしてる私をヨソに、名護に自転車屋さんを探し当て、とっとと必要なものを買い揃えてきた行動力、そして、フラットペダルと運動靴で私よりも遥か前でゴールしたカワマタさんを尊敬します。今回はこんな結果だったけど、きっと来年はいいことあるよ!オレ、来年も行けるようになったから、絶対来年も一緒に走ろな。

家に帰り着いたら何事もなかったように机の上にあった参加証。