骨髄移植その2

 4月24日(水)、朝から降り続いている雨の中、確認検査面談のためクルマで都島総合医療センターへ。電話では何度か話をしているコーディネーターだが、会うのは今日が初めて。総合医療センターの正面玄関を入った所あたりで、骨髄バンクセンターの黄色い封筒を持っているのでそれを目印に声をかけてくださいとのこと。
 
 一瞬で見つかった(笑)。マスクをしておられるのではっきりはわからないけど、お歳は50歳代ぐらいかな?言葉遣いがとても丁寧な女性である。「今日は雨の中わざわざお越しくださいましてありがとうございます」と、きちんと挨拶をされて好印象。
 
 「それではこちらへ」と促されるままにコーディネーターはすいすいと院内を進みエレベーターホールへ行き、迷わず17階へのボタンを押した。やはりこういうことは何度となくあるのだろう。非常に手慣れた感じである。
 
 「同時に何人かのドナーさんを掛け持ちすることってあるんですか?」と質問してみた。私はあっても2人か3人ぐらいのものかなと勝手に思っていたが、移植を終えた方へのフォローなども含めると、常に15人ぐらいのドナーさんを掛け持ちし、多い時は20人以上も1人のコーディネーターで対応するそうだ。驚きであった。
 
 だからといってなおざりな対応をされるわけでもなく、病院側に用意してもらった個室に行き、骨髄移植とはどういうもんやという話から、HLA型にはこんな種類があって云々や、過去にあった事故事例など、親切丁寧に説明してくれる。私が途中途中で挟むしょうもない質問にも丁寧に答えてくれた。
 
 やはり個人的に気になるのは、チームTTへの日程的な影響。確認検査をしているこの時点では最終的にドナーに選ばれる確率は50%程度とのことなので、まだはっきりとした日程はわからない。というよりも、患者さんの病状や都合に大きく影響されるので、移植日を「レース日」から避ける程度のことはできても、長期的な日程(例えば練習日の調整やレース申し込みの可否など)は調整のしようがない。そらそうだわな。こちらの都合で患者さんの病状を調整できるわけがない。もうなるようにしかならない。あんまり長期的なことは考えないでおこうと思う。
 
 さて、コーディネーターさんからの勉強説明会を終えたあとは担当医の簡単な質問のあとに血圧検査と採血。前日禁酒したこともあってどっからでもかかってこんかい!の心意気。普段健康診断で採られる量よりも少し多いかなぐらいの量を採られた。
 
 先生がおっしゃるには、やはり若くて健康な人がドナーに選ばれやすいとのこと。患者とドナーの関係は、なるべくなら同性、おなじ血液型、同じぐらいの体型、同年代が好ましいとのこと。現時点では担当医も患者さん情報は全くわかっておられないようなので、「医者の勘」程度から出た言葉なのかもしれないが、まあ言うてもプロの発言である。当たる確率は高いと考える。
 
 今日の採血の結果は約2週間後に通知が来るそうだ。それから先は、ドナーに選定されるかどうかの詳細な血液検査等(DNAタイピングとかいう難しい検査)に入り、1~2ヶ月ぐらいはただひたすら待ち続けるだけの日々なんだそうだ。ここまできたら選ばれるように願いたい。
 
 その他のメモ。
☆最終的にドナーを選ぶのは担当医の仕事で、患者側の意向でドナーを選ぶことはない。
☆移植を受けた患者さんが社会復帰できるのは50~60%程度。
☆骨髄移植を受けると血液型が変わるどころか、異性同士だった場合は血液細胞情報だけで見れば性も変わる。性格は変わらないので血液型占いは医学的見地から見ても嘘である。