秘密会合

 箕面モンキーズのメンバーが秘密裏の内に会合していたようである。清滝アタッカーズとしては、その会合で何が決められようとも恐れる事など何も無いのだが、「秘密裏」というのが正直気に食わない。

 モンキーズは我々アタッカーズにとってライバルである前に、大切な自転車仲間である。先日の「ラン・ローラ・ラン」でも私の鬼引きについて来る根性と、メンバー全員の誇りをかけた隊長の走りに感動したものである。そんなモンキーズ隊長の“男気”に、長年続いた「冷戦状態」にピリオドを打ってもいいかな〜、なんて思っていた矢先の事である。


 言うても「飲み会」である。



誘ってくれてもええんちゃうんかい」である!


 聞く所によるとモンキーズメンバーの紅一点ノンちゃんが、飲み会の帰宅途中に自転車で前転して負傷したそうだ。酔ったままスッ飛ばしていたノンちゃんにも非があるといえばあるが、でももしその飲み会に私がいれば、帰宅方向が同じ私がサポートしてあげれたに違いない。モンキーズにとって大変貴重である「走れる人材」を負傷させるという失態を未然に防げた可能性は大いにあったのだ。

 「第3回の定例バトルは十三峠。希望日は12月3日」
 「鶴見緑地夜練の定期的開催」

 主にこれらが清滝アタッカーズに与えられた御注文である。その他にもレース参戦だの小豆島ツーリングだの、“酔ったイキオイ”で決めたと思われる企画が目白押しである。

 ・・・ぶっちゃけ、この際ぶっちゃけるが、清滝アタッカーズはなまじ走れるヤツが多い為に、イマイチまとまりが無い。しかしそんな“我”の強い人間が多数いるにも関わらず、メンバー個人個人の意見や実力を尊重してなんとかここまでやって来れたのも、隊長である私の努力(300kmオーバーとか毎日の清滝アタックとか)だと自負していたのに、たった1回の飲み会だけでこれだけの企画をしてしまうモンキーズのまとまりに嫉妬・・・、イヤ、憤慨せずにはいられない。

 あのサル軍団が、我が誇り高きアタッカーズに対して「夜練のお誘い」とキタ。

 マジでぶっ潰す!アタッカーズメンバーよ!奮起せよ!!

発見

 昼休みに仕事で使っている自分の工具を磨いていたら、なんかこう、込み上げてくるものが抑えられなくなって、コンパウンドとバフを使ってピカピカになるまでやってしまった。

 金属を磨いていると夢中になって時が経つのを忘れてしまう。

 磨きあがった金属をペロペロとナメたくなってくる。

 いつまでもナデナデしてしまう。

 どうやら私は金属フェチだったようだ。

モテ期練

 昨晩自転車で自宅に帰り着いたらモンキーズ隊長イノウエさんから電話が入った。

 「モテ期を継続する為に夜練をやる」とのこと。

 子供を寝かし付けてから21時30分自宅出発。21時40分ぐらいにイノウエさんとまっさんと合流して鶴見緑地外周道路を5周(約25km)。終わって木馬に寄ってビールをもらった。帰宅したら23時30分。風呂に入って味噌汁とビールを飲んで就寝。24時30分。そんで今朝6時起床。晴れてるので自転車通勤。

 ・・・・・モテ期はツライ是!!

モテ期とは

 最近、美人を良く見かける。私の周りに美人が寄って来ているのだ。

 このことは、私がモテ期であることを証明していることに他ならない。どこでどう聞きつけたのか、私が300kmオーバーの快挙を成し遂げた翌日から、通勤途中でも、仕事中でも、子供を連れて酒屋へビールを買いに行っている時でも、ふと見かけた女性は必ずと言っていいほど美人である。昨日なんか加藤あいのそっくりさんを見た。

 まあモテ期だからと言っても良識のあるオトナなので、声をかけたり写真を撮ったりすることはもちろん無いのだけど、もし自分の置かれている状況がヨメコドモのいない独身だったとしたら、これほど嬉しいことはなかっただろう。こんな時に合コンでもすりゃあ間違い無く“お持ち帰り”である。

 この「モテ期」とやらの正体は未だ解明されていないが、ついこの間まで無職で、彼氏無しで、色気無しの私の知り合いのとある女性が、自転車で淡路島を一周したことをキッカケにモテ期がやって来て、あれよあれよと就職が決まり、彼氏が出来て、なんと結婚してマンションまで購入してしまったという例があるということを考えると、「自転車で長距離を走る」ことがモテ期を呼ぶ一つの方法なのだろうか。余談だが、最近彼女は自転車で事故を起こし前歯を折るという怪我を負った。誰もが「アイツのモテ期も終わりやな」と思ったのだが、差し歯を入れてから歯並びが良くなり、かえって可愛らしくなった。恐るべきモテ期パワーである。

 しかし淡路島一周だろうと、300kmだろうと、本気の自転車乗りにすれば“屁”でもないことだろうし、それをやったからといってそうそう簡単にモテ期がやって来るわけでもなさそうだ。そんなことでモテ期が来るなら世の自転車乗りはみんなモテモテである。自分のことを棚に上げるが、自転車乗りは本気であればあるほどモテないものだと私は思っている。

 それではどうすればモテ期はやって来るのだろうか。

 私は思う。「モテ期とは勘違いである」と。そうなのだ。それはすべて勘違いなのである。もっと言おう。「モテ期なんて無い!」

 モテ期とは一般的に「異性や同性にチヤホヤされるある一定の期間」だと思われがちだが、それは違う。「自分のことが好きな期間」のことを「モテ期」と言うのだ。それに伴うメリット(彼氏や彼女が出来たり就職が決まったり等々)が第三者から見て目立つだけで、当の本人は何のこっちゃわかっていない場合が多い。

 「自分が好きな期間」つまり「毎日が充実している期間」というのは他人から見ていて羨ましいものである。新しいことや困難なことにチャレンジし、いろんなことに素直に感動し、日々の流れ行く時間を有効に使い、常に自分の向上に努めている・・・。そんな人間が近くにいたら、異性同性関係無く好きになってしまわないだろうか?

 自分の心の中がドドメ色だったら、周りの景色もドドメ色である。バラ色の心であるからこそ、町で見かけるブサイクさんも美人に見えてしまうのである。冷静になって思い返せば、あれは加藤あいではなかった気がする。

 「モテ期来い」と切に願っている方がいらっしゃったら、何か新しいことや困難なことにチャレンジしてみると良い。そしてそれが成功でも失敗でも結果に素直に感動し、次のチャレンジの糧となるように努力しよう。

 「果報は寝て待て」と言うが、モテ期は寝ていてもやって来ない。

仕事帰りアタック

 仕事帰りに清滝アタック!

 ラン・ローラ・ランの疲れは無くなった!

 アウターで踏みまくる!

 信号もうまく青になってくれている!

 くそっ!どんくさいクルマが邪魔や!ホテルにはサッと入るもんや!躊躇するな!

 風が目に入って涙が出てくる!

 トバす!トバす!

 4分06秒!

 どんくさいクルマのせいで3分台が出なかった!

 ヘッドライトの電池を換えて後日再アタックだ!


 アタッカーズは下りのタイムも計るぜ!(死ぬなよー)

NEWデザイン

 「ラン・ローラ・ラン」のおかげで隊長の株はウナギ登りである。すぐそこまでやって来ている“モテ期”の足音だってハッキリ聞こえる。「ショボイ隊長」から「スゴイ隊長」に成り上がった。

 風は追い風である!「右向け」って言ったらみんなきっと右を向くハズ!そんな手応えが私にはある!よしっ、コレに便乗して金儲けするぞ!!



 ニューデザインアタッカーズTシャツ!5000円でどうだ!?


 ・・・スンマセン。調子に乗りすぎました。

『ラン・ローラ・ラン』レポート



 自宅に到着して距離を見たらゾロ目だった。ミラクル!!


〜はじめに〜

 琵琶湖イベント参加の皆様、大変お疲れ様でした。天気は良かったものの、途中ものすごい強風に“ひたすら耐える”区間がありました。しかしまあそれも自転車の楽しみのひとつ。まっさんが少しケガをしましたが、他には特に大きなトラブル等も無く、楽しいイベントとなりました。また来年も楽しみましょう。そして、われわれモンキーズアタッカーズ両隊長は全自走の工程で300kmオーバーとなりましたが見直して頂けましたでしょうか(笑)?素晴らしいことにこの長丁場の間、パンク無し、メカトラ無し、ハンガーノック無し。最後の方は“表情も会話も無し”でした。声援、応援メール、羨望の眼差し、恋心、お布施等々頂きました皆様には、両隊長共々深く感謝します。ちなみに、誰に誘われてももう二度とやりませんのでよろしくお願い致します。


〜第一区〜

 自宅→R1→R170→枚方大橋→八丁畷でモンキーズ隊長と合流→R171→京都市内→北白川別当→山中越え→R161→琵琶湖大橋米プラザ

 夜中2時10分起床(睡眠時間約3時間・・・)、夕飯の残りのスープのみ補給して2時50分出発。八丁畷には4時集合だけど早く着いた。3時40分。ところがもう既にイノウエさんがいた。隊長の威厳回復への思いがビンビンに伝わってくる。予定より20分程早く琵琶湖に向け出発。夜中のR171は非常に走りやすい。コンビニで赤飯のおにぎり補給。自作DHバーを握って35km/h巡航。京都市内をウロウロと抜けて山中越え。勝尾寺ぐらいの斜度が続く。頂上付近で空が明るくなってきた。下ってR161。しばらく北上して米プラザ。6時ちょっと過ぎ。既に集合されていた木馬メンバーに温かい目で迎えられる。


〜第二区〜

 米プラザ→近江大橋→さざなみ街道北上→ただひたすら北上→北上に次ぐ北上→奥琵琶湖ドライブイン

 近江大橋を渡った所までは良かったが、それから先は超強風。20km/hぐらいしか出ない。立っているのもやっと。琵琶湖の湖面が日本海並みに荒れている。みんな自転車斜めになって走っている。ものすごい腹が立ったけど誰のせいでもない。これで2年連続強風に見舞われた。来年は時計回りコースに変更か?琵琶湖大橋で一周するノーマルコース組に追い付きたいが、風のせいでなかなか差が縮まらない。そんなストレスもあって、みんなこの区間でバテてしまう。予定より1時間弱も遅れて12時30分ぐらいに奥琵琶湖ドライブインに到着。昼食。


〜第三区〜

 奥琵琶湖ドライブイン→南下→ただひたすら南下→南下に次ぐ南下→琵琶湖大橋米プラザ

 去年はここから奥琵琶湖ドライブウェイを通る山岳ルートだったが、土砂崩れの為ショートカットコースへ。風は幾分マシになり、所々追い風になる。55km/hぐらいで巡航出来る区間もありサイコー。休憩ポイントのマクドナルドで(よ)さんにもらったアミノバイタルプロを飲む。私は今までこの類のサプリメント系は摂らずにいたが、今回は別。マズイけどガマンして飲む。これが効いたのか走っていてもカラダが軽い。高価だけど嫁を説得して買いに行こう。17時30分米プラザ到着。この時点で260km。


〜第四区〜

 米プラザ→R161→大津港口→R1→京都市内→R171→八丁畷で解散→枚方大橋→R170→R1→自宅

 ある意味ここからが本番。「ホンマに走るん!?」「クルマ乗れるで」等、皆さんの言葉に心が折れそうになるものの、隊長の威厳回復の為にここでヤメるわけにはいかない。カラダに鞭打って18時リスタート。皆さんの拍手で送り出されると24時間テレビのマラソンランナーみたいでサブかった。来た道で帰ろうと思ったが峠は真っ暗で危険と判断。大津からR1で京都入りする。これがなかなか快適快速な道で、クルマの交通量は多いものの道幅が広いのでそれほど危険ではない。あっという間に京都。コンビニで最後の補給をするが、2人とも言葉が少ない(笑)。あまり長居すると寝てしまいそうなのですぐに出発。思い返せばこの区間の約70kmはほとんど休憩無し。人間の底力の凄さを我ながら思い知る。八丁畷付近でイノウエさんと別れてからがキツかった。集中力が切れてヒヤっとする場面も2〜3箇所あった。国道1号線は黄泉の国まで続くのかと思った。途中でKATくんとすれ違う。止まると動けなくなると思ったのでそのまま通過。すれ違いざまに「あー!」とか「おー!」とだけ言葉を交わしたが、彼の「意外と速いやん!」的なびっくりした表情が忘れられない。そうそう、ソレソレ。両隊長はその表情が欲しいんだよ!木馬に寄って借りてたテールランプを返す。頑張ったご褒美に缶ビールをもらう。ウマスギ・・・。21時。帰宅して333.33km。嬉しくて思わず写真を撮る。今回の琵琶湖の写真はたったこれだけ。激しく乙。


〜まとめ〜

 一度は失墜した隊長の威厳。コレでなんとか回復出来た(と思う)。今回の「ラン・ローラ・ラン」を行うにあたって最も注意していた事は「DNF(DO NOT FINISH)を避ける」ということ。トラブル、事故、心の折れ等で完走出来なかったとなると隊長の威厳回復どころではない。火に油である。両隊長共、口には出さなかったが同じ気持ちだったに違いない。どちらかの集中力が切れそうになった時にはもう一方がフォローする。そんなたった2人のチームワークが300kmオーバーという快挙を成し遂げさせたのであろう。ちょっとオーバーかな?

 来年の琵琶湖ツーリングで「是非ラン・ローラ・ランをやりたい!」という方がいらっしゃいましたら、アドバイスはします。同行はしませんよー。


〜おまけ〜

 そういえば米プラザで我々両隊長が羨望の眼差しを受けている時にDr.T島がこんなことを言った。

「オレは昔、一日に500km走った事がある。」

 ハア??


 なんとか隊長の“ニラミ”で事無きを得たが、もうちょっとでまたオイシイトコを持って行かれるところだった。

CIVIC TYPE R

『シビックTYPE−Rプロトタイプがオフィシャルカーとして登場』

 本田技研から送られてきた社外秘PDFファイルをここに貼り付けてやろうと思ったが、一応止めておく。基本的に根性無しだから。

 だから私の言葉で要約してアップする。

 「えっと、新型のシビックタイプRは来春発売予定やねんけど、今のところ『タイプR』って名前が付いてるクルマが無いから、DQNなタイプRファンはヤキモキしてると思うねん。せやからちょっと異例ではあるんやけど、早めにプレス発表しといてそういうDQNをアオってみようと思うねん。とりあえず今度の鈴鹿F1でオフィシャルカーとして走らせるから、DQNから問い合わせがあったらウマイこと言うて見込み客になってもらわなアカンで。そんでタイプR専用スペシャルサイト作ったりとか専用DMとかも配ったりするから、来春の発売に向けてしっかりやってや。」

 とのこと。

 私もそんなDQNな人間の一人であるから、今回のタイプRには非常に興味がある。AT限定の嫁になんとか頑張ってもらってMT免許になって頂きたいものである。

ブーム再来

 今度の「ツール・ド・BIWAKO」に備え、以前作ったDHバーを装着した。(製作過程その1その2その3

 当時の“DHバーブーム”は物凄かった。受注生産にも関わらず相次いで注文が入り、全く生産が追いつかないという状況だった。結局納品出来たのはイノウエさんのみ。お断りさせて頂いた皆様には本当に申し訳無かった。

 現在はそのブームも下火になり、自作DHバーも工具箱の奥深くに仕舞い込まれ、その余生を静かに過ごしている所だったが、今回の「ツール・ド・BIWAKO」の為に引っ張り出され、装着された。

 イノウエさんを鬼引きしながら300kmオーバーを走破出来た暁には、アノ“DHバーブーム”が再来するのではないだろうかと妄想している。トライアスリートさとう君が「ボクにも作って下さい!」なんて言って来たらどうしよう。私の作ったDHバーが宮古島トライアスロンで上位入賞でもしたらどうしよう。ヤフオクで飛ぶように売れたらどうしよう。

 う〜ん、コマッタコマッタ。