コダワリなんて

 現在、とあるクルマを修理でお預かりしている。所謂「コテコテ走り屋仕様」のシビックで、その若いお客さんは「左のホイールベアリングを交換して欲しい」と言う。

 普通なら「はいそうですか」とそのまま預かって、小一時間ほどで交換してしまい、すぐに納車するという流れになる。もしくは「改造車なので当店では修理することはできません」とお断りする。

 どちらも正規ディーラーのメカニックとして正しいことをやっていると思う。「やれ」と言われたことを素直に「やる」とか、正しいルールの中で仕事をし、出来ることと出来ないことをお客さんに説明するということは、普通の会社員として当然のことだと思うし、会社員として長く続ける為には非常に重要なことではないかと思う。

 しかし私にはそれが出来ないのだ。

 「なんで左のホイールベアリングだけ交換するの?」から始まり、「右は交換せんでええのん?」とか「その異音はいつから鳴り出したん?」「普段はどんな走り方してるの?」「ちょっと試運転させてもらっていい?」などなど、根掘り葉掘りいろんなことを聞いてしまうのである。

 クルマ屋で働く従業員である前に、一人の「クルマ好き」として聞きたいことを聞く。こう言うと聞こえは良いが、さっさと言われた作業だけをやってしまった方が会社的には良いに決まっている。クルマに対する1円にもならない「コダワリ」を持っているが故に、さらに面倒な仕事に足を突っ込んでいる自分に嫌気が指すことだってある。

 結局、走行中の「ゴォォーー」っという異音はホイールベアリングからではなく、ミッション内部からだということがわかった。ミッションオーバーホールで10万近くの修理になることは必至である。全国の走り屋に共通している「カネが無い」という理由でこの修理はしないことになりそうな雰囲気である。

 今回もまた後悔するのだ。「カネにならないことをやってしまった」と。

 そしてまた一人増えるのだ。クルマ好きで貧乏なお客さんが。

シクロクロスやりたい

 最近周りではシクロクロスが流行している。ロードレースでもなければクロスカントリーでもない。言うなれば「自転車版障害物競走」。乗って走るだけでは飽き足らず、担いで丸太をジャンプしたり階段を登ったり。自転車競争の究極のカタチって感じがする。

 私の自転車仲間数名も参加しており、レースの日の前後には彼らがそんなハナシで盛り上がっていると、なんだか取り残された気にさえなってしまうのは、根が小心者だからだろうか。

 ホントはやりたい。冬の間のトレーニングにもなるし、レース感を失わない為にもやりたい。エントリーフィーや交通費だって捻出できないこともない。

 だがしかし、私には恐妻、イヤ、しっかり者の嫁(しかも身重)がいる為、そうそうレースだのイベントだので家を空けるわけにもいかないのだ。ようやくオフシーズンとなり、自転車遊びも春まではないだろうと思い込んでいる嫁に、「シクロやりたいねん」と言い出す勇気は私には無い。

 だから遠回しに攻めてみようと、嫁が結婚前に購入したFELTのSR71が実家に眠っていてもったいないから、それをシクロ車に改造して私が乗ってやろうとの魂胆で、「お前の自転車ちょっと改造してオレが乗るわ」と言うと、私のそんな下心を敏感に察知したのか、「5万円で売ったるわ」と言われた。

 ・・・夫婦やんか。

 というわけで皆さん、私をシクロに誘わないでください。イヤほんまに。

今年中にやっておきたいことリスト

 ・チェーン交換(チェーンだけでもデュラで)。
 ・ヒジ置き製作(やっぱヒジ痛すぎ)。
 ・リヤタイヤ交換(金が無ければローテーション)。
 ・ワイヤー類点検(以前から引きが重い)。
 ・ハブベアリングオーバーホール(1回もやってない)。
 ・ブレーキシュー交換(そろそろ限界)。
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 ・清滝ベスト更新(追い風の強い日を待って)。

クリート交換

 クリートが随分と減ってきたので交換しました。ペダルも替えたかったんですが今回はヤメときました。

 信号待ちの時は左足をよく地面につけるので、やはり左のクリートの方が磨耗は激しいですね。

 おいおい、何をつけとんねん。計算機やないか。真面目にやらんかい。

 こらこら、それはスタンプや。オフィスグッズのオンパレードやないかい。

 これで高速道路もスムーズに・・・って、ETCやないか!よーそんなもんあったなー。

 柿は二日酔いに良いそうです。忘年会シーズンには欠かせないですね。

 みかんのおいしい季節です。ツワリの妊婦さんもどうぞ。・・・って、ええ加減にせーー!!

 というわけで、「ツウが選ぶ」とウワサの黒クリートです。

M君にインタビュー

「さて本日は、『試作品だったDHバーが完成した』との噂を聞き付け、Mさんの所にやって参りました。では早速インタビューしてみたいと思います。Mさんこんばんは。」

「ああ、どうも。でもまだ完成というわけではないよ(笑)。」

「またまたご謙遜〜。で、今回は前回と比べてどこが改良されたのでしょうか。」

「そうだね。下の写真を見てもらってわかる通り、角度をつけた。これにより手首の角度が自然になり随分と楽になったね。それとバーの固定方法を変え、Uボルトを利用した。おかげで以前のようにフラフラすることなく、少々体重をかけても動かないようになったよ。」


「すばらしいアイディアですね。苦労した点などはありますでしょうか?」

「うん、やっぱりバーの角度だね。何度も試運転して少しずつバーナーであぶりながら曲げていったんだ。最近は浅曲がりが流行ってるみたいだしね。」

「Uボルトの足が長いように思うんですが。」

「ははは。やっぱりそう思うよね。でもこれはまだ未完成だから、これからバーの高さや角度なんかを調整するのに残してるだけで、もちろん納得のいくモノに仕上がったらカットするつもりだよ。」

「製作費用、製作時間を教えてください。」

「費用は約300円。塩ビパイプは会社に転がっていたものを使ったからね。時間はだいたい小1時間ぐらいかな。早いよね(笑)。もともと関西人だからイラチなんだ。思い立ったらすぐにやらないと気が済まないタイプ(笑)。」

「『失敗したな〜』と思うところはありますか?」

「イジワルなことを聞くね〜(笑)。うん、バーナーであぶり過ぎて少し焦がしてしまったことかな(笑)。まあ愛嬌があっていいんじゃない?借金を焦げ付かせるよりマシだと思うんだけど(爆笑)。」

「・・・(汗)。そ、そうですね。じゃあ気を取り直してインプレッションを聞かせて頂きたいのですが。」

「まだ長距離を走ったわけではないので細かいことはわからないけど感触はかなりいいね。角度を付けて滑り止めのクッションテープを巻いたことによって、本来のDHバーの性能が発揮されているって感じだね。これからもっと乗り込んで熟成させていきたいと思っている。」

「DHバーが完成したら、次は何をDIYしようとお考えですか?」

「正式発表はまだだけど、プラ板をホイールのスポークに貼付けてディスクホイールを作ろうと考えている。試作品が完成したらまたここで発表するから楽しみにしててね。」

「一部の人々の間に『そのうちウインカーとかブレーキランプとか付けるんちゃうか!?』という、いわゆる『デコチャリ化』して行くんではないかという懸念が広がっていますが、それについてどうお考えですか?」

「まったく心外だね。ウインカーやブレーキランプだって、本当に必要ならボクは作るよ。でも今のボクに必要なのはそんなものじゃない。ボクに必要なのは『誰よりも速い』という称号なのさ。」

「・・・。そ、それでは最後に、これを読んでいるみなさんに一言お願いします。」

「お金が無いことを恥じることはないね。無ければ作ればいいんだ。君達のアタマの中にあるアイディアは無料な上に無限大だ。テクニックなんて必要無い。まずは発想と行動力。これさえあればなんでもできるハズさ。アイディアならいつでも貸し出しOKさ。貴方からの連絡、いつでも待ってるよ。」

「今日はどうもありがとうございました。」

「どうもありがとう。それじゃあまた。」

ギャンブラー

 回転木馬大忘年会があった。

 私は実家に泊まり、しかも次の日も休みをとっていたので、その後のことを気にせず飲んだり食べたりハメを外したりできるのだが、イノウエさんのように終わってから自転車で箕面まで帰らないといけない人は大変だ。

 私も木馬から離れた所に住んではいるが、実家が近くにあるので、今回のようなイベントがある時には迷わず実家を利用する。12月などは忘年会シーズンなので自宅で寝る日と実家で寝る日が半々ぐらいになったりすることもある。

 こんな時、仕事と趣味の拠点は自宅に近い方がいいなと、つくづく思うのである。

 私は来年の9月から実家の近所に住むことになる。だから木馬イベントや友達と遊んだりで少々帰宅が遅くなっても困ることはない(嫁の機嫌が悪くなるのは困るが)。しかし会社が今よりはるかに遠くなるので通勤が大変になる。

 家という不動産(文字通り動かないもの)を買う時、ここが非常に悩み所となった。「遊び」を取るか「仕事」を取るか。私は悩んだ末(ええ、悩みましたよ)「遊び」を取った。「家をどこにするか」という人生で最大とも言える決定に、「遊び」という不確定なものを優先し、「仕事」という男にとって最も大切なことを2番目に持って来てしまった。

 まあ、明日の未来のことも予想できないのに、これから先(少なくとも30年)の未来を先見することなんて到底無理である。だからこんなものはある意味「賭け」と同じだと思う。どうせ賭けるなら楽しいものの方に賭けた方が良い。

 私の人生最大の賭けが「吉」と出るか「凶」と出るか。それはみなさんが私と末永く友達関係を続けてくれるかどうかにかかっていると言っても過言ではない。です。

週末の予定

 3日(土)・・・仕事が終わってから実家に帰りそのまま実家泊。自転車はナシ。
 4日(日)・・・休み。中山寺へ。夜は木馬忘年会。実家泊。
 5日(月)・・・休み。マンション説明会。清滝アタックで自宅へ帰る。
 6日(火)・・・仕事。夜から東京へ転勤になる友達と送別会。実家泊。
 7日(水)・・・二日酔いのまま実家から自転車通勤。自信が無い。
 8日(木)・・・通常へ戻る。

人のD.I.Y.を笑うな

 さて皆さん、下の写真を見て頂きたい。

 DHバーである。誰が何と言おうとDHバーである。嫁が「いやっ、何コレ!?(虫の触角みたいで)気持ち悪い!」と言ってもこれはDHバーである。

 会社に転がっていた塩ビパイプを適当な長さに切り揃え、タイラップでクロスに縛っただけ。

 ただしそのままではフラフラと動いて危険なので、パイプに切り込みを入れ、ハンドルバーにある程度固定できるように工夫した。

 仕事終わりに20分で作った割にはなかなかのデキ。会社の人に「なんや、笛でも作ってるんか?」と言われたが無視してやった。後はライターであぶって好みの角度に曲げれば完成だ。

 ヒジ置き?そんなもん腕にタオルかなんか巻いといたらええやろ。

やはりお前には見えるのか

 ウチの子は犬を見ると、指差して「だんっ!だんっ!」と言う。恐らく鳴き声を真似ているのだと思う。

 ここ最近、私が布団を敷こうとして押し入れを開けると、押し入れの天井辺りを指差して「だんっ!だんっ!」と言うようになった。当然そんなところに犬などいるわけがない。犬の写真や絵などもない。

 もしかしてそこに犬の霊がいるのだろうか。子供は霊が見えるって言うし・・・。

 で、私がおどけて、「いぬのかみさま、こわいからどこかにいってください〜」と言って手をパンパン叩いてお祈りをすると、息子もそれを真似て手をパチパチと叩く。

 そしたら息子は、押し入れの天井をキョロキョロと何かを探すように一通り見渡し、しばらくすると、やはり天井の隅の方を指差し「だんっ!だんっ!」と笑って言うのだ。

 仕方が無いので、とりあえず「いぬのかみさま、なにもわるいことはしないでください〜。ぼくたちをみまもってください〜〜」と仰々しく言い、息子と2人で手を叩いてお祈りをしておいた。

 霊感の強い方、こんなんで大丈夫でしょうか?

欲しいものリスト(ペット編)

 ・柴犬(かしこそうだから)
 ・秋田犬(デカくて凛々しいから)
 ・三毛猫(かわいいから)
 ・プレーリードッグ(以前飼ってたけど事故で死んでしまったから)
 ・鷹(なんかかっこいいから)
 ・フクロウ(ハリポタかぶれ)