僕らのような接客が多い仕事は、お客さんや業者関係からゴネられることが少なくない。「お客様との口論は絶対にしてはいけない」と接客の授業の際に教えられたことをひたすらに守っているが、その教えを破ってやろうかと思うぐらいに腹の立つこともある。
僕は「ゴネ得」という言葉が大嫌いだ。しかし現実に「ゴネ得」はある。ゴネてゴネてゴネられまくって結局は無料で修理、ということはよくある。友人や知人から「ゴネたってん。タダにしてもうた〜」なんて武勇伝を語られても、喜びを分かち合えない。
僕は交渉が下手である。「いやいや、嫁さんを説得して自転車買ってもらったやん」という意見は間違っている。今回は初対面の人やお客さんが対象である。
基本的に人見知りという性格が手伝って、いろんなお店で買い物をするときでも「値切る」ということができない。明らかにお店側のミス等で僕に被害があっても、実害以上の請求をすることができない。こういうのがウマイ奴っている。
まあ、そんな奴になりたいとは思わないが、世の中をうまく渡っていくためにはある程度の交渉力というものは必要だと思う。
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p> 僕がこの日記を書き始めた理由の一つは、交渉するときにある程度の文章力があれば、相手の意見をうまく断り、自分の意見を上手に通すことができるんじゃないかと思うからである。
この考えは間違っているかもしれない。「交渉なんて慣れだ」とも言える。しかし、イザというとき文章力が役に立つかもしれない。いつ何時裁判沙汰に巻き込まれるかわからない。そういう時にきっと役に立つはずだ。そんなことに備えて文章を書くというのは少々味気ない気もするが。
とりあえず、嫁さんと裁判沙汰にならないようにがんばります。