息子の動きがさらに早く、力強くなってきた。私のお腹の上に立たせ、ぴょんぴょんと飛び跳ねる遊びが好きなのだが、最近はそんなことをやるとさっき食べた夕飯がリバースして来そうになるぐらい、足のチカラが強くなった。
1日ごとに(1時間ごとにと言った方が適切かもしれない)成長し、新しいことを覚えていくその様を間近で見ていると、毎日同じ事を繰り返し、何の新鮮さも無い日々を送っていることが、非常にむなしく、そして勿体無いことのように感じる。息子に与えられた24時間と、私に与えられた24時間とは全く同じ長さなのに、私より彼の方がはるかに有効利用している。
そんな中、今日ウチの会社が新装オープンした。今までは平屋でショールームと事務所が同じフロアにあってなんか雑然としていたが、2階建てになり、吹き抜けが作られ、1階は完全にショールームとなり、「モータース屋」がやっと「カーディーラー」になった感じがする。
私も含めて社員全員、なんか浮き足立っていて、いろんな業者から送られて来るお祝いの花輪が並んでいるのを見て、心機一転の気持ちで一杯になっている(ハズ)。
当店は今年32歳の私が最年少という、平均年齢が奈良のホンダの中で一番高いんではないかと思うぐらい(いや実際そうかもしれない)の高齢メンバーで、やはりこの辺りも「モータース屋」というイメージが払拭出来ない原因のひとつになっていた。それがエライもんで、今までただのおっさんやおばはんだった社員が、きれいなショールームの受付のデスクに座っているだけで、少し(そう、あくまで少し)若返ったような気がする。
これからウチの店はもっともっと成長していかないといけない。今回の改装で多くの借金を背負ったみたいだし、私も守るべきものが出来たのでそう簡単に倒産させるわけにもいかない。
私も息子を見習って、日々成長したい。まだ壁紙の接着剤の匂いが残るショールームでそんな事を考えるのである。