傷の記憶

 私のケルビム号は子供が生まれる2〜3日前に納車されたから、もうすでに1年と2ヶ月乗ったことになる。

 たった1年と言えばそれまでだが、けっこういろんなところに走りに行った。この1年、走行距離や乗車時間はウチのクルマより長いんじゃないだろうか。

 1年も乗っているとあちこちに傷が付いた。担いだ時にカバンで付けた左側バックステーの傷。チェーンが外れた時に付いた右側チェーンステーの傷。バイクタワーに掛けた時についたトップチューブの傷・・・。「M君の自転車はキレイだね」って言ってもらえることがあるけど、よく見るとそのほかにも傷はたくさんあって、決してキレイとは言い難い。

 でもまあ、フレームを塗り替えるほどのことでもないし、傷がついているパーツを交換するほどのことでもないのでそのままにしている。特に乗車にあたって直接不具合につながることもない。

 私にとっては傷の一つ一つが思い出のマークである。私とケルビム号の歴史(まだたった1年だけど)の中でついたそのマークを、わざわざお金をかけて消すこともないかなって思う。

 大切にしているクルマなのに、目立つところに傷が付いているのをそのままにしているオーナーをよく見かける。「それぐらいの傷なんて1万円ぐらいで直せるんだから・・・」って思うこともある。

 だけど「自分だけの印」と思ってそのままにしているオーナーもいるのだろう。とやかく言わずに優しい目で見てあげることにしよう。

 心の傷も同じだ。「無傷」ってのも何だか味気なさそうで・・・。

弟のこと

 私には2歳離れた弟がいる。外見は私とは似ても似つかぬ肥満体型で、スポーツもせず、不規則な仕事なので、おそらく健康では無いと思われる。

 子供の頃はよくケンカをし、仲の良い兄弟とは言えなかった。私は中3の頃水泳部に所属していたのだが、弟が同じく水泳部に入部してきたときは本当にハラが立って無理矢理辞めさせたということもあった。今考えるとトンデモナイ兄である。

 弟のやることは何であれ、兄の私にとって「しょせん弟のやること」であって、ほとんど全て否定してきたように思う。入部希望の部活も、進路も、バイトも、一人暮らしを始めるって言い出した時も、何だか弟のやることって、何の考えも無く思いつきでやってるような気がしてならなかった。

 父親がいなかったから、そんなことが理由で弟がグレたりしないように、兄として真面目な方向に弟を導きたかったのかもしれない。

 でもそれはキレイゴトである。

 本当は単に私がワガママなだけで、「弟よりも私が正しい」という勝手な思い込みだ。

 そんな弟も結婚した。クルマも買ったし、住む所も自分で決めた。結婚式はしなかったが母親が「写真だけでも」と言ってコマシな記念写真も撮った。

 弟も30歳である。一家の主である。信じられない気もするが、それが現実なのである。

 母親に心配かけるな。真面目に働け。健康に気を遣え。

 どこのおっさんでも言うようなことだが、私が弟に言いたいことはこれで終わりにする。

恐るべし妊婦

 嫁がスーパーの懸賞でタカラヅカのペアチケット当てた。

 「妊婦はクジ運が良い」と言うがどうやら本当だ。宗一郎の時もビール1ケース当てた。

 でもオータムジャンボは全部はずれ。

 庶民なだけにクジ運も庶民的である。

質問コーナー

 坂をハアハア言いながら上っていたり、速い人の後ろをハアハア言いながら付いて行ってたり、とにかく「ハアハア」した後に残る、口の中のネバネバなヤツを一瞬で取り除くようなドリンクとかってあるのでしょうか?

 私はいつもボトルの中には水(少し冷たいと感じるぐらいの温度の)しか入れないのですが、「ハアハア」した後に水を飲むと、口の中のネバネバが飲んだ水と共にノドにからまって、息が詰まりそうになります。時にはむせ返ることも。

 一度口の中を水でゆすげばいいのですが、走ってる最中にそんな悠長な事はしてられません。息苦しいです。特にレースの時なんかは。

 あの、口の中に残るネバネバを一瞬で消し去るドリンク。そんなのがあったら教えて下さい。

 サイダーなんかいいのかな?でもボトルに入れてたら炭酸抜けるやろな〜。

おめでとうアタック その2

 千葉ロッテマリーンズ優勝おめでとう。

 しかし日本一の座は、我が阪神タイガースがいただきます。

 今日は酔ってるので、「清滝おめでとうアタック」はやめときます。

 でも阪神が日本一になったら、ホントにやります!

 「阪神ファンはアホ」って思われるかもわからんけど、道頓堀に飛び込むヤツよりマシかな・・・。

ナイキの思い出

 小学生の頃、いろんな流行り事があったが、その中の一つに「スニーカーブーム」というのがあった。アシックスやアディダス等、いろんなスニーカーを親にねだって買ってもらい、それを学校で自慢するというブームである。

 私の家も貧乏ながら靴は買ってくれていたのだが、それでも金持ちな家のヤツはアシックスの最新型とかアディダスのかっこええのとかを見せびらかすので、常に自分の履いている靴に対して何だか劣等感のようなものを抱いていたように思う。

 そんな中、私の叔母がハワイ旅行に行った。お土産は何がいいかと聞かれたので私は即座に「くつ!」と答えた。どんな靴を買ってきてくれるのかと、それはそれはもう期待で胸がいっぱいで夜も眠れなかった。あのハワイである。あのハワイで買ってきてくれるのである。当時小4の私にとって「外国のモノ」がどんなに素晴らしいものか想像もつかなかった。これであの金持ちヤローと互角に渡り合える。

 叔母が買ってきてくれた靴には、見たことも無いマークが縫い付けられてあった。テストで正解ではなかった場合に付けられる「ピン!」みたいな。でもとにかくそれは外国産の日本ではまだ販売されていない超レアな靴には間違いない。デザインは私好みではなかったが、次の日早速学校に履いて行き、自慢した。ところが・・・。

 「なんやお前ソレ、ナイキやんけ〜」
 「ハワイ!?ナイキなんか参番館(地元のスポーツ用品店)でも売ってるわ(笑)」

 私の妄想は金持ちヤローのこの言葉でガラガラと崩れ去り、もう二度とその靴は履かなかった。それ以来私はナイキが嫌いになった。

 昨日ハラちゃんと、梅田辺りをぶらぶらしている時にナイキショップがあったので入ってみた。ナイキショップに置かれている斬新なデザインのナイキスニーカー達は非常にかっこいい。思わず買おうかなと手に取ってしまう(17000円という値札を見てすぐに置いたが)。

 しかしナイキのスニーカーを見るたびに小学校時代のあの思い出が蘇ってくるのだ。

 私がナイキを履けるようになるには、もう少し時間が必要である。

勝つために その2

 めっちゃハラ立つ客が来た。

 どない説明しても「欠陥車にカネ払う気は無い!」の一点張り。7万キロも乗ってて何が欠陥や。明らかにお前が壊したんやんけ。

 お前もリッツの時スタート地点に立っててくれ。ゴール手前300mでもええぞ。

ハラちゃんと

 この10月から大阪に拠点を増やす事となった「京都メッセンジャーKAZE」で働くハラちゃんと会っていた。

 神戸から上阪して来た彼は、ここ大阪で一人暮らしを始める事になったのだが、まだまだ生活用品が足りないようである。というわけで、ホームセンターにテーブルを買いに行った。

 2人とも自転車で行ったので、購入したテーブルをどうやって運ぼうか少々悩んだが、そこはさすがメッセンジャーである。なんとかしてカラダにくくり付け、どうにかこうにか走れる状態に。



 その調子で本業の方も頑張ってくれ。

クルマ好き

 別に仕込んだわけでもないのにウチの子はクルマが好きだ。

 走ってるクルマを見ては「ぶーぶー!」
 テレビでクルマが映っていたら「ぶーぶー!」
 クルマの絵本を持って来て読めと言わんばかりに「ぶーぶー!」

 今のところ名前負けはしていないようだ。

 この間も本を持って来て「ぶーぶー!」としつこく言うので「はいはい読んだるがな」と、息子が持っている本を手に取ると、なんと私の『グランツーリスモ4 オフィシャルガイドブック』だった。しかも「ルノー ルーテシア」のページを折り曲げているではないか。

 マニアックなクルマが好きなのね。でも、できるだけホンダにしてね。

勝つために

 昨日めっちゃハラ立つことがあった。

 どんくさい先輩のどんくさい仕事により、大幅に予定が狂ってしまったのだ。しかも本人には罪の意識が無いようである。

 あまりにハラが立って、プリプリしながら自転車で帰ったら、遠回りしたにもかかわらずベストタイムが出た。

 リッツの時、スタート地点に立っててくれ。