自宅から阪奈道路の山上に向けてず〜っと上り坂があって、私の自転車通勤路となっているわけだけども、その私のホームコースに今年の4月から毎朝同じ時間に会う高校球児がいる。
彼の自転車は変速機付きとはいえママチャリに毛の生えたぐらいのものだし、前カゴと後ろの荷台には野球部やサッカー部がよく使うエナメルのデカいバッグがくくり付けられており、コルナゴ貯金により軽量化されていくケルビム号と生粋のクライマー(自称)である私にとっては障害物以外の何者でもない。あっと言う間に追い付き、あっと言う間に抜き去って行くのだ。
ところが最近、彼のレベルがグングン上がって来ている。初めの頃は追い抜く時に「ヒーコラヒーコラ」とハッキリ聞こえる程の大ボリュームだった呼吸音も、最近は「ふっふぅ〜、はっはぁ〜」てなカンジである。フラフラしていた自転車もなんだか安定している。
今日、彼のエナメルのバッグに書かれている高校名を確認した。
『OSAKA TOIN』
あの野球で有名な「大阪桐蔭高校」である!
毎日毎日雨の日も風の日も土曜日も日曜日も夏休みも正月も、学校のある大東市まで彼はあのママチャリで田原本通をヒルクライムし、阪奈道路をダウンヒルしていくのだ!速くなって当たり前である。練習が終わった帰り道も当然、ヒルクライム&ダウンヒルである。
ああもったいない。大阪桐蔭野球部でレギュラーになることはかなり難しいだろう。そんな狭き門を行くよりも、コッチの世界に来い。ラクショーでレギュラーになれるよ。箕面モンキーズなら無条件でキャプテンだ。もっとイイ自転車買ってもらえ。自転車に目覚めろ。自転車はイイゾ〜。
今度会ったら話しかけてみよう。