正論は時に残酷

 MTBにはサイクルメーターが付いていない。付いてたけどヨメに取られた。でもまあ去年の王滝もメーターなしで走ったし、あったらあったでいいとは思うけど、数字に惑わされたり気が散ったりするのでこれからも付ける予定はなし。
 
 ケルビム号にはフライトデッキが付いていたけど、10速化を機会にこちらもメーターなしにしようかなと思っている。さすがにギヤ位置は知りたいので、ワイヤーの途中に付ける赤い玉がスコスコ移動するシフトインジケーターは付けるつもり。発注済。
 
 なんかスッキリした。
  
 速度や距離だけでなく、心拍数やW数まで測れるメーターがホビーレーサーの間で流行っている昨今、時代の流れに逆走してやる!と言えば格好はいいけど、新しいメーター買うお金がないのと、説明書読むのがめんどくさいのと、なにより「メーターは正直すぎる」という点が気に入らなかったのだ。
 
 清滝をガムシャラになって漕いでいるのに、『9km/h』と無情に表示するメーターのなんと冷酷なことか。
 
 「今日は走ったで~」と走行距離を確認したら、『50km』と無情に表示するメーターのなんと冷酷なことか。
 
 メーターの表示する数値を見て、我が目を疑ったことのある人は多いはず。何故か良い方に裏切られることは少なく、悪い方にしか裏切らない。
 
 私の知るサイクリストのほとんどがサイクルメーターを付けておられるが、なんでそんなに自分を裏切って本当のことを涼しい顔してズバズバ言うてくるモンを後生大事にハンドルの上のイチバン目に付きやすい特等席に取り付けているのだろうか。
 
 正論は時に残酷である。適当にウソも必要なのである。ヨメが作った料理がマズかったとして、
 
 「どう?おいしい?」と聞かれたらどうします?
 
 「めっさマズイ!」というとギスギスしますやん!?
 
 「ホンマのこと言うただけやんけ!」なんて言うたらアッと言う間に修羅場です。
 
 サイクルメーターはそれをやっとるのです。サイクリストはそんなヤツに何万も出してるのです。サイクリストってなんてMなんだろう。そう考えると私はなんでそんなもんと共にサイクリングをしていたのだろうかと思うのです。
 
 
  
 でも、実際には10km/hしか出てなくても、私の頑張ってる様子を見て、「15km/h」とか適当にウソを表示してくれるファジーなメーターが出たら買う。

正論は時に残酷” への4件のフィードバック

  1. ●hikime2さん
    そうか!そのテが・・・!
    って、3つ付けたら王滝300kmですやん。
    なんぼなんでもそれは・・・・(笑)。

  2. それって「大本営発表」…

    私は、時計を5分進めておくとか苦手です。
    弱い性格なんで
    「あ、5分位進ましてるから、まだ大丈夫」
    とか言って、5分以上10分未満、引いて見ちゃうから
    余計にアカンよーになるんですわ。

    サイクルメーターも、きっとそんな感じ~

    ハートレートモニターは、付けたら
    「あかんあかん。もっとゆっくり走らな警告機」
    に、なりそうな気がして、買えません。

  3. ●KEWさん
    確か(よ)さんて昔20分ぐらい進めてはりませんでした?
    ボクも時計は秒単位で合ってないとイヤなタイプです。
    心拍計は言わばタコメーターですからね。レッドゾーンを一応知っとくためにはあった方がいいと思いますが、これまたレッドゾーンも年々変化するので厄介です。

コメントは停止中です。