葛藤の日々

 昨日は研修だったので速く帰宅出来た。夕方から呑んでもアレなのでランに出掛ける。閉鎖になった赤川鉄橋がどんな感じなのか見に行ったけど、鉄柵があって中に入れないようになっており、作業員が数人いて周りの草を刈ったりしていただけであった。まあ当たり前の光景である。個人的には赤川鉄橋の閉鎖を惜しむ地元住民がプラカードなどを持ち、
 
 「赤川鉄橋閉鎖はんた~い!」
 
 なんてやっていたら面白いなと妄想していたのだが。途中で「診察券を出しに行く」という任務を忘れていたことに気付きショートカットして帰宅。4kmちょっとしか走っていないがまあ今の私には十分である。こんな感じで距離を伸ばしていこう。
 
 で、今朝は自転車通勤。こちらのほうもまだまだリハビリ段階といったところだが、徐々に乗れてきている気はする。平坦での巡航速度が少し上がった。登りはダメだ。やはり体重が重いのか、体幹が弱ったのか、リズミカルな感じが全くない。ま、焦らずにいこうと思う。
 
 色づき始めた木々を眺めながらのんびり登っていると、シーポかな?赤と白の可愛らしいカラーリングのTTバイクに乗った女性がいた(R163でも時々見かける)。アウターしばりで登っておられるのかペースがゆっくりだったので序盤に追い抜いた。追いかけてくる様子がなかったので安心して(笑)自分のペースで登っていたら、終盤のつづら折れでズバッと抜かれてしまった。
 
 まあ朝からそんなことがあったのだ。
 
 そして今フト思ったことなのだが、私はこの記事を書く上で、「体調を崩していた」、「まだまだ本調子ではない」、「のんびりと」など、「オレが本気出したら女になんか負けへんねんどー」というしょぼいアピールが見え見えなのに気付いた次第である。
 
 私はまだこの期に及んで、「速くなりたい」とか「清滝では負けへん」などと意識の内側の場所で考えているのだ。それが男の子の本能であると言われればそれまでだが、もうええかげんええやろと言う自分もいる。年齢的なものや仕事や家庭事情なども含めて、自分が「速くなっていく」ことには諦めているフシは正直ある。そんな中で夏のチームTT挑戦や、未だ衰えることを知らないレース機材に対する物欲や、他人のレース結果の検索など、自分でもその矛盾に「どやねん!」と思うことが良くある。
 
 だから、「のんびり走る」ことを本気で楽しめていない部分もあるのだ。燃え尽きるまでレースに没頭すればある日突然、のんびりが楽しい時が来るのだろうか。いやいや自分はレース畑で頑張れる人間ではないだろう。C59などに乗らせてもらっていながら、そんな葛藤を繰り返す日々である。