死ぬとこやった

 最近また実家からの自転車通勤を始めている。別にオカンの調子がまた悪くなったわけでもなく、嫁にほり出されたわけでもない。トレーニングの為である。

 鈴鹿とリッツまで約1ヶ月とちょっと。それまで片道25キロ(途中清滝あり)の通勤トレーニングを続けていればイヤでも速くなるだろうという寸法だ。しかも大阪城夜練に参加するには実家住まいの方が便利が良い。ここまでくると何の為に四條畷に家を借りているのかわからなくなってきたが、とりあえずそれは考えないことにする。

 で、昨日が実家からのトレーニング通勤の初日だったわけだが、まあ出勤はいつものように何事もなかった。体力が少し落ちていることに気付く以外は。

 事件は帰りである。

 仕事が終わりそろそろ帰ろうかと準備をしているときに、バケツをひっくり返したような、イヤ、バスタブを、イヤ、プールを、イヤ、琵琶湖をひっくり返した・・・。大袈裟やな。とにかくものすっごい雨が降ってきた。

 あっという間に阪奈道路は川になり、道路の低い部分は池になり、近くを流れる小さい川は荒れ狂う濁流となった。まるで昼間のような明るさの稲光、近くに落ちたと思われる雷鳴、とてもじゃないが自転車なんかで帰れるわけがない。会社のクルマを借りて帰ることにした。

 ワイパーをHIにしても視界はほとんどゼロ。反対車線から飛んでくる水しぶきでサイドガラスも視界ゼロ。ハイドロプレーニングでスピンしかけるわ、前者のブレーキランプが見えないからオカマ掘りかけるわで大変だった。

 そして極めつけは、緑の文化園辺りでの土砂崩れだ。私が通った時は何ともなかったが、その後に崩れたそうだ。今朝は通行止めになっていた。

 「この雨の中、自転車で帰ったらええネタできるやろな」と考えていたのだが、とんでもない。死ぬところだった。クルマサイコー。

 しかし、清滝を下ってきて四條畷、そして門真ぐらいになってくると雨は止んだ。というよりも地面が濡れていない。さっきの大雨がウソのようだ。実家に着くとオカンは「なんであんたクルマで帰って来たん」と言う。まるで私が自転車トレーニングをサボったみたいだった。

 その後大阪市内でも大雨が降ったので、サボってないことが証明できました。