今度こそ再開

 5時45分に起きて清滝朝練に行って来た。半袖短パンではもう寒いぐらいである。

 「練習」と名の付く走りをするのはミッドナイト以来始めてなので、あまりトバさないようにしようとのんびり走る。しかし残念ながらのんびりとしか走れなくなっている。

 たった1週間乗らないだけでここまで落ちるかっていう感じさえするが、まあ鈴鹿にピークを持って行くように調整するつもりなので焦らないことにする。

 ところで、私がトレーニングコースにしているのはほとんど清滝峠である。自宅から近いというのがその大きな理由のひとつだが、もうひとつの理由として、苦しい上り坂でトレーニングすれば、先日のミッドナイトのような(山岳に比べれば)ほとんど平坦なサーキットを速く周回することなんて簡単だと思っていたからだ。

 そう、何度も言うようだが「クライマーが一番強い!」と思い込んでいたのである。

 しかし清滝峠だけを何度も往復したからって、レースに勝てるワケがない。清滝だけで「勝てるレーサー」になれるなら、全国のローディー達が清滝峠に大集合するであろう。

 「清滝最速になる!」
 「清滝はオレの峠だ!」
 「清滝だけ速ければええねん!」

 と、ホザいていた自分が今更ながら恥ずかしく感じてしまう。私は真の「クライマー」ではなく、タダの「清滝峠愛好家」だったのである。

 「清滝で速い」だから「レースでも速い」ではない。
 「レースで速い」だから「清滝でも速い」のだ。

 「クライマーが一番強い」という信念は変わらない。しかし本当に強いのは「真のクライマー」である。私もそうなれるように、清滝だけでなく、いろんなステージの練習に参加して、「レースで強いクライマー」になりたい。