徒然自転車

 愛用しているDEDAのステムにリコールが発生したとのことで、回転木馬で部品を頂いた。2台に使っているので当然2つともフタ部分を交換するんだが、対策部品がブラックしかなく、最も気に入っているチタンシルバーカラーのステムに、仕方なくブラックのフタを取り付けた。
 
 ブサイクである。あまりにもブサイクなので、別にひび割れも何も発生していなかったから使い続けようかななんて考えたが、「割れる可能性がある」なんてことを言われたらさすがの私もビビる。阪奈道路を下っている最中にハンドルが外れたら・・・・と考えると、◯タマが縮み上がる気分である。
 
 よく説明文を読んでいると、「この製品はレース専用品なので、2年で使用をやめてください」的なことが書いてある。つまりメーカー側としては、2年以上使った上で発生する不具合は自己責任でお願いしますよとアナウンスしているわけである。
 
 これだけスポーツ自転車が普及し、猫も杓子もロードバイクに乗るご時世になってしまったことで、メーカー側は儲かって嬉しい半面、どんなユーザーに対してでも適切な対応をしないといけなくなった。つまりアホなクレームを付けられても逃げ道を作っておかないといけない。それが「2年で寿命」という表現になっているのだろう。
 
 クルマとは違って自転車は自分で分解したり組み立てたりすることが容易である。6角レンチのセットを持っていれば結構なところまで分解できる。法律で決められた車検や点検もなく、ブレーキやステアリング部分などの重要保安部品を整備するのに整備士免許も必要ない。交通ルールも曖昧で、法律や罰則にがんじがらめにされたクルマやオートバイにはない手軽さが人気の要因のひとつだと思う。
 
 ヘルメット、飲酒運転、逆走、信号無視、定期点検整備、運転免許・・・・etc.これらのルールや法律を義務化されるのはそう遠くない未来じゃないかなと思う。こうなってしまったらクルマやオートバイと同じである。自転車のさらなる発展のためには、ユーザー側がしっかりしないと、メーカー側や国側がワケのわからん決まり事を言ってくるかもしれないのだ。
 
 まあ何が言いたいかと言うと、チタンカラーのリコール対策部品を作れと言いたいのである。