お菓子好き

 私はお菓子類が大好きである。ルマンド、ポテトチップス、チョコバット、うまい棒めんたい味、雪の宿、おばあちゃんのぽたぽた焼き、満月ポン、おにぎりせんべい等々、好きなお菓子を挙げればキリがないが、今特にハマっているのがキャラメルコーンだ。

 だいたい2週間に一度のペースで東洋ドラッグにオムツを買いに行かされるのであるが、その度に「オムツ代」として渡されるお金をなんとかやりくりしてキャラメルコーンを買う。キャラメルコーンは100円未満というリーズナブルな価格なので、流石のセコビッチな嫁でもそこまではとやかく言わない。

 つまり私は、必要経費で堂々とキャラメルコーンを食うことができるのである。

 みなさんも一度試していただきたいが、キャラメルコーンを冷蔵庫で冷やすと何故か美味さが倍増する。キャラメルの甘味がギュっと凝縮されてとてもおいしい。ポイントは買ってきて封も開けずに冷蔵庫に入れないこと。一度開封してから冷やし、少し湿気たぐらいの方が食感が良い。

 そんな感じで最近キャラメルコーンばっかり食べているのだが、キャラメルコーンにはひとつ気に入らないものがある。

 そう、あのピーナッツである。

 ピーナッツ自体が嫌いというわけではない。酒のアテにするピーナッツはとてもおいしい。しかし何故、キャラメルコーンの中にわざわざピーナッツを入れなければならないのだろうか。キャラメルコーン好きの中には「あれがええねんやんけ」と言う人がいるが、私にはどうしてもアイツが許せない。

 もうすぐ食べ終わるという頃に決まって現れるアイツ。ピーナッツやその皮を選り分けてキャラメルコーンをつまみ出すにはとっても難儀である。何か変わった味付けでもされているのならまだしも、何の変哲もないタダのマメやんけ。しかも中途半端な数。どうして入っているのか全く理解できない。

 そんなことをブツブツ言いながら食べていると嫁がやって来て、
 「ピーナッツ無しバージョン買ってきたらいいのに」と言った。
 「ウソやん!マジで?そんなんあるの!?」と私のテンションは一気に上がった。

 すぐさま嫁が言った。
 「ウソじゃ〜!!」

 もうちょっとで離婚するとこでした。