私の嫁は昔、マクドナルドで正社員として働いていたそうで、今でもよく
「あの店員はアカン」とか
「このドレス(ハンバーガーの積み重ねの技術)はヘタや」とか
「このポテトは塩が多い」とか言う。
そんな嫁のハンバーガーの食べ方は少し変わっている。ハンバーガーを逆さまにして食べるのだ。そうして食べると普通に食べるより味が良くわかるらしい。
確かにハンバーガーを分解してみると、(基本的に)土台のパン、レタス、ハンバーグ、ソース、そしてフタとなる上のパンという構成になっている。そして上のパンはゴマが付いていたり焼き方に工夫がされていたりする。つまり逆さまにして食べた方が、味が付いているソース類や、ハンバーガーの顔とも言える上のパンが舌に近くなるので、より味わいやすくなるというのだ。
それだけではない。ハンバーガーを作る工程は、(基本的には)上のパンを包み紙に逆さまに置き、ソース、ハンバーグ、レタス、そして土台のパンという逆さまの順序で作っていく。だから上のパンにソースや肉汁が染み込んでいて、比較的ハンバーガーの上段の方が味が濃いというわけだ。新メニューが発表される前に社員がテイスティングをするが、社員全員が逆さまにして一口か二口だけ食べるらしい。
嫁が言うには、ハンバーガーを逆さまにして食べている人は「通」だそうだ。私はその「通」という言葉にやられて、「逆さま食べ」をやってみた。
・・・なんか食べにくくないか!?普通でええわ。