自転車を積む

 最近のミニバンのカタログには自転車を積み込んでラゲッジスペースの広さをアピールする写真が増えた。一昔前は背の高い観葉植物であったりゴルフバッグであったりしたのだが、これも時代の流れというものか。車椅子を積み込む写真もそういえば増えたように思う。
 
 先日も軽自動車にギュウギュウにロードバイクを積み込んで来られたお客さんが、「これ(自転車)を楽に積み込みできるクルマを探しに来ました」なんて言って展示車に積み込んだりしていた。ロードバイクに乗り始めて2年ほどだそう。自転車に合わせてクルマを買い換えたりするあたり、自転車によって生活が変わってきている典型的なパターンの人だ。おそらく今度はフルカーボンのフレームが欲しくなって、やがて部屋にはバイクラックなんかが置かれたりするのだろう。
 
 私が通勤に乗ってきたC59を見つけるのは時間の問題。「うわ、コルナゴですね!」と興奮気味に寄ってきて、持ち上げてみては「軽い!」と言ったり、カーボンフレームを指でコンコン弾きながら「いくらぐらいしたんですか?」と言ったりと、お決まりのコースを一通りクリアしてから、ああこの人もベタなロードバイク初心者かあと思った頃、自分の自転車をC59の横に並べて写真を撮りだしたときは新しいと思った。さらに「ぼくの自転車に乗ってみてください!」なんて言い出した時はさすがに閉口した。サイズも違うしペダルも違う。しかも私は仕事中。ツナギと安全靴では自転車には乗れない。自分のバイクのインプレでもして欲しかったのだろうか。ブレーキの握りしろはスカスカ、ヘッドはガタガタ、そんなバイクにはよう乗りません。
 
 なぜ自転車乗りってああやってグイグイ来る人が多いのだろうか。人見知りの私としては大変困る。まあとにかく事故には気をつけて楽しんで頂きたい。

自転車を積む” への2件のフィードバック

  1. 大変やな。。
    つか、ちと頭痛い系?
    自分も人見知り系だからそんなん辛いわ。

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