内灘でも鈴鹿でもそうだったけど、チームTTのスタート前に並んでいると、前走のチームが我々の姿を振り向いて、「うわ~~後ろに速そうなのがおるで~~」みたいな会話をしていることがある。大変嬉しくもあり照れくさくもある。ウェアが揃っているチームは多いが、エアロヘルメットまで揃っているチームはほとんどない。やはり4人のいでたちが上から下までびっしり揃っているとカッコイイもんである。グローブやシューズ、究極はTTバイクまで揃えてしまいたい。そしたら出走せずとも会場をウロウロしているだけで十分だ(笑)。
ところで、今回は8年ほど前に作ったクロモリオーダーフレームであるケルビムをTTポジションに改造して乗ったわけだが、まあ何の問題もなく、練習から本番まで無難に走ってくれた。改めてケルビム号の懐の深さに脱帽である。でも、やはり最後のスプリントダッシュはコルナゴC59に軍配が上がる。
今年の鈴鹿の3周目最終コーナーは、NAMくん→鈴ひろさん→私→西やんの順で立ち上がった。NAMくんが最後の加速を始め、それに鈴ひろさんが着いて行く。私は最後の一発の踏み込みには自信があったので前走の2人を抜くぐらいの勢いで踏み込んだのだが何故かバイクが加速せず、あっという間に2馬身ほど開いてしまって、「ちょっと待って~!!」とゴール前ではあり得ない発言をしてしまった。
2人がちょっと落としてくれたのか、ワンテンポ遅れてケルビム号が加速し始めたのか、これまた何故かそれほど労せずして(まあフルモガキなんだが)スッと追い付き、ほとんど3人団子のままゴールした。この特性がクロモリフレームの特徴だと言ってしまえばそれまでだが、3人目のタイムが記録になることを考えれば確実にコンマ何秒かは損したであろう。
自分の脚の無さを宇宙の果てまで上げておいてから言うが、やはり私にはTTバイクが必要である。それもコルナゴの一番イイやつをだ。
貯金しよう。そうしよう。