下りアタック禁止令

 「清滝アタッカーズは下りもアタック!」なんて書いたことがあるけど、撤回しようと思う。やっぱり下りアタックは危ない。

 下りのタイムを縮めようと思ったら、「恐怖との戦い」ただそれだけである。ある程度のテクニックにより速くなることは出来るが、そこから先はどう努力しても大して速くならない。恐怖に打ち勝って危険と隣り合わせになるしかない。

 ただし「下りは気持ちイイ」というのは確かにあるので、そういうダウンヒルが出来るように練習することは大賛成である。

 毎日清滝を往復しているとおかげさまで、下りを「怖い」と思うことはなくなって、ワインディングを楽しめるようになった。荷重移動とか目線とかでホントにバイクの挙動が変わるし、「今のヘタやったなー」とか「今のコーナーリングは芸術やな〜」なんて思えるようになった。

 「下りキライ」って言う自転車乗りって結構いて、クライマーなんかに多いような気がするのだけど(まっさんもキライって言ってた)、私もその気持ちはワカランでもない。ブレーキをずっと握っていたり、腕や肩に力が入ったりして疲れるし、何よりも怖い。下りで一度でもヒヤリとしたことのある人なんかは尚更である。

 でも、それらは練習することによって克服出来ると思っている。上りの練習はタイムを縮める為だけど、下りの練習は気持ち良くなる為である。清滝を下りながら思わず「ヒャッホー!」って言ってしまうこともぶっちゃけある。「このまま羽根広げたら梅田ぐらいまで飛んで行くやろなー。わはははー!」なんて。

 「清滝アタッカーズは速い」ではなくて「上手い」にしよう。そうしよう。

 「清滝が上手い」

 うん、なんかエエやん。

ちょっと見てや!

 仕事でタイヤのエアチェックしようと思ったら、バルブのフタが手からコロコロと転がっていって、ドコ行ったんかなーって探したら、ナ・・・ナンと立っててん!スタンドアップやで!!ミラクルやと思えへん!?きっとええことあるわー。

シャシの話とか

 これまた長文です。酒でも飲みながらお楽しみ下さい。


 先日の記事にもチラっと書きましたが、クルマも自転車も、エンジンとシャシのバランスがとても大切であることは周知の事実であります。ちなみに「シャシ」というのはボディやらサスペンションやらタイヤやら、エンジン以外の全ての部分のことをまとめてそう言います。「シャーシ」とか「シャシー」とかの呼び方もありますが、ここは教科書通り「シャシ」で統一したいと思います。いろんな解釈があるとは思いますが、そう習ったんやからしゃーないやん、ということで毎度のことながらツッコミは禁止とさせて頂きます。

 私はホンダのディーラーで働くシガナイ整備士ですが、友人知人親兄弟親戚紹介等々の諸事情により他メーカーのクルマも修理させて頂く機会があります。コレがなかなかホンダマン泣かせ、・・・イヤイヤ、光栄なことでございまして、それぞれのメーカーの考え方や信念などを垣間見ることが出来る良いチャンスだったりするのです。

 先日も6000ccものバカデカイエンジンを積んだアメ車を触らせて頂く事がありましたが、やはりそれだけのエンジンを積むシャシってのはモノスゴイ頑丈に作られているものでありまして、国産車ばかりをイジっていると考えもつかないような部分に補強が入っていたり、ドラム缶を横にしたようなタイヤが装着されていたりするのであります。エンジンを始動し、空ぶかしを一発カマしただけでマフラーから100円玉がチャリンチャリンと飛び出していくかような燃費の悪いエンジンであるにも関わらず、アメリカではそういうクルマがフツーに走っているのであります。それらは当然アメリカの交通事情や石油価格などがそうさせたわけで、例えば雨の少ないイギリス車にはオープンカーが多かったりするのであります。

 さて、自転車の話に移ります。

 これら「御国柄」が如実に表れる例に、自転車はバッチリクッキリ当てはまるものだと自動車整備士国家資格所有者(ひつこい)である私は確信しております。

 冒頭でも書きましたように、エンジンとシャシの関係は最重要項目でございます。エンジンは“日本人”以外に選択不可能ですから、シャシ、つまり自転車本体の選択を慎重に行う必要があるわけです。ここをミスっていらっしゃる方が意外と多いのではないかと私は思っておる次第であります。

 コレをお読みの自転車仲間の皆様の中には賢明な方がたくさんいらっしゃいますのでそういった類のミスには心配御無用かと思いますが、先日行われました鈴鹿での8時間耐久レースなど大型イベントでは、エンジンがコッテコテの日本人であるにも関わらず、バッリバリのアメ車であったり、ビッカビカのイタ車に乗っている方が結構いらっしゃるのです。私は別にアメ車やイタ車を否定しているわけではございません。自転車の楽しみ方の一つに「所有のヨロコビ」というものがございますので、アメ車やイタ車、その他庶民では到底手の届かないような自転車に乗っておられ、ゆっくりと楽しんで走っていらっしゃる方々は、おそらくそういう自転車の楽しみ方を満喫されているのだと思われますので、「ほっとけや」と言われましても私は何の文句も言い返せないわけであります。

 しかしながらこれまた先日も書きました通り、私は息子に創設者の名前を付けてしまうほどのホンダ党であります。エンジン、シャシ共にバランスの取れた国産車の中でもさらに高次元でバランスされ、効率の良いパワーの出し方を徹底しているホンダ車のファンと致しましては、やはり「走ってナンボ」だと考えるのです。自分の持つエンジンパワーと、シャシである自転車とが高次元でバランスしながら走行することが最も速く走る方法であると考え、どちらか一方が飛び抜けていてもそれは「ホンダ的」に申しまして、「違うんだな〜」なのであります。

 というわけで、「自分に合った自転車選び」が大切でありまして、そんなことはどこの自転車雑誌を見ても書いていることなのでありますが、「今さらそんなこと言われても買い換えられへん」方が私を含めて多数いらっしゃいます。またパーツひとつ取ってみても非常に高価な物が多く、少ない小遣いをやりくりしているサラリーマンにとって、それらの選択ミスは絶対に許されることではございません。

 昨今の自転車ブームによりまして、本屋に足を運べば自転車雑誌は山の用に販売されており、それらのページをパラパラとめくると魅力的な自転車やパーツが溢れるほど掲載されております。しかし、そんなものに惑わされてはいけません。自分のエンジンに合わない間違ったシャシ選びをしないためにも、「自転車は走ってナンボ」ということを忘れないで頂きたいと切に願うのであります。幸いにも「売るだけ」の自転車屋さんは少ないように思います。買ってもらった自転車を最大限に使って頂けるように様々なイベントを提案してくれるお店がほとんどです。そういったイベントを最大限に活用し、乗って乗って乗りまくって頂きたい。そうすれば自ずと「自分に合うモノは何か」がわかってくるものでございます。

 私も「コルナゴ欲しい」とか「カンパレコード」欲しいとか申しておりますが、先日333.33kmを走破した時に思いました。「コレでええんやな」と。私のエンジンはラッキーなことに今乗っている自転車が相性バツグンなのでございました。自転車選び、パーツ選びに迷っている方がいらっしゃいましたら、とりあえず乗って下さい。走って下さい。外人や金持ちの真似はしなくても良いのです。補助輪無しで走ることの出来たあの日の感動を思い出して下さい。自転車はそういうモンなのであります。

 エンジンは机上で設計することが可能ですが、シャシは不可能です。ホンダでさえ、わざわざドイツのサーキットまで持ち込んでテスト走行を繰り返すぐらいですから。

未来予想図

 お前が競輪選手になって大儲けして有名になってオリンピックに出てメダル穫って国民栄誉賞とかもらったらコルナゴ買うてくれや。

今日の清滝

 6時に起床した時点で雨が降っていたし強風だったのでクルマで出勤。

 清滝峠は路面がセミウェットで、強烈な追い風。自転車通勤していたら9分台出てたハズ!くそっ!

大丈夫か!?

●毎日毎日清滝峠を登っていると、当然と言うか何と言うか、痩せた。ベストの63kgよりもさらに1kg減・・・。身長177cmの私が62kgである。ガリガリやん。大丈夫か!?


●近所に住む3歳の女の子は、両親が朝早くから夜遅くまで働きに出ている為、おばあちゃんが世話をしている。その女の子、朝は10時頃に起床して牛乳1杯しか飲まず、夜は12時ぐらいまで起きているらしい。大丈夫か!?


●先日のMTBイベントでモンキーズのKATくんが右手親指を負傷したらしい。もうすぐ彼が所属するバンドのライブだというのに。モンキーズは怪我人が続いている。大丈夫か!?


●こころ(6ヵ月)が、宗一郎(2歳3ヵ月)にめちゃくちゃにされている。上に乗られたり鼻フックされたり・・・。それでもこころはケタケタ笑っている。大丈夫か!?


●新居のトイレが余りにもキレイな為、とうとう私も「座りション」をするようになってしまった。まあトイレが美しさを保つ為にヒトハダ脱いでいるわけだ。で、用も無いのにウォシュレットをしてしまう。本を読みながらず〜っとである。大丈夫か!?

エンジンの話とか

 長文でございます。急いで読む必要はありませんので、ヒマな時に酒でも飲みながら読んでいただけると幸いです。


 こう見えても一応自動車整備士の国家資格は持っておりまして、その為の勉強は人一倍やったと自負しておる次第であります。日々の業務に自動車工学の知識をフル活用しているかどうかはさて置きますが、意外にもその知識が自転車にも応用出来ることがあるので、サドルにまたがっているヒマな時間であれこれ考えるのにちょうど良かったりします。

 やっぱりクルマも自転車もエンジンが肝心でございます。フェラーリのボディに軽トラのエンジンを積んでも速くなりません。それなら軽トラのボディに軽トラのエンジンを積む方がかえって速いです。私のような貧脚がコルナゴ最高級モデルに乗ることはつまり・・・、以下省略しますが、そんなことは国家資格を持っていなくてもわかることです。せっかくなので「国家資格を持ってるヤツっぽい」ことを書いてみようと思います。

 「エンジンパワーを上げるにはどうすればよいか」という課題をやった記憶がございます。その方法には何通りかがありまして、
1・・・排気量を上げる。
2・・・回転数を上げる。
3・・・過給器を付ける。
 だったように記憶しております。なんせ10年以上前に習った事でございますので、厳しいツッコミは無用でお願い致します。

 1と3は実は同じことであります。2000ccのエンジンに過給器(ターボとかスーパーチャージャーとか)を使ってより多くのエアを送り込むことによって2200ccとか2300cc(場合によってはそれ以上)のパワーを出そうとしておるわけです。2についてははそのままであります。エンジンの回転数を増やせばそれだけパワーは上がります。その為にショートストロークにしたり、フリクションロスを抑えたりしてるのです。

 私は自他共に認めるホンダ党でございます。学校もホンダ、仕事もホンダ、息子の名前も宗一郎であります。ホンダのエンジンに惚れ込んだ多くのDQNの一人であります。ホンダのエンジンは、某外国製エンジンのように無闇ヤタラと排気量を上げるのでもなく、某国産エンジンのように過給器を二つも三つも付けるというのでもありません。フリクションロスを最低限に抑え、それ専用のエンジンオイルも開発し、純粋にエンジンの回転数を上げることによってエンジンパワーを得ているのでございます。

 それはある意味非効率なことかもしれません。もっと簡単にパワーを得る方法はあります。しかしそれがホンダの信念なのでございます。F1をはじめ様々なレースシーンにおいて、一番速くて信頼のおけるエンジンは何かということを知り尽くした故の選択なのであります。

 さて、自転車の話に移ります。

 自転車のエンジン、つまり「自分」のパワーを上げようと皆様日々努力、試行錯誤されております。私もそんなDQN、あっイヤ、自転車愛好家の一人であります。「自分のエンジンパワーを上げるにはどうしたらよいか」という命題を、先程のクルマのエンジンの話に置き換えて考えてみますれば、上記の3通りの方法のうち、どれが一番適当でありますでしょうか。

 排気量はそう簡単に上がってくれません。人間で言うと肺活量に相当するかと思われますが、トレーニングである程度のアップは望めます。しかしその為には気の遠くなるような地道で退屈なトレーニングが必要ですし、口や鼻の穴に小型の扇風機のような物を付けて過給器のマネをすることも出来ません。なんと言っても「ホンダ的」ではありません。やはりホンダ党は「回転数を上げる」ことでエンジンパワーを得るべきではないかと思っております。

 そうであります。多くのサイクリストの皆様が既にお気付きの通り、「ペダル回転数を上げる」ことがエンジンパワーのアップにつながる最も簡単かつシンプルかつスマートであり、隣を走るライバルよりも前に出ることを可能にしてくれるのであります。

 その為には「普段より高回転に慣れておく」つまり「ローギヤダウンヒル等のトレーニングをする」のは当然ですが、自動車整備士国家資格所有者と致しましては、各部のフリクションロスを最低限に抑えることが最重要であると考えます。自転車における機械的ロスはざっと思い浮かぶだけでも「車輪」「クランク」「ギヤ」等がございますが、一番のロスはやはり「チェーン」でありますでしょう。

 サビサビのチェーンをギシギシ言わせて走っている古いMTBなんかを街中で良く見かけますが、アレはホンダ党にとって見るに耐えないものであります。タマにそんな自転車でメチャクチャ速いヤツがいますが、恐らくその人はホンダ党ではありません。鼻の穴を覗いたら、きっと過給器が付いていることでしょう。

 「チェーン」はエンジンパワーのアップにおいて最重要パーツであります。これを定期的に交換し、常にベストな状態を保ち続けることが出来るサイクリストのみ、本来のエンジンの力を余すことなく発揮出来るのであります。

 エンジンパワーアップの為に、今からチェーンを交換したいと思います。



 余談ではございますが、これから子供たちが大きく成長してくることにより、我が家計は苦しくなること必至であります。3000円しないチェーンを購入するためだけに、これだけの論文を嫁に提出しなければいけない日も遠くないことでしょう・・・。

しぼりたての時間

 昨日の十三峠練習ツアーに参加した4人は、偶然にも全員子育て世代だった。年齢30歳代、気持ちだけはまだまだ若い嫁と育ち盛りで手のかかる子供を持った、私と実に境遇が良く似た他人とは思えないメンバーである。

 皆さんコンビニ休憩時や峠の頂上では汗を拭う前に携帯を取り出し、嫁から着信やメールが入っていないかのチェックに余念が無い。「今ドコドコにおる」「もうすぐ帰る」等、外回りの営業マンでもそこまでせんやろというぐらいである。イヤホンマやで。

 様々な試行錯誤があり、心理作戦があり、紆余曲折があり、時には四面楚歌に陥り、七転八起して得た午前中の数時間はまさに千載一遇であり、しぼりたてのフレッシュな「100%自由時間」なのだ。

 そうして得た貴重な時間を無駄に使うわけにはいかない。午前中にかけるオッサンの練習に対する思い入れは、独身者のそれとは比べ物にならない。峠の頂上でフラフラになって立ちゴケしていても、パンクして泣きそうになっていても、決して笑ってはいけない。一生懸命時間を有効に使おうとして入れ込み過ぎた結果だからである。

 そんな皆さんの涙ぐましい努力を目の当たりにしていると、独断でのコース変更や予定変更、思わぬ事故やトラブル等には細心の注意を払わなければならない。「午前中イベントプランナー」として身の引き締まる思いである。

 これからも「乱」や「練習ツアー」等、午前中イベントをどんどん提案していきたいと思う。


p.s.
 今朝、通勤途中に清滝峠でDr.T島とすれ違った。「おおーーっ!」っと言って下って行くその姿は、カゴから飛び出したセキセイインコのように見えたのだが気のせいだろうか。

十三峠練習ツアー

 6時起床6時45分自宅出発。晴れ。肌寒い。7時木馬集合。まっさん、Dr.T島、Y崎さんの4人で十三峠に向けて出発。Dr.T島は電動アシストママチャリではなく、正々堂々とロードで登場。

 R163→「北寺方」右折→161号線→外環までまっすぐ→旧外環南下→メガネの御幸左折→十三峠スタート地点「大竹7」。交通量の多い走りにくい道ばかりだった。川沿いを走るコースがあるそうだがそっちの開拓が急務。誰か教えてください(笑)。

 十三峠を18分30秒で登る。途中で先行するまっさんに追い付いた時点で安心してしまい、まっさんのアタックに着いて行けなかった。十三峠の長さに慣れてないから途中でカンタン心が折れる。十三峠苦手!



 頂上駐車場にて。少しモヤがかかっている。

 奈良平群側に下りR168北上。Dr.T島が物足りなさそうな顔をしていたので近鉄生駒駅からチョモ練に寄り道。



 久しぶりのチョモ練だったのでチョモ神様に挨拶しようと思ったが参拝客でごった返していたので諦める。

 すぐにチョモ練コースを下る。磐船街道で枚方までの予定を変更して、阪奈道路生駒インターから山上まで。緑の文化園の前を通り清滝峠を大阪側に下りR163で帰宅。11時30分。約66kmの程良い朝練となった。

 やはり十三峠までのコースが走りにくいったらありゃしない。近いうちに川沿いコースを探索してみたい。お疲れ様でした!