カルチャーギャップなんて、いろんな場所や場面なんかで感じさせられることが多いけど、やはり一番近いところで「音楽」ではないだろうか。
最近の若者(このフレーズだけは使いたくなかった)が聞く音楽はハッキリ言ってどれもこれも同じに聞こえてしまう。趣味の一つに「音楽」がある者がそんなことを言ってはいけないのだろうけど、最近の音楽に興味が湧かないのでそれぞれの違いに気が付かないとも言えるだろう。
こんな私でも昔は当然若かったわけで、その頃は季節毎に「シングル集」みたいなのをマメにカセットテープに編集し、いわゆる「流行りの曲」は大抵押さえていた。
そんなことをしていた理由なんて当時は考えもしなかったが、今現在「シングル集」なんて全く作る気が起こらないところをみると、「イマドキの歌をカラオケで歌えなければモテない」とか「周りから取り残されるのがイヤ」とかいう少なからずのプレッシャーがあったのではないかと思う。おっさん化してしまうと人生がマイペースになる。
お客さんのクルマに乗ると、最近のシングルばかりを編集したCDやMDがデッキの中に残っていたりする。何気に聞いてみても、やはり興味など湧いてこない。「ああ、これあのCMの曲やなあ」「これってあのドラマで使われてたな〜」ぐらいである。
音楽を聞いて涙するとか元気が出るなんてことは、歳を重ねるにつれてなくなっていくのだろうか。今でも思わず目頭が熱くなったり気分を盛り上げさせられたりする曲はあるが、それらみんな私が若かった、つまり感受性が強かった頃に聞いた曲である。しかも、音や詩そのものに感動しているのではなく、あの頃の懐かしさに感動しているパターンが多い。
だから、尾崎も浜省も長渕もブルーハーツもジュンスカもZIGGYもBOOWYもプリプリも、み〜んな私の心の中に「流行りの曲」として残り、幾つになっても私の心を揺さぶるのである。
あ〜なんかカラオケ行きたい気分がみなぎってきた〜!