六甲山アタックは鉄の意志で

 イノウエさんも自身のブログで語っている通り、いつまでも浴衣気分で萌えてる場合ではない。今度の土日は岡山国際サーキットでのミッドナイトエンデューロ10時間耐久レースである。清滝アタッカーズの隊長として、いち早くレースモードに切り替え、関西のクライマーなら一度は登らなければモグリとの噂で有名(?)な六甲山を、阪急逆瀬川駅から山頂下の一軒茶屋まで、ヒルクライムTTをして来た。

 初挑戦ということもあり、前日に高校時代の友人ナカノをムリヤリ誘い出し、クルマで下見に行くという念の入れよう。ところがウワサ以上に斜度がキツく、距離がめちゃくちゃ長い。ナカノは「お前これホンマに登るんか?」とか言い出すし、早くも鉄の意志が折り曲げられそうである。

 それでもなんとか朝の4時に起床し、4時40分に実家を出発。
 市内をチョコチョコと走り毛馬橋から淀川南岸を2号線まで。
 2号線を武庫大橋まで走り武庫川沿い左岸の自転車道を北上。
 仁川駅方面には行かず新明和工業の前を北上。
 宝塚市役所近辺のコンビニで赤飯のおにぎり補給。
 チョコチョコ走って逆瀬川駅スタート地点。6時10分。

 そこからの坂道はトンデモナイ坂道であった。10km/h以下に落ちる箇所が何箇所もあり、ヘタに漕いだらフロントタイヤが浮き上がりそうになる。「足付いたら死ぬ」の鉄の意志が何度も折れそうになる。しかしここは「アノ」六甲山である。ここを攻略すれば胸を張ってクライマーを名乗ることができる。もうタイムアタック中だということも忘れて完走目指して漕ぎ続けた。

 山頂に近付くにつれて明らかに涼しくなってくる。木々の間から見える下界の景色は自分がハンパではない標高にいることを教えてくれる。

 後半、トンネルをくぐって少し斜度が緩くなってきた。ひとつずつギヤを上げて速度を上げていく。なんやまだ余裕あるやん。最後の直線はスパートをかけた。ゴール地点には見知らぬローディーがいた。挨拶だけが精一杯だった。しかし頑張った!なんとかレースモードに切り替えられたかな?

 タイムは54分35秒。ショボッ!次は清滝アタッカーズ全員でリベンジじゃ!

 二度と来るかボケ〜〜!