落車はイヤだ。痛いし金がかかるし周りに迷惑をかける。私みたいな貧乏サラリーマンローディーが一度落車してしまったら、それこそ社会復帰出来なくなってしまうかもしれない。
最近のマスドレースでは、レース初心者の参加が多くて集団走行の不慣れによる落車が多いと聞く。各方面のレースに参加したお友達のレポートを読んでいても、「落車祭り」とか「目の前で落車!」なんて言葉を良く目にする。そして「落車してしまった・・・・」という言葉も。
私は幸いなことに今まで落車らしい落車に巻き込まれたことはないけど、目の前で落車を見たこともあるし、オキナワのトンネルでは大集団落車の怒号と騒音にキン◯マが縮み上がる思いもした。とにかく落車が怖い。落車するぐらいならレースなんてしないと思い始めて久しい。今や出るレースといえば比較的安全なヒルクライムレースとかチームTTぐらいである。昨今はそちらのレースの方が人気があるということだから、サラリーマンローディーの落車回避の然るべき行動なのかなとも思う。
でもマスドレースってのは誰もが一番を獲りに行くレースである。その中でカラダが接触することもあるだろうし自転車が絡むこともあるだろうし、落車だって仕方のないことなのかもしれない。誰も「落車してもええわ」なんて思ってレースに出場しているわけではないが、一番を狙ってるならそれぐらいのリスクはあって当然、もし落車しちゃってもそれは一番を狙った上でのことだから後悔してはいけない。
落車すると会社や家族や周りに迷惑をかけてしまう。だけどそれを理解してくれる環境に、自分が持って行けなかったことの方が悪いと思う。落車して怪我をしてしまうリスクがあります、だけどもそれが私の至福の楽しみなのですと、家族や会社にどれだけ理解を得ているか。それが大切なのだと思う。
落車が怖くて・・・・、イヤ誰もが怖い。言い方を変える。
“落車後に訪れるリスク”が怖くて、レースから卒業しよかというならそれは卒業じゃなくて自主退学である。私もその一人だ。自主退学したのに最高の戦闘機を手に入れようとしていることは矛盾中の矛盾だと思う。
そんな心の葛藤の中で、フレームを磨き続けるのが、私の自転車人生なのではなかろうか。
“落車について” への4件のフィードバック
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葛藤こそが人生というか、葛藤するからいいんでしょうね.
私も落車大嫌い.だから参加者の多いマスドはでないようにしています。
それで、参加者が少なくて集団も絞りやすくて前々で展開できると思ったレースに出て、んで、単独落車ですからね〜〜.
自主退学はなんとか思いとどまっていますけど、退学はなんども頭をよぎります.
兄弟フレームを磨きながら葛藤しましょう。
●コナあにき
なんだかあにきを引き合いに出したような日記で申し訳ないです。
前向きに取り組んでる姿にはほんと尊敬します。
自転車が壊れるだけならともかく怪我をしてしまうと自転車に乗れなくなるし行動も制限されるしで気持ちがブルーになってしまいますもんね。
戦闘機乗りになれるかどうか。戦闘機磨きにはなれそうです(笑)。
一度は登録してレース三昧なシーズンを過ごしてみたいと思いつつ、ガーゼまみれで痛々しそうな人を間近でみていると”やっぱ、やめとこ”となってしまうへたれな自分がおります。
自転車競技っていろんな意味で本当に難しいですね。
ただ、マスドレースに出ずとも戦闘機は楽しいと思いますよ。
●にしやんさん
本当に難しいですね。改めてプロってすごいと思える部分でもあります。
戦闘機がきたら、にしやんさんにも磨かせてあげます(笑)。