昨日の十三峠練習ツアーに参加した4人は、偶然にも全員子育て世代だった。年齢30歳代、気持ちだけはまだまだ若い嫁と育ち盛りで手のかかる子供を持った、私と実に境遇が良く似た他人とは思えないメンバーである。
皆さんコンビニ休憩時や峠の頂上では汗を拭う前に携帯を取り出し、嫁から着信やメールが入っていないかのチェックに余念が無い。「今ドコドコにおる」「もうすぐ帰る」等、外回りの営業マンでもそこまでせんやろというぐらいである。イヤホンマやで。
様々な試行錯誤があり、心理作戦があり、紆余曲折があり、時には四面楚歌に陥り、七転八起して得た午前中の数時間はまさに千載一遇であり、しぼりたてのフレッシュな「100%自由時間」なのだ。
そうして得た貴重な時間を無駄に使うわけにはいかない。午前中にかけるオッサンの練習に対する思い入れは、独身者のそれとは比べ物にならない。峠の頂上でフラフラになって立ちゴケしていても、パンクして泣きそうになっていても、決して笑ってはいけない。一生懸命時間を有効に使おうとして入れ込み過ぎた結果だからである。
そんな皆さんの涙ぐましい努力を目の当たりにしていると、独断でのコース変更や予定変更、思わぬ事故やトラブル等には細心の注意を払わなければならない。「午前中イベントプランナー」として身の引き締まる思いである。
これからも「乱」や「練習ツアー」等、午前中イベントをどんどん提案していきたいと思う。
p.s.
今朝、通勤途中に清滝峠でDr.T島とすれ違った。「おおーーっ!」っと言って下って行くその姿は、カゴから飛び出したセキセイインコのように見えたのだが気のせいだろうか。