M君にインタビュー

「さて本日は、『試作品だったDHバーが完成した』との噂を聞き付け、Mさんの所にやって参りました。では早速インタビューしてみたいと思います。Mさんこんばんは。」

「ああ、どうも。でもまだ完成というわけではないよ(笑)。」

「またまたご謙遜〜。で、今回は前回と比べてどこが改良されたのでしょうか。」

「そうだね。下の写真を見てもらってわかる通り、角度をつけた。これにより手首の角度が自然になり随分と楽になったね。それとバーの固定方法を変え、Uボルトを利用した。おかげで以前のようにフラフラすることなく、少々体重をかけても動かないようになったよ。」


「すばらしいアイディアですね。苦労した点などはありますでしょうか?」

「うん、やっぱりバーの角度だね。何度も試運転して少しずつバーナーであぶりながら曲げていったんだ。最近は浅曲がりが流行ってるみたいだしね。」

「Uボルトの足が長いように思うんですが。」

「ははは。やっぱりそう思うよね。でもこれはまだ未完成だから、これからバーの高さや角度なんかを調整するのに残してるだけで、もちろん納得のいくモノに仕上がったらカットするつもりだよ。」

「製作費用、製作時間を教えてください。」

「費用は約300円。塩ビパイプは会社に転がっていたものを使ったからね。時間はだいたい小1時間ぐらいかな。早いよね(笑)。もともと関西人だからイラチなんだ。思い立ったらすぐにやらないと気が済まないタイプ(笑)。」

「『失敗したな〜』と思うところはありますか?」

「イジワルなことを聞くね〜(笑)。うん、バーナーであぶり過ぎて少し焦がしてしまったことかな(笑)。まあ愛嬌があっていいんじゃない?借金を焦げ付かせるよりマシだと思うんだけど(爆笑)。」

「・・・(汗)。そ、そうですね。じゃあ気を取り直してインプレッションを聞かせて頂きたいのですが。」

「まだ長距離を走ったわけではないので細かいことはわからないけど感触はかなりいいね。角度を付けて滑り止めのクッションテープを巻いたことによって、本来のDHバーの性能が発揮されているって感じだね。これからもっと乗り込んで熟成させていきたいと思っている。」

「DHバーが完成したら、次は何をDIYしようとお考えですか?」

「正式発表はまだだけど、プラ板をホイールのスポークに貼付けてディスクホイールを作ろうと考えている。試作品が完成したらまたここで発表するから楽しみにしててね。」

「一部の人々の間に『そのうちウインカーとかブレーキランプとか付けるんちゃうか!?』という、いわゆる『デコチャリ化』して行くんではないかという懸念が広がっていますが、それについてどうお考えですか?」

「まったく心外だね。ウインカーやブレーキランプだって、本当に必要ならボクは作るよ。でも今のボクに必要なのはそんなものじゃない。ボクに必要なのは『誰よりも速い』という称号なのさ。」

「・・・。そ、それでは最後に、これを読んでいるみなさんに一言お願いします。」

「お金が無いことを恥じることはないね。無ければ作ればいいんだ。君達のアタマの中にあるアイディアは無料な上に無限大だ。テクニックなんて必要無い。まずは発想と行動力。これさえあればなんでもできるハズさ。アイディアならいつでも貸し出しOKさ。貴方からの連絡、いつでも待ってるよ。」

「今日はどうもありがとうございました。」

「どうもありがとう。それじゃあまた。」