私は持ち前の「ワガママ」と「自己チュー」をフルに活用し、20歳から働き始めて現在に至るまで、数回の転職をしてきたが、どの会社を退職する時も「社長とウマが合わん」とか「オレはこの会社で終わる人材ではない」とか、散々悪態をついて辞めてきた。
「会社のために」とか「自分のために」とか、そんなことを言いながら今まで働いてきた。そんな漠然とした良く分からないものの為に自分の労力を使うことが、納得のいかない時もある。
だけど、イライラしながら帰宅して玄関のドアを開けたらそこにニコニコした息子が立っているのだ。私に向かって両手を精一杯伸ばしながら「ぱっぱ〜!」なんて言うその姿を見ると、凍り付いた心は一瞬にして溶け、沸騰した脳みそは一瞬にして冷め、緊張した表情は一瞬にして笑顔に変わるのだ。
君のために一生働き続けることを約束するよ。