仕事で愛用しているニッパーの切れ味が悪くなってきた。そろそろ買い換え時である。
私のような仕事は、ボルトやナットをたくさん回すので、スパナやボックスレンチ、ラチェットやドライバー等の「ネジ回し系」の工具が重要視される傾向にあるが、私はニッパーやカッター、エアドリルやエアソー等の「刃物系」の方が作業効率を上げる為の大切な工具ではないかと思う。
もちろん安物の「ネジ回し系」を使っていると、ボルトのアタマを潰してしまったり、ビスをバカにしてしまったりするので、ある程度のレベルの工具が必要になるが、経験を積むと「これ以上回したらネジをナメてしまうだろうな」とか「このまま力を入れたら工具が滑るだろうな」ということぐらいはわかってくる。だからホームセンタースペックの工具でも大抵の作業は出来る。
しかし、最低でも「刃物系」は良いものを使いたい。
切れ味の悪いニッパーで配線やタイラップ(インシュロックと呼ぶ人もいるが)を切っていると、握力が必要になりすぐに疲れる。
かかりの悪いドリルの刃で穴を開けようとしてもなかなか開かない。力を入れすぎてドリルが滑り、余計なところにキズをつけたりする。
ナマクラなナイフでダンボール等を切っていても、しんどいばかりで何もいいことが無い。変に力を入れたりすると刃が走ってしまってケガをすることもある。
日常生活の中でも、包丁、ハサミ、爪切り、カミソリ、おろし器、フードプロセッサー等たくさんあるが、良い刃物は使い勝手が良い。良く切れる刃物よりも、切れない刃物の方がケガをしやすい。
・・・と、いろいろと理屈を並べて高価なニッパーを買いたいのであるが、なかなかそうもいかない。
私の財布の中をチェックする嫁の視線は切れ味バツグンである。