霧の一軒茶屋

 宗一郎を幼稚園へ送ってから9時10分家出。久しぶりに六甲山逆瀬川コースに向かう。本格的なコルナゴ貯金のため、8月のノリクラ以降はしばらくレースやイベントをお休みする予定だから、これが最後のレースだと思って納得の結果を残したい!そんな思いから超苦手な逆瀬川コースへ自発的に向かうなんて、ワタシも随分変わったものだ。
 
 天気は晴れているが風が強く、雲の流れが速い。武庫川沿いは強い向かい風。下ハンもって突き進む。仁川付近でジワジワと登り始めるとアウター踏めない。インナーへ落としてクルクル回しながら進む。逆瀬川駅に着いた頃にはボトルの水がなくなったので自販機で水購入。しっかし日差しが強くて暑い。今日はワザと日焼けをしようと思っていたので半袖半パンジャージで来たが、裾をめくると既に色の違いがはっきりしてる。
 
 いよいよ登り出す。序盤からしんどい。なんでこんなにしんどいのだろうか。昔は「ここでトバさなどこでトバすねん!」とイキナリダッシュをカマしたもんだが、全くそんな気が起こらん。ゴルフ場の前あたりでは路面がガタガタになってる。こんなんやったっけ?走りにくい!ココロまでもが折れかけてたので、視界に入る全てのものが自分の邪魔をしているように感じてしまう。
 
 盤滝トンネル手前の登坂車線をヘロヘロと登っている頃、六甲山の頂上を見上げると、かなり黒い雲がかかっていた。それまで日差しが強くて暑かったのに、そういえば辺りはいつの間にか暗くなってきていて、気温も下がった。きっと頂上では雨が降っているのではないだろうか。引き返そうかどうしようか悩みながらもペダルを踏む。
 
 ウダウダと登っているうちにさらに空は暗くなり、霧まで出てきた。霧というか雲の中に突入した。風は相変わらずビュウビュウ吹いている。カーブを曲がるごとに風向きが変わり、強烈な追い風になったり向かい風になったり、はたまた横風になってディープリムの足元をすくうように吹き付ける。
 
 霧は濃さを増し、視界5mぐらいになってきた。見えるものはすぐ先の地面と、無情に時を刻む時計だけ。路面は濡れ、立ち漕ぎするとリヤが滑る。固いマツボックリがたくさん落ちてて、踏んでしまうと絶対落車する。もうアタックどころではなくなってきた。とにかく安全第一で前後のライトを点け、登り続ける。
 
 芦有ゲートもいつ過ぎたのかわからなかった。急に周りがオレンジ色になって、ワタシもついにあの世へ来たかと思ったらトンネルに入ってた。斜度が緩くなったがどこへ突っ込んでいくか前方が見えないのでユルユルと進む。一軒茶屋の看板も見えなかった。自販機がイキナリすぐ左に現れてゴールしたことに気がついた。
 
 もちろん景色なんて何も見えない。すぐに下り始める。登りでも怖いのに、下りはホンマに怖い。安易にブレーキするとすぐにリヤがロックする。マツボックリもかわさないかん。減速帯はガタガタするし、寒いから指が痺れてくるし、かなりハイテクニックを要する下り坂だった。
 
 それでも盤滝トンネルまで下ってくると、今までがウソのように晴れ、気温も高く、容赦なく紫外線が肌を焼く。山の上と下とではこれだけ違うのだ。やっぱり山はこうでないと山らしくない。ノリクラもこんな感じだ。これからも週一ペースで六甲に通いたい。
 
 
 ↑濃霧の一軒茶屋。ちなみにこの時点で11時30分。家から2時間20分ほど。朝の6時に到着するためには3時半過ぎには出発しなければ・・・・(汗)。往復約70km。

霧の一軒茶屋” への2件のフィードバック

  1. お疲れ様でした^^
    早朝行こうか迷ってやっぱり止めたんですけど
    まさかその後に登られてたなんて!!

    朝も相当もやってたのにその時間でもまだ凄い霧ですね。
    やはり六甲恐るべし!!

  2. ●ゆっちアネキ
    六甲山頂を見てガスってるときは連絡お待ちしてます。行けへんから(笑)。

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