いよいよトリノオリンピックが開幕した。国を代表するアスリート達が入場する様は「カッコエエ」の一言に尽きる。
苦しい練習に耐え、厳しい競争に打ち勝ち、様々なしがらみやストレスをかいくぐって来た各国の選手達がカッコ悪いワケがない。嫁が髪を20センチ切ってもわからなかった私でさえ、今から努力してもあの舞台に立つことは不可能だということはハッキリとわかる。
大体、今朝玄関の窓の外を見て、雪がパラついてるからといって早々に自転車通勤を諦め、クルマ通勤に切り替えた私がオリンピック出場などあり得ない。雪はすぐに止み、さんさんと輝き出した太陽は、いつまでも低級ホビーレーサーの域を脱することが出来ない私の未来を明るく照らしている。
嫁と子供と3人で開幕式を見ていると嫁が言った。
「そういえば昔、鳥野さんっていう友達おったな〜」
・・・・・。
息子よ。キミがもし将来オリンピックに出場するようなことがあったとしたら、それは間違い無く遺伝子の突然変異である。