海練

 昨晩遅く、みなぎり組は舞洲で夜練を行ったそうだ。22時半頃「今から来い」との電話を頂いたが、「いやじゃ」と丁重にお断りしておいた。

 これからの日本を背負っていく世代である30をゆうに過ぎたおっさん数名が、夜中にへらへら笑いながらハアハアゼイゼイ言って自転車で走っている姿を想像してみる。

 「日本はまだまだ大丈夫やな」

 私はそう感じた。

 家がみんなと近所だったら絶対行ってた。

トバし過ぎ

 ピスト通勤1日目。

 行きはその後の仕事のことを考えてゆっくりのんびりと。そのかわり帰りは「おもくそ(思いっきり)」走った。

 平地は時速40キロ以上を維持、上り坂は下ハン握って踏みまくり、下りはバックトルクを押さえ付ける。コーナーではペダルが地面にこするほどバンクさせ、立ち上がりは車体をブンブン振り回して加速。

 しばらく実家で眠り続けていた我がピストに、本来の性能を思い出させてあげる為にトバしまくった。踏みまくった。モガきまくった。

 「どうや!これがお前の本当の実力や!」
 「どうや!久しぶりに気持ちエエやろ!」

 などとピストに語りかけながら、ヒィヒィ言って自宅に到着。会社から自宅までのタイムレコードを大幅に更新。

 ところがその後、吐き気はするわ気分悪いわ・・・。嫁が作ってくれていた夕食がノドを通らず。自分の部屋でしばらく回復待ち。

 壁に立て掛けたピストが私を見てあざ笑っているかのようである。

 春までにはお前を「ヒィヒィ」言わしたるからそのつもりしとけよー。

スタートしないとゴールは無い

 「Mくーん、電話やでー」と呼ばれ、ピットから電話口までの数十メートルをダッシュ。たったそれだけの距離で「ハアハア」言ってしまう。息を殺しながらお客さんと会話するのがどれだけ苦しいことか。

 ゴールスプリントの練習より、スタートダッシュの練習の方が重要かも。

トレーニングは明日から

 実家からピストを持って来た。夕方になって雨が止んでから、少し近所を走ってみた。

 ピストは美しい。自転車で速く走ることを純粋に突き詰めて行ったらこうなりました、っていう見本みたいなものだ。

 変な趣味だと言われても仕方が無いかもしれないが、私は自転車を押して歩くのが好きである。特にピストは押して歩くと当然後輪の回転に合わせてクランクも回る。チェーンがかすかに「カラカラ・・・」と音をたてて、スポークがキラキラと街灯の明かりに照らされる。

 速く走る為にムダを一切省いた姿は、その佇まいからして美しい。ガレージに入れられたポルシェが美しいように。厩舎のサラブレッドが美しいように。こうして一緒に歩いていると、私までもがムダを一切省かれ、美しいものになった気さえしてくる。

 そんなことを考えながら、自宅への道を歩き続けるのである。

 
 パンクさえせーへんかったら乗って帰るっちゅうねん(涙)。

ピストで走るよ

 先日ちょっとピストに乗って走ったら、今になって太もも辺りが痛い。

 自転車通勤して、休みの日にはそこそこの距離を走って、「まあ毎日乗ってるし〜」みたいに思っていても、自分の気付かないウチに「ラクしてる」ことがよくわかる。自転車の高性能に任せてサボっているのである。ああ、人間ってそんな生き物・・・。

 ここはひとつ原点に帰り、しばらく変速機もフリーギヤも無い(ついでにメーターもボトルゲージも無い)ピストに乗ってみるか。

 リッツまでにはスプリンターになるつもり・・・。

オレは走るよ

 以前から欲しかったランニングシューズを買った。アディダスのやつがアウトレットで3000円ぐらいだったのでいい買い物をしたと自己満足している。

 なぜ急にそんなものを購入し、ランニングなんぞを始めようと思い立ったのか。小学生の友達に「やっぱ足の速い男子はモテる」と教えられたからではない。息子の運動会に参加した時に脚光を浴びたいわけでもない。ましてやランニング中の若い女性をナンパしようなどと考えているわけでももちろんない。

 「走りたくなった」

 ただそれだけである。「走る」。それは人間が行う運動の原点であり、これが最低限出来なければ人間として、イヤ、動物として失格なのではないだろうか。

 私のマラソン嫌いは筋金入りである。なんせ高校時代の3年間、マラソン大会をサボる為にわざわざ体育委員になり、コース脇に立って案内板を持ち、ヒーヒー言ってカラダから湯気を出しながら走っている奴らをニヤニヤしながら眺めていたのだ。クラブ活動で走らされる時はなんとかしてショートカットのコースを模索した。母校である桜宮高校から、赤川鉄橋を通り豊里大橋まで走り、それを渡って対岸を走って赤川鉄橋を渡って帰ってくる約10kmのコース、通称「メグリ(巡り)」をサボる為に、何度も途中の100円橋をよじ上ったものである。

 でもこれからの私は違う。走りに走り、走りまくって、市民マラソンとかトライアスロンとかを目標に頑張ったる!なんせエエ靴を買ったのである。私が今まで買った靴の中で一番軽いのである。走らなソンである。

 早速実家から旭区役所までの約200mを走ってみた。

 ヒザがイタイ。

 やめよっかな〜。

ある日曜日の大阪

 久しぶりに高校時代の親友、ナカノの家に行った。ちょっとここでヤボ用があり、いろいろと予定が入っていたにもかかわらずキャンセルせざるを得なかった(キャンセルした方々にはご迷惑をおかけしました)。

 私の実家(旭区)から彼の家(西区)までの約15kmの道のりを、久しぶりにピストを使って走ることにした。天気も良かったし日曜日でクルマも少なかったし、ピストの重たいギヤをゆっくりと回してのんびりと走っているとなかなか気持ち良かった。

 都島本通、天神橋筋、土佐堀通、松屋町筋、本町通、御堂筋、長堀通。(地図上で見て)右上の旭区から左下の西区(大阪ドームの近く)のナカノの家まで、大阪の中心部をジグザグに進んだ。

 大阪の街を縫うように走っていると、どうしてもメッセンジャー時代のことを思い出してしまう。あの頃は時間に追われてばかりで、速く走ることしかアタマになかった。事故の危険とも隣り合わせだし、そんな割には安いギャランティに、何だかストレスばっかりで、大阪の街なんて嫌いだった。都会を走ることが嫌いだった。

 だけど今こうやって、ゆっくりとした時間の中、あの頃とはまた違う立場で大阪の街を走っていると、違う場所のような気がしてくる。都会を走る私は、ある意味「都市」を形成するひとつの「物体」だ。そんなこと、昔の私にとって「不快」以外の何物でもなかったが、今はそれが不思議と「快感」である。

 大阪の街を隅々まで知り尽くし、走ったことの無い道は無く、坂がどこにあってこの道はどこにつながっててこの信号は長くてここは事故が多くて・・・。そんなことを考えながら走っていると、大阪の街を我が手中に収めた気になってくる。

 大阪が大好き。

 大阪人でよかった。

真面目に走ったよ

 先日妄想したコースへ真面目に走りに行って来た。所要時間約2時間、距離約55kmのコースである。ホントはもっと遠回りして100kmぐらいは走りたかったのだが、嫁から「午前中には帰って来い」との指令が発令された為、やむなくショートコースとなった。

 トラクターのおじさんも、パンクして困っている女子大生もバトル相手もいなかったが、天気も良く、風も無く非常に楽しく走ることができた。今や眞鍋かをりのブログをも凌駕するアクセス数となってしまった(うそ)当ブログで有志を募ったにもかかわらず、来たのは私だけというのがただ一つ残念なことではあるが。

 私は大抵、単独練習をする際、自宅近辺の山道や川沿いをコースに取り入れるわけであるが、帰りは必ず「磐船街道」を枚方側から上って来ることになる。斜度こそ清滝峠よりは緩いものの、数十km(場合によっては100km超)を走った後に上ることになるこの「磐船街道」はなかなかの難所である。

 そしてヒーコラ言いながら上り切った後に現れるのが「ローソン」である。

 自宅はこのローソンから3kmも無いのでそのまま通過すればいいものを、誘惑に負けてしまい、サンドイッチやからあげくんやビールを補給してしまうのである。しかしここで摂取するパンやビールのなんと美味いことか!

 この為に走っていると言っても過言では無い。今日もローソンの駐車場にヘタリこんで、からあげくんとビールをやってしまった。

 最後だけ不真面目だった。

こんなもん

 「ロプロス」のDHバーが完成した。昼休みの間に

 「ブワーッ!」

 っと作った。DHバーを作るのは2度目だから上手にできると思ったら

 「デキが悪い」

 左右の長さや角度が

 「ビミョーに違う」

 でもまあ、もともとギャグみたいなもんやし

 「まあええか」

 そーいや注文時の契約は

 「ノークレームノーリターン」

 一応DHバーの性能は発揮できてるから

 「ヨシとする」

 私の自己満足作品が、イノウエさんの満足につながるかどうかは

 「わからん」