アメリカンで行こう

 以前からクランクを手で回すと重たい感じがしていて、チェーンが汚れているからだろうなんて思っていたのだけど、いよいよ重たくなってきたのでいろいろチェックしていたら、リヤディレイラーの下側の小さなプーリーの回転がめっさ重たくなっていた。

 分解してみてみると、中に入っているカラーが写真の通りぱっくりと割れていた。プーリー取り付けネジを締めることによって割れたカラーがズレて、プーリーの動きを制限していたのだと思われる。手で回すと明らかに重たかったのに、そのまま気付かずに舞洲クリテに出場していたなんて情けないハナシである。

 私が使用している9速アルテグラは、上側のプーリーにはベアリングが入っているのに、下側のプーリーはご覧の通りセラミックカラーになっている。フリクションロスのことなんかを考えるとベアリングの方がいいに決まっていて、「なんでこんなとこでケチるかなー」なんてシマノに対してちょっと不服に思っていたことがあったのだけど、あれだけ回転が重たくなっていたのに気付かずにレースに出ていたぐらいだから、ここをベアリング付きにしようとデュラエースにしようと、私ぐらいのレベルでは全く関係無いということである。

 「いつまでも9速で走っていてはカッコワルイ」なんて思っていて、この不具合を発見した瞬間も「やった!これでオレも10速デビューや」と正直思ったのだけど、ちょっと考え方が変わった。

 エンジンパワーが大きければ9速だって十分だし、ちょっとやそっとフリクションロスを軽減したって何も影響は無いのだ。むしろ7速や8速のWレバーで走ってる人の方が速いのだ。きっと。

 走ろう。とにかく走ろう。物欲の邪念から解き放たれる為に。

 ・・・ていうかコレどないすんねん〜。日本海行かれへんのちゃうんか〜。