テレビが欲しい

 昨日のハナシの続きではないが、僕はどちらかというとビンボーな方の家庭に生まれ育った。

 家は平屋の2DKだったし、風呂がついてなかったので毎日家族で近くの銭湯に行った。リモコン付のテレビになったのは小6の頃だったし、ビデオデッキなんかは中学の頃。それもどこからかもらって来たモノや、型遅れのモデルを安く購入していたのだ。

 だから僕は、「最新型」と呼ばれるモノに縁がなかった。

 それがやはり現在に至ってもしっかり受け継がれているようで、家にある電化製品、ベビーグッズ、クルマなどはそれぞれ、以前から使っていた物、おさがり、モデルチェンジ前の安売り品となっている。

 今使っているテレビは、僕が一人暮らしをしているときの物で14型のテレビデオである。それが1台だけ。今のところそれで不自由しているわけではない。しかし、先日嫁の実家に行くと最新型の液晶テレビになっていた。義弟の家も薄型液晶になっていた。今や石を投げたら薄型テレビを持っているやつに当たるというぐらい普及している。

 見栄を張るつもりはない。テレビの薄さやデカさがその家庭の生活レベルというわけでもない。今あわてて購入に踏み切っても、その後にさらに安くて性能の良いモデルが登場するかもしれない。

 だがしかし!それらの考え方が、僕と「最新型」とを遠ざける原因になっていたのだ!
 そうだ!そうだったんだ!!

 テレビの薄さデカさ(この際、数も含む)は見栄以外の何者でもない。生活レベルの高い者が良いテレビを使っているのだ。「もうちょっとしたらええの出てくる」って、いつやねん!教えてくれ!

 確かに「最新型」は明日「旧型」になるかもしれない。しかしそんなことはどうでもよいのだ。欲しいときに欲しいものを買う。それが「最新型」と出会う正しいやり方だ!

 よっしゃぁぁ〜!テレビ買うぞおぉぉぉ〜!!