タイヤだけでも

 昨日の日記を書いてから、「よっしゃ、台風で風が強かろうが雨が降っていようが明日は朝練したる!」とヘンな気合が入ってしまい、嫁とコドモが寝静まってからせっせとタイヤを交換した。

 先日木馬に行った際に買っちゃってたんです。ミシュランプロレース!今まで私が買ったタイヤの中で一番高価なタイヤ!私の給料、イヤ、小遣いの2ヵ月と6日分のタイヤ!
 でもこれは決戦用にとりあえず置いておき、それまでは(よ)さんにいただいた練習用タイヤ(ほとんど新品!ありがとうございました)にしようと思っていた。だけど「ま、まあ1回だけ・・・デヘ」ってな感じで装着してしまった。

 そして今朝、清滝朝練に行って来た。さて、超最高級最速決戦用タイヤ(少なくとも私にとってはそうだ)、ミシュランプロレースのインプレッションでありますが・・・。

 よーワカリマセン。

 確かに転がり抵抗は少ない気がするが、まあ新しいタイヤは何でも抵抗なく転がるし、路面がウェットだったのでグリップがどうこう言うほどコーナーリングしてないし、距離もそんなに走ってないのでよくわからなかった。まあもうちょっと走り込んだらわかるとは思うが、なんせ嫁が髪を切っても気付かない私のことである。タイヤの性能の違いに気付くかどうかはかなり怪しい。

 しかし、アルテグラをデュラエースに交換していきなりタイムが上がるということはあまりないだろうが、タイヤを良いものに交換したらそれはありえると思う。自転車がどれだけ高価でも結局地面と接しているのはタイヤなのだ。

 人間とタイヤと地面があるから自転車は走るのだ。カーボンフレームとデュラエースとディープリムホイールだけでは自転車は絶対走らないのだ。

 高価なパーツを買うことができない庶民の自己防衛的思想(つまりヒガミ)である。

気分屋

 最近かなりテンションが低い。仕事も家庭もなんだかツマラン。

 もともと自分で自分がイヤになってしまう程の気分屋なので、こういうことは良くあるのだが、ここ最近は近年稀に見るテンションの低さである。

 そんなヤツと一緒に仕事をしてくれる会社の人や、そんなヤツと一緒に遊んでくれる友達や、そんなヤツと一緒に暮らしてくれる嫁には感謝の言葉も無い。

 ここしばらくパンクが続き、天候も良くない。仕事も珍しく忙しくてイライラしがちだった。他の人の日記を読むと、いろんな所へ走りに行って真面目に練習されている。私も鈴鹿やリッツがあるから練習しないといけないのだが、どうも気分が乗らない。何だかどんどん自分が取り残されているかのような錯覚に陥ってしまう。

 こういう鬱状態(イヤそんな大袈裟なものでもないが)からの脱出方法は、考えるチカラがなくなるほど自転車を漕ぎまくって疲れ果ててしまうことだと思う。そしてハラいっぱい好きなものを食べ、少し酔っぱらって、バタンキュー(古っ!)と眠ってしまうのがイチバンである。

 とにかく私のような妄想グセのあるヤツは、しょーもないことを考えがちだ。アタマに回る分の酸素が多いのだ。呼吸で得られる酸素は、筋肉とか内臓に使われないといけない。脳みそに回る分なんて、必要最低限でいいのだ。現在の私は脳みそが過呼吸症候群である。

 ヨシ、もうガムシャラにペダル踏んだる。ケイデンスとか心拍数とかメーターとかウィダーとかそんなオタクアイテムなんかいらん。酸素と水と坂があったらええんや。

 台風どっか行けアホ〜〜〜!

忘却の生き物

 (よ)さんの家にお邪魔して呑んでいた。

 御存じの方も多いと思うが、彼はオーディオマニアで、彼の自宅のオーディオシステムはシロートの私が見ても「なんだかスゲー」と思わせる(ていうかシロートだからこそそんな感想しか出ないのかもしれないが)。

 一目見て「こりゃー高い」とわかるオーディオ機器、そして非常にコダワリを持ってセッティングされたと思われる自作スピーカー、そんなシステムから再生される音楽は、酔いをさらに加速させるような、まさに「酔わせる音」だった。

 本人に言わせるとこれでもまだ「6割」の完成度らしくて、実家にあるシステムはもっとすごいらしい。

 私も一時期オーディオに凝っていたことがあった。市販の安いスピーカーを部屋のいろんな位置に移動させたりして音の変化を楽しむというぐらいのレベルではあったが、満足のいく音になったときは、まるで自分がオーケストラピットの中にいるような気さえしたもんだ。

 だけど、例えばピアノの音を忠実に再現できるのは結局のところそれはやっぱりピアノなわけで(それはもちろんトランペットでもドラムスでも何でも)、突き詰めていけば「イイ音」っていうのは「生音」だと私は思う。それを言ってしまうと元も子もないけど。

 お金が無いという理由をそんないいわけで正当化して、私は自分で演奏する側に回った。何十万円ものスピーカーから再生されるギターの音より、たった3万円の安いギターから出るヘタな和音の方が、私にとっては何十倍も「イイ音」だった。

 そんなハナシを2人で夜中の3時過ぎまで呑みながらしていた。ホントに時間の経つのを忘れてしゃべっていた。その間ずっと、(よ)さんのオーディオはジャズを流し続けてくれていた。

 「時間の経つのを忘れる」

 これが一番贅沢な時間の使い方なんだろうなと思った。そして「時間を忘れさせる」ことがいいオーディオの存在価値なのかもしれない。

逆ですよ

 宗一郎はようやく愛車に自分のチカラで乗り降りできるようになった。

 しかし自力で乗り込むと、どうしても、何度やっても後ろ向きに乗車してしまう。



 自分でも不思議な様子である。

タイヤ交換

 さて、タイヤを交換しようと思うのだが、どんなタイヤがいいだろうか。

 私の予定では、鈴鹿8耐の前に奮発して決戦用タイヤを購入しようと思っていたのに、今回の一連のパンク騒動で交換時期が早まってしまった。今から決戦用のタイヤを購入しても良いが、通勤やツーリングでも使うことになりそうなので、もったいない。

 今回は練習用を買って、レース前に決戦用を買うというのがベストなのかもしれないが、私の小遣いではそんなゼイタク出来るわけがない。この前チラっと見たが、ミシュランプロレースは1本5500円ぐらいだった。2本で11000円ですよ!小遣い2ヶ月と6日分ですよ!クルマのタイヤより高いっすよ!

 カネさえあれば決戦用に超高級軽量ホイールと高性能チューブラーをセットするのになあ。

 今日ラジオで言ってた。道を歩いていたら空から鳥のフンが落ちてきてオデコについてしまった。うわっ!最悪!とハンカチで拭いていたら、目の前に宝くじ売り場が。試しに買ってみるとなんと3500万円が当たったそうだ。そんなヤツが世の中にはいるのだ。

 今日から電線の下を走ってみるか。

自転車キライ!

 またパンクした。

 帰宅途中、いつものように阪奈道路を快調に走っていたら、どこからともなく「プシュ、プシュ、プシュ」っとタイヤの回転に合わせて音が聞こえた。あれよあれよと言う間に前輪のタイヤがぺちゃんこになって、走行不能に。

 先日と同じように路肩で蚊やクルマが巻き起こす突風と闘いながらチューブ交換。ハンドポンプで低圧ながらなんとか空気を入れ、再スタート。

 「くっそー。また家帰ってからパッチ貼らなアカンやんけ〜」などとパンクの神様に散々文句を言いながら徐々にペースを上げていった。その2秒後である。

 今度は後輪がパンク!

 まるでマンガ。

 替えのチューブなんて1本しか持っていない。パンク修理キットは持ってることは持ってるが、もうすでに暗くなってしまった阪奈道路の路肩でチマチマそんなことをやる勇気も気力も無い。

 嫁にクルマで迎えに来てもらうように電話。待ち合わせの場所まで歩くことに。

 自転車って乗ってる時はスバラシイけど、押してる時は正にクロモリのカタマリである。

 重い!

 キツイ上り坂で5km/h以下しか出なくて、「歩く方が速いやんけ」と自転車を降りて押す人がいるが、ヤメといた方がよい。どれだけ遅くても頑張ってペダルを漕ぎ続けないと、自転車がキライになるよ。イヤホント。

 ヒーコラ言いながらやっとこさ嫁が待ってるとこまで到着し、自転車を屋根に載せ、嫁に運転してもらい私は後席へ。

 明らかに不機嫌な監督(嫁)と、チャイルドシートにふんぞり返って座っているスポンサー様(コドモ)に挟まれて、肩身の狭い思いをした。リタイヤするツールの選手の気持ちがわかったような気がした。

 オラ、しばらく自転車乗らない!ガラスの破片や鉄くずでキズだらけになったタイヤを新品に交換するまで乗らない!パッチだらけのチューブを新品に交換するまで乗らない!

 パンクの神様どっか行けコノヤロー!

井の中の蛙

 昨日の晩、まっさんの奥様、さっちゃんからメールがあった。人妻からメールが来るなんてオレもまだまだ捨てたもんじゃないな、とアホなことを思いながらメールを読んでみる。

 『さっちゃんでぇ〜す』と、さっちゃんらしい題名から始まるそのメールの内容は、『今度のリッツクリテに出ませんか?まっさんもn原くんもヤル気満々やで』とのこと。

 「リッツクリテ?」

 私は恥ずかしながら、回転木馬で企画運営される、もしくは回転木馬に誘われるイベントにしか参加したことがない。それ以外の各地でたくさん行われているレースやツーリングなどのイベントに、個人あるいは数名のメンバーで申し込んで参加するということがなかったのである(この辺りで私の「他力本願さ」がうかがい知れる)。

 『いいねいいね〜。出るからには頑張るで〜』と勢いで返信したものの、今まで初心者メインのホビーレースにしか参加したことのない私は何だか急に不安になった。調べてみると、結構ハイレベルなレースのようである。今まで初心者の中で「ヌクヌクと」走っていたヘタレな私が太刀打ちできるようなレースではないんじゃないだろうか。

 やっぱりヤメとこかな・・・。鈴鹿8耐の次の日やしな・・・。少ない小遣いではエントリーフィーが払えないとか理由をつけて断ろうかな・・・。知らん人と走るの恐いし・・・。本当に何度もさっちゃんに「ゴメン、やっぱりヤメとくわ」と断りのメールを送ろうとケータイを手に取った。

 しかしこうも思った。

 私はこのブログで、「清滝11分切った!」とか「バトル上等!」とか「早起きしてどこどこ走って来た!」などと、散々エラソーに周りのみんなをアオっておいたくせに(しかもそれぞれが非常に低レベルだというのが恥ずかしい)、いざ木馬イベント以外のレースに誘われたからって逃げ出すなんて、それはとってもカッコ悪いことなんではないか。

 このブログも最近は1日に100件以上のヒットがあり、昨日の夕方の時点で1万アクセスを突破した(みなさんどうもありがとう。これからもよろしく)。私もちょっとした有名人(?)である。つまり私が「お山の大将」で威張っていることも有名なわけである。うん、それはとってもカッコ悪い。

 昔、行きつけのおでん屋のトイレに張ってあった言葉を思い出した。

 「勇気を出して一歩前へ!」

 それは「小便をこぼすなよ」という意味を含めた店側のシャレだったようだが、その当時いろんな諸事情でヘコんでいた私の心はその言葉に純粋に勇気付けられた。それ以来「勇気を出して一歩前へ!」が私の座右の銘だったじゃないか。

 「やるか」

 静かにそう決心したら、何だか興奮して眠れなかった。

今度こそ再開

 5時45分に起きて清滝朝練に行って来た。半袖短パンではもう寒いぐらいである。

 「練習」と名の付く走りをするのはミッドナイト以来始めてなので、あまりトバさないようにしようとのんびり走る。しかし残念ながらのんびりとしか走れなくなっている。

 たった1週間乗らないだけでここまで落ちるかっていう感じさえするが、まあ鈴鹿にピークを持って行くように調整するつもりなので焦らないことにする。

 ところで、私がトレーニングコースにしているのはほとんど清滝峠である。自宅から近いというのがその大きな理由のひとつだが、もうひとつの理由として、苦しい上り坂でトレーニングすれば、先日のミッドナイトのような(山岳に比べれば)ほとんど平坦なサーキットを速く周回することなんて簡単だと思っていたからだ。

 そう、何度も言うようだが「クライマーが一番強い!」と思い込んでいたのである。

 しかし清滝峠だけを何度も往復したからって、レースに勝てるワケがない。清滝だけで「勝てるレーサー」になれるなら、全国のローディー達が清滝峠に大集合するであろう。

 「清滝最速になる!」
 「清滝はオレの峠だ!」
 「清滝だけ速ければええねん!」

 と、ホザいていた自分が今更ながら恥ずかしく感じてしまう。私は真の「クライマー」ではなく、タダの「清滝峠愛好家」だったのである。

 「清滝で速い」だから「レースでも速い」ではない。
 「レースで速い」だから「清滝でも速い」のだ。

 「クライマーが一番強い」という信念は変わらない。しかし本当に強いのは「真のクライマー」である。私もそうなれるように、清滝だけでなく、いろんなステージの練習に参加して、「レースで強いクライマー」になりたい。

それぞれの秋

 朝夕がだいぶと涼しくなってきた。秋がやって来たようだ。

 さて、今年はどんな「秋」にしようか。

 まあ、ベタなところで「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」「芸術の秋」とある。どれもこれもありきたりなものばかりである。

 そんなワケで今年の秋は、今までとは違った「新しい秋」を妄想してみたいと思う。

 「子育ての秋」・・・秋に限らず継続しなければいけないことなのでボツ。
 「恋愛の秋」・・・したいのはヤマヤマだが、してはいけないのでボツ。
 「仕事の秋」・・・なんか虚しいのでボツ。
 「旅行の秋」・・・時間もお金もないのでボツ。
 「清滝タイムアタックの秋」・・・最近モチベーション下がってるのでボツ。
 「デュラエースの秋」・・・完全にムリなのでボツ。

 う〜ん、なかなかいいのが無いな。

 というワケで、みなさんの「おすすめの秋」募集中!

坐薬の記憶

 息子の熱が40度を超えたので、初めて坐薬を使った。

 自分が子供の頃、坐薬を入れられた記憶が蘇ってくる。あの感触、あの違和感、あの便意・・・。私は坐薬が大嫌いだった。

 「スマン!ガマンしてくれ!」と言いながら挿入。一瞬泣く息子。意外とするする入っていく。

 しばらく経って熱を測ると・・・

 35度!

 効き過ぎやろ。