20km走ってみた

 自宅から高速の下で豊里大橋まで行き、そこから堤防沿いに毛馬まで。毛馬から大川沿いで大阪城にデンして自宅までの約20km。2時間15分ぐらいかかった。まあ現段階で2時間切れるとは思ってないし、そもそも20kmも脚がもつのかどうかを試したかったのでのんびりと。
 
 去年、一昨年とマラソンを一生懸命頑張ってたころに比べると、脚の痛くなる部分が変わった。補給のタイミングもずれてるし、大阪ハーフで2時間切った頃のつもりで走ったらとんでもないことになるだろう。それがわかっただけでも良かった良かった。
 
 久しぶりに大阪城公園をぐるりと走ったけど、祝日ということもあってランナーさんがとても多かった。いつも練習コースにしている河川敷だってランナーさんはいることはいるけど、ほとんどが高齢者のような気がする。その点大阪城公園には垢抜けた若い女性がたくさん走っていて、しんどくてもちょっとペース上げてしまうもんである。
 
 我が家から大阪城公園へは信号をひとつも通らずにノンストップで行くことができる。大川沿いは川面に大阪の橋やビル群が映り、春になると桜並木が綺麗で、とても風情のある道のりで個人的には気に入っている。
 
 ところが毛馬から豊里大橋までの淀川沿いは、大川沿いとはガラリと雰囲気が変わる。都会と自然が織りなす美しい風景から打って変わって、堤防沿いの古い家屋、野良犬と暮らすダンボールのおっちゃん、錆びた鉄橋、ブルーギルの死骸、定期的に登場するうっとおしい車止め、汚い簡易トイレ、年中走る工事車両など、そこには風情や情緒を感じる猶予も無く、だたひたすらに日々の生活に追われる庶民の縮図があるように思う。
 
 そして何を隠そうこの私も、そんな“淀川沿い”で生まれ育った人間である。だから、大川沿いをランニングする時は、時間と気持ちに余裕がある休みの日だけで、家事や仕事の合間を捻出して走る時は、「同志」のいる淀川沿いなのだ。別に決めたわけじゃないけど、そういえば自然にそうなってたなあと、走りながら気が付いた次第。