幼なじみ

 突然だが、私は仲みゆきのファンである。誰やねんと言わないで頂きたい。『おはよう朝日です』にタマに(笑)出演するタレントさんで、その他にもテレビやラジオで活躍しておられる方である。小学生からの幼なじみで、すぐ近所に住んでいたということもあり町内子供会の行事などでよく遊んで頂いた、私より1つ年上のキレイなお姉さんだ。
 
 私が家庭の事情により引越ししてからは疎遠になってしまったが、数年前、偶然にも幼稚園の発表会の保護者席でばったり再開した。あまりにも久しぶりだったし、お互いの子供の発表にも夢中だったので昔話に花を咲かせるということはなかったけれども、その後ツイッターなんかでもフォローして頂いたりメッセージを頂いたりして、私にとっては大変貴重な“テレビに出ている知り合い”となった(笑)。
 
 そういうことがあったからか、最近「あの幼なじみはどうしてるだろうなあ」と考えることが多くなった。疎遠になった旧友のことをフト思い出したりするとき、その旧友に何か問題が起こっていると聞いたことがある。つまり虫の知らせということなのだろう。名前を思い出せる旧友はFacebookなどで検索をかけたりすることもあるけど、人生に困っている者がFacebookなんか悠長なことしてないわなーと、残念な検索結果を見て思う。
 
 Facebookで再開する友だちとは盛り上がる。お互いの人生が順調だからこそである。私も周りの方々の協力もあって今のところ順調な人生を歩ませてもらっているから、ついつい旧友とのコメントのやり取りなんかで夜更かししてしまうこともあるのだが、そうやって楽しむ反面、こういった楽しいツールを使えない、もしくは使うような精神状態にない人のことを思い出したりする。自分たちだけ楽しんで悪いなあという罪悪感ではないけれども、いつか自分もそうなってしまうのではないかという緊張感みたいなものは感じる。
 
 まあ、連絡の取れない旧友がみんな人生の危機に陥っているというわけではないだろうけど、ちょっとそんなことを思ったので。幸せな人生なんて、手のひらの表と裏みたいなものだ。だから、自分が人生のどん底に落ちたとき、わざと明るく振る舞っていたいと思うし、現に今そうしている人を本当に尊敬する。手のひらが裏返しだったら、なんにもつかめない。