5分/km

 いつもの10kmコースを少しペースを上げて走ってみた。ドアtoドアで50分ちょうどだった。信号待ちなんかも含めているので5分/kmを切るペース。私にとっては驚異的なペースである。もう少しペースを落として長く走る練習をするべきかとは思うが、なぜかカラダがそうさせてくれないのだ。早くマラソンの脚を作ろうとして焦りがあるのかもしれない。だけど今シーズンはその焦りに任せてみようと思う。
 
 御存知の通り12月5日には奈良マラソンがあり、人生初のフルマラソンに挑戦ということになった。会社がある奈良での開催、しかも遷都1300年祭の最後を締めくくる大イベントということもあり、大阪の人にはわかりにくいかと思うが、奈良の人間はテンションが上がりまくっている。お得意さんなんかは私の顔を見るたびに、「奈良マラソン頑張れよ~!応援行くからな~!」と言うてくれる。
 
 社長からの期待も少なからず感じるし、コース上にはホンダの販売店が2店ほどある。そこのスタッフも沿道に出て応援してくれるということだから、尚更ヘタレな走りは出来ない。しかも往復して2回も前を通る販売店もある。こうなったらホンダのツナギで走ったろかなというぐらいだ。とにかく否が応にも焦るっちゅうもんである。
 
 私の中では、奈良マラソンはお遊び、本番は大阪ハーフと思っていたのでこれは由々しき事態だ。
 
 
 私はソコソコのローディーである。ソコソコの坂ならソコソコのタイムで登れるし、ソコソコの距離ならソコソコの速さで走ることができる。この冬にはコルナゴにだって乗る予定だ。つまり運動能力としては一般の人よりも高いわけで、マラソン初心者とは言っても心肺能力も脚の筋力も高いはずだ。それを「マラソン初心者やから・・・・」ということでゆっくりペースでしか走らず、結局それでも脚が痛くなって歩いてしまう、ということの繰り返しだった。前回の大阪ハーフもそうだった。序盤に抑えすぎてドエライ目に遭った。
 
 いっぺん最初から清滝アタックぐらいの“ハアハア度”で走ってみたろ、ということでやってみたのだ。そしたら意外とイケるではないか。最初の5分ぐらいは苦しいが、それはヒルクライムも同じ。しばらくしたら慣れてくる。横っ腹も痛くなってくるがそれもヒルクライムと同じ。脚もイタイがヒルクライムと同じ。そう思うと「我慢」できるようになったと思う。
 
 自転車のしんどいのには慣れているが、ランのしんどいのには慣れていなかったのだ。
 
 昨今のランブームにより、自転車友達がマラソンに挑戦するという話をよく聞くが、みんなビビってペースを上げれないでいるのではないだろうか。全く運動していなかった人ならともかく、ソコソコ自転車で鍛えているのだから、思い切ってペースを上げて走ってみると意外に自転車より楽だったりする。ノロノロと走っているとヒザに掛かる荷重ばっかりで前に進んでいない。せっかくヒザに荷重掛けるなら、ちょっとでも遠くに進んだほうが得だ。
 
 まあそんなことを考えながら走るのは楽しい。なんせ走ってる最中は脳みそがヒマだ。
 
 

5分/km” への6件のフィードバック

  1. 怪我しないようにね(^_^)
    一回痛めると、もうエンドレスです、とプレッシャーを
    かけてライバルを牽制しておきます。

  2. ●カナタニさん
    いやボクもそれを心配してるんですけど、ゆっくりダラダラ走ってるときより、ちょっとペース上げるぐらいの方がヒザが痛くならないんですよね。逆に股関節周りが筋肉痛です。柔軟大切ですね。

  3. フルの30kmの壁は、ペースよりも補給にあり、と思います。
    上げれるだけ上げて補給をしっかりとりましょう。
    大阪ハーフ落選しました。奈良マラソン頑張ってください。

  4. ●kondouさん
    そうですね。補給大事ですよね。
    自転車と感覚が違うので、どのあたりで補給が必要になるか、という練習が必要になると思います。そう考えたら結構荷物持って走らないといけないですね。

  5. キロ5分で10kmかー
    めっちゃ速いやん!!

    今、キロ5分半でもしんどいわー
    今年は負けるなぁ~~

    ・・・・って去年もブログでビビらされたなぁ~w

    今年のオチはどんな感じやろ。楽しみにしてます!

  6. ●鈴ひろさん
    毎年のことやけど、レース前にピークが来て、下降気味のころに本番を迎えるという、プロが聞いたら呆れるような調整ベタなので、私の出来ることはみんなを焦らすぐらいです。もうすでに妄想でレースレポート書けるから、別に本番は走らんでもええねんけど(笑)。

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