カゼには勝てん

 ヘンな夢を見たせいで4時過ぎに目が覚めて、それから眠れなくなってしまったので、「午前中100kmラン」のスタート時間を早くして、暗い内から出かけようとした。

 着替えを取りに嫁と子供が寝静まっている寝室にそーっと入ると、なんと、息子がぱっちりと目を開けて私を見ているではないか!

 普段なら目が覚めたらグズグズ言うか、機嫌の良い時は「ぶーぶー!」とか言うのに、今日は黙って目だけを開け、私の心の奥の奥まで見透かしているような表情で布団に座っている。

 今朝見た夢のこともあって、私はものすごく恐くなり、出かけるのをやめた。息子を私の布団の中に招き入れ、背中をとんとんしてやるとすぐに寝付いた。私もそのまま眠ってしまった。

 8時頃に起きて、いろいろと用事を済ませると14時。今からでは130kmも走る時間がない。それでも半分意地になって60kmコースを走りに行った。

 風がキツくて終止向かい風。ドロップハンドルの下を長く握っていると手が痺れてくるので、ハンドルの上にヒジを置き、シフトワイヤーを持ってなんちゃってDHスタイル。こうすると風の抵抗が軽減されて2〜3km/hは上がる。風の抵抗ってエライもんである。本気でDHバーが欲しくなった。

 調子は良かったので風邪には勝ったようだが、風には勝てなかった。

失明くん

 私には5歳か6歳ぐらいの男の子の友達がいて、

 よく2人で遊んでいたから、私もその夢の中ではそれぐらいの歳だったのかもしれない。

 ところがある日、その男の子が急性の白内障で入院することになり、

 会えなくなってしまった。

 後日、私は母親から彼は失明したということを聞かされた。

 その事実がとても恐くて、受け入れることが出来ずにお見舞いも行けなかった。

 それでもようやく1週間ぶりぐらいに彼の元を訪れた。

 病室のドアを開けると、白内障だとは思えないきれいな黒い瞳で私の方を向き、

 「来てくれたん」

 と、にっこり笑って静かに言った。

 私は何を思ったのか、

 「よっ、失明くん」と言った。

 そう言ってから急に涙があふれて来て、彼を抱き締めて大声で泣いた。

 「かわいそう!かわいそう!」

 と言って泣く私の両肩を持って彼は、

 「かわいそうとちゃう!」と言った。

 「友達が帰って来てくれたんやから、かわいそうとちゃう!」

 と、大きな声で言った。

 そこで目が覚めた。すごいリアルだった。

 男の子の不憫さと、夢だったという安心感で、また涙が出てきた。

 私は夢の中で、その男の子を「宗ちゃん」と呼んでいた。

 間違いなく「宗ちゃん」と呼んでいた。

 すごく恐くなって、息子を見た。

 嫁の腕枕ですやすやと眠っている。

 数え切れない程の偶然と奇跡が重なって、

 五体満足で健康な子供を授かったことに、

 今更ながら感謝してしまう。

 たとえ失明したとしても、たとえ亡くなったとしても、

 それは「かわいそう」ではなく、「運命」なんだと思った。

 「健康な内に」「生きてる内に」というわけではないけど、

 たくさん遊んであげて、たくさん本を読んであげて、

 たくさんいろんなことを教えてあげたい。

 そんなことを考えてたら眠れなくなってしまった。

アタック返し!

 明日は休みなので(飛び石連休ですな)、「ひらパーアタック」にやられたカラダに喝を入れるべく、「午前中100kmラン」する予定。

 6時起床、7時出発。R163で木津まで行き、和束を抜けて信楽まで。R307で山城大橋、木津川沿いを御幸橋まで。苦手な枚方市内を抜け、磐船街道で自宅。この間まっさんk本っちゃんと行ったコース。

 前回の反省を踏まえて45km毎に少しずつ補給するつもり。マイヨポケットにはウィダーを2つ入れて。大好きなキャラメルコーンはかさばるから却下。ルマンドは溶けてネトネトになるし、ゴミが増えるからこれも却下。

 多分120〜130kmぐらいになるだろうから、11時台に帰って来るには平均30km/h以上(!)。

 ・・・イケんことはない!!

 風邪(インフルエンザというウワサもある)に勝つにはこれぐらいやらんとイカン。

 アタック返しが決まるか、敢え無く返り討ちに会うか・・・。明日の報告を待て!

やられた

 どうも昨日の「ひらパーアタック」にやられたようだ。

 頭と腰が痛い。目の奥が熱い。鼻水も出てきた。

 それに反し、嫁と子供はすこぶる元気。

 私の健康と引き換えに家族の幸せがあると思うとそれも本望である。うそ。

ひらパーアタック

 嫁と子供を連れて「ひらパー」に行ってきた。

 平日だというのに菊人形展は大盛況で「別に今年で終わらんでもええんちゃうん」と思ってしまう。まあ最後だからこれだけ人が来てるんだろうな。私もそんな人混みの一人である。

 子供はトーマスに乗ったり、ふれあいミニ動物園みたいなところで自分のカラダよりもでかい動物にも臆せず、犬の目を突いたり、ヒツジの毛をむしったり、ブタの鼻に指を突っ込んだり、モルモットを握り潰そうとしたり、非常に楽しそうであった。

 しかし私は、正直言って遊園地が嫌いである。何が嫌いって、とても疲れるからだ。

 私は普通の人、つまりノンサイクリストに比べると体力はある方だと思う。足の筋肉も発達していると思う。しかし、ああいう遊園地や梅田や心斎橋などの繁華街をウロウロ歩き回るのが不得意である。

 こんな時、女性は強い。ましてやウチの嫁なんて妊娠中でツワリもまだ終わっていないというのに、どこからそんな体力が湧いて出て来るんやというぐらい、ベビーカーを押しながらビデオカメラとデジカメを巧みに操作し、すいすい歩いて行くのだ。普段からそれだけテキパキと動いて頂きたい。

 夕方の枚方市内の渋滞の中クルマを運転して帰って来て、そのまま布団に入ったら2時間程眠ってしまった。

 嫁と子供を連れての遊園地は、清滝アタック10本分に相当する。

防衛本能

 12月4日のシルベストイベントに参加しようと決めてからここ2〜3日、心のどこかに引っかかりみたいなのがあった。何か忘れ物をしているような・・・。その日は夜からの木馬忘年会以外は何も予定なんて無かったハズだ。「行く行く!」と軽く返事してしまったけれども・・・。

 なんかスッキリしない。防衛本能みたいなものが働いて、家のカレンダーを恐る恐る確認した。すると12月4日のところに嫁の字で、

 『中山寺』

 と書いてある。

 そうや!思い出した!

 2人目の安産祈願の為に中山寺へ行く日やった!!

 めっちゃ大事なコトやんけ。忘れんなや俺。

 ま・・・まあ2人目はこんなモンです。

ミシンが欲しい

 朝晩がかなり寒くなってきた。自転車通勤している者にとってこれからツライ季節になる。

 寒くなってくると自転車に乗る際に着る服の選択が難しい。走り始めは寒いけど、10分も走れば暑くなる。通勤距離が長くなればなるほど「暑い時間」が増えるわけで、その時間を快適に過ごそうとすれば走り始めの「寒い時間」を犠牲にしなければならない。

 まあ、最近のウェア類は高性能になってきているので、防寒性能と通気性能を高次元でバランスさせたものはたくさん販売されている。デザインも豊富なのでTPOに合わせて選ぶこともできる。

 しかしっ!

 それらはとても高価である。例えば自転車用の長袖ジャージは軽く1万円をオーバーする。私は恥ずかしながら自転車用ジャージは半袖のものしか持っておらず、「長袖のを買ってくれ」と嫁に頼んだら「高いからアカン」とあっさり断られた。それでもなんとかすがりついて買ってもらったのが、アームウォーマー1組だけである。

 夏用半袖ジャージとアームウォーマーの組み合わせの上にユニクロジャンパー等を着るのだけど、典型的な「始め寒くて後暑い」パターンである。私はこの組み合わせで冬を乗り切る自信が無い。

 誰か私にミシンをください。必要に迫られてるので何でも縫えそうな気がします。たとえマイヨジョーヌでもマイヨブラン・アポワルージュでも。

レベルアップ

 仕事場にHさんが来て、自転車のハナシをしていた。

 最近の彼のレベルアップぶりには目を見張るものがある。この間の日曜日なんて一人で100km以上をしかも午前中に走破したそうだ。清滝を初めて一緒に上った時は15分ぐらいかかって、上りきった後もまともに話も出来ないぐらいハアハア言ってたのに。

 もともとハマりだしたらとことんいく性格の持ち主なので、ある程度は予想できたのだが、ここまでになるのにこんな短期間だとは思わなかった。おそらくシルベストに行くようになってからだと思われる。以前シルベストの朝練に初参加して以来、どうも何かに火がついてしまったようだ。

 やはり自分よりレベルの高い集団に勇気を出して入って行くことはとても効果のあることなんだろうなと思う。なかなかタイミングが合わなくて(言い替えれば勇気が出なくて)私はまだ朝練やその他のシルベストイベントには参加したことがないが、近々是非参加させていただきたいと思っている。

 恐れ多くもこのブログを読んで下さっているシルベスト組の方もいらっしゃるようなので、「アイツがM君ちゅうヤツか。ブログでエラソーに言ってる割には遅いのー」なんて言われないようにしないと。

 一人では心細いので箕面モンキーズも道連れにしよう(笑)。

お久しぶり

 昨日の晩は実家泊。今日は昼から町内会の食事会があるので、朝から清滝を上って自宅に帰った。その前に、暗峠アタックに出かける木馬メンバーを見送りに行く。ついでに借りてた『生徒諸君!』を返却。

 『生徒諸君!』には泣かされた。ベタな青春ドラマで、しかもベタな泣かし方であるにもかかわらず、しっかりとその「ベタ手法」にハマり、毎晩枕を濡らしてしまった。私も基本的に「ベタ」ということだ。

 さて、39X21のみなぎりギヤで清滝を上るのは初めてだ。ていうか清滝を上るのも結構久しぶりである。21Tでは重すぎるかな、と思ったが意外とそんなことはなく、このギヤでも上れないことは無い。確かに中盤のホテル前ではもうひとつ軽いギヤが欲しくなったが、そこはこれからのトレーニングで克服していければいいかなと思う。

 久しぶりの清滝は気持ち良かった。

アタマがおっさん

 研修2日目。

 今回の研修は、とある社内資格を取る為の研修である。すなわち真剣に勉強しないといけないわけで、「授業中のヒマつぶしに」と、さっちゃんにもらったロケット鉛筆で遊ぶ時間も無く、珍しく真面目に取り組んでいた。

 こういった研修をしていて、最近良く思うことがある。

 ・・・アホになった。

 今回の研修でもそうだが、簡単な計算問題が出る。微分積分とか図形の面積とか、そんな問題では無い。非常に簡単な掛け算と足し算程度のものである。しかしなかなか答えが出ない。算数だけでは無い。マルペケ問題の引っ掛けにいとも簡単に引っ掛かるのである。読解力も落ちた。

 「アタマが凝り固まった」感じである。

 門真の運転免許試験場などで、中高年のおっさんおばはんが、たっぷりあり過ぎると思われる試験時間をフルに使っても全部答えられなかったり、携帯電話の機能の10%ぐらいしか使いこなせない有り様を見て、「どんくさいのー」と思っていたのに、まさに自分がそうなりつつあるのである。

 『大人の計算ドリル』とか『大人のDSトレーニング』とかで回復できるだろうか。ああ、歳は取りたくない・・・。