触発

 この3連休は各地で大きなレースやイベントがあったようだ。そのどれにも参加できなかった私は、どうしても仲間はずれになったような感じがある。その気持ちに支配される自分を守るために、「けっ、遊んでばっかりしやがって…」というような上から目線になることもあるが、これが果たして上からなのか、下からなのか、そんなちっぽけなことを考えながら悶々と過ごす連休であった。
 
 その中でもやはり最大のイベントはツールド沖縄で、各氏のレースレポートを読んで勝手に熱くなっている今日この頃。ツールド沖縄にはかれこれ3年も4年も行ってないが、ああいう“熱さ”の中に身を投じることのできる環境は、私の人生の中においてとても貴重な時間だったのだなと思う。
 
 毎年毎年その時期が近付くと、「行きたいなあ、でも今年も無理やなあ」と気持ちに蓋をし続けてきたが、来年はなんとかその蓋をふっ飛ばしたいと個人的に考えている。聞くところによると、回転木馬からのツールド沖縄ツアーというものは一旦今年で終わりとなり、来年からは行きたい者は自分で段取りすることになるという。
 
 今まではなんだかんだと回転木馬の名前とイベントプランニング力に甘えてきたところがあって、変な言い方かもしれないけど、「自立したローディー」とは言えない部分があって、以前から漠然と「それではあかんなあ」と思っていたのだ。そんな折、飛行機やホテルやレンタカーの段取りが一番大変なツールド沖縄からの木馬の撤退(これも変な言い方かw)である。これはローディーの本当の真価が問われる良いチャンスなのではないかと思うのだ。
 
 「鈴鹿」と「沖縄」。ローディー冥利に尽きるこの2大レースを、来年はなんとか実現したい。